昔の日本にも怪異は居て、それと対抗する人も、それを利用したがる人もいたでしょう。
実際SCP-JPにも「蒐集院」という要注意団体がいます。準要注意団体には「負号部隊」という要注意団体がいます。
そういった人々はどういうことをしていたんでしょうね? どうやって怪異を収容したり、研究していたんでしょう? そこにはどんな歴史があるんでしょう?
そういうことを語りましょう。
面白い試みですね。歴史を考えることはリアリティを深めることにもなりますし……現在の日本支部の在り方についても考えることができるかもしれません。
いままでの蒐集院の関連するオブジェクトを見ると、あまり科学的ではない「魔術・呪術的」なものを使って、怪異を収容しているように思えます。SCP-052-JPとか。
蒐集院の考え方としては有益と考えられたものは収容するだけではなく、自らが管理し、運用も行っていたのではないでしょうか。おそらく怪異に怪異をぶつけて鎮めるなどのクロステストまがいも行われていたのかも?
蒐集院はなんか由緒正しい陰陽道で色々やってた組織という印象しかありませんねぇ…
所謂「科学の力」も使ってたんでしょうかね?平賀源内が実は蒐集院の一員でエレキテルはGEN+2相当の特殊資産技術だったとか…
日本には明治初期まで統治体制の中に「陰陽寮」という土御門家(安倍晴明の家系?)が仕切っていたものがあったと最近知ったので、蒐集院はここから派生した、もしくは逆に蒐集院の一部門として政治にかかわるために設置されたんじゃないかな?とか、とにかくなにかしらの関係がありそうだな…と。
退治系には仏教系の組織が動いていたんじゃないかなと思っています。
日本支部にはあまり仏教関連のオブジェクトがないですね…不思議だ。
飛鳥時代あたりの神仏習合が進んだ結果結果仏教系団体と神道系団体とが合体して蒐集院になったかもしれませんね。ギスギスしそう。
あるいは明治維新あたりで仏教派閥が廃仏毀釈でおんだされてそう。
確かに妖怪退治とか拝み屋は密教の十八番ですもんね.
真言宗は高野の山奥でなんか怪しいことやってそうだし(空海本人は生き仏として事実上SCP化してそう),天台宗は蒐集院みたいな朝廷系の組織と対立しながら同じような事をやってそうなイメージです.ただ仏教勢力は興亡が激しいので,取り敢えず形だけはずっと続いていた朝廷系の勢力に比べると安定してないでしょうね(高野山は安定してそうですが).応仁の乱~安土桃山時代くらいまでは朝廷が機能不全起こしてるので,本願寺とかがなんかやってそうですが.
仏教という宗教をテーマにしたオブジェクトは確かにあまりないですねぇ.いずれ何か書いてみようかとも思ってますが.
日本の歴史は実に二千年近く前から続いている訳ですが、長い歴史の中で人々が異常に対処するためどのような組織を設けていたか、というのは非常に興味があります。
蒐集院の前身として"蒐集寮(しゅうしゅうりょう)"、さらにその前身として"斎蔵(いみくら)"が存在した、という説は、確かLinrawさんやNanimono Demonaiさんなどがtwitter上で唱えていたと記憶しています。斎蔵というのは大和朝廷に実在したとされる機関で、神器などを納めていた蔵のことらしいですね。
私の考えとしては、律令制以前が斎蔵、律令制から明治維新までが蒐集寮、維新から二次大戦中までが蒐集院、というイメージです。
他にも私としては、蒐集寮を朝廷寄りの組織と位置づけ、それと相対する幕府側の組織というものを考えるのも面白いと思っていまして、具体的には室町幕府の同朋衆という組織に目を付けています。史実では作庭や芸能に秀でた者の集団であり、"東山御物"と呼ばれる幕府代々の収集品の管理もしていたようです。裏で異常な収集品も管理していた、などと考えると想像が膨らみます。
それからSCP-1200-JPで少し触れていますが、密教や修験道などは古代日本における異常に立ち向かう術だったのでは、というのも考えています。広大なる日本史の世界。想像の余地は無限大ですね。
私が思うのは蒐集院の保有していた対怪異スキルはどれくらいだったのかなんですよね。
それこそヤマタノオロチや崇徳上皇、九尾の狐といった神話レベルの存在も退治、収容することができたのか或いは基本的に蒐集院が対処できるのは一般的な雑魚SCiPが限界でそれ以上の怪異相手には交渉、儀式等をして鎮めることで危機を脱していたのか…非常に気になります。
また今の財団が使いそうにない技術も魅力的ですね。例えばSCP-777-JPでの蒐集院vsSCP-777-JP-Aの場面では「咒詛」「式神」「鬼」「護法童子の剣」と言ったとてもロマンあふれる言葉がいっぱい出てきてこれら蒐集院特有の呪術やアイテムの詳細が気になりますし、それらの対怪異スキルは財団に統合された後どういう扱いをされるようになったのかも気になります。
もう気になることだらけです。
本家記事になりますがSCP-392なんかは小野妹子が中国から持ち帰って近代に至るまで受け継がれてきていたようですので、朝廷系の収容組織は確かにあったのかも知れません。
これが日本の財団で収容されていないということは1940年代時点で蒐集院とは別系統の組織があって、そっちは再編時に丸ごとアメリカに接収されたのではないか、とかの想像の余地はありそうです。