UV! しました! 磯日井博士の心情は複雑でしょうね……。彼の性格からして、素直に喜べるはずもないですしね。
サーバールームのセキュリティが、少し甘い気がしますかね。パスワード入力、指紋認証、網膜認証などで厳重に守られている描写を入れると、それっぽくなるでしょうか。
そして……その美緒の意識が博士の内部に宿っていたということ……。
この事実は、後にエージェント・BBAが明かしてくれているので、この段階でネタバレしてしまうのは少し勿体無いですかね。
馬場によって見殺しにされたのだ。救える立場に居たのに、何もせず黙ってみていただけの下劣なやつだ……
現状の内容ですと、磯日井博士の決めつけが過ぎるかなという気もしますかね。エージェント・BBAも、何とかしたかったのは山々だったという可能性はないのでしょうか?
磯日井博士が記憶処理された理由が、少し不明瞭ですかね。AI化した美緒さんと融合してしまったという過酷な現実に耐えられなかったため、やむなく……といったところでしょうか?
ある意味、美緒さんは生きていた。いや、死んだも同然だ……といった磯日井博士の葛藤も、もう少し見たかったですかね。全く、1%たりとも嬉しくない、ということはないような気もするのですが、どうでしょうね?
好き勝手申しましたが、少しでも参考になれば幸いです。
下書きから読ませていただいておりました。
「エージェント・BBA」を見たときに感じた、違和感が見事になくなりました。シリアスないい物語ですね。
博士が捕まった直後、取調室に博士とエージェントしか存在しない(注射器を構え、気配を消している人がいるのかは別として)部分が気になりました。
すぐに自身が、金属製のパイプでできた椅子に縛られているのに気づく。自身がいる場所は推察するに取調室だろうと、即座に判断した。そして、今この状況がとても不安定で危機的状況であるということも同時に理解している。下手をすれば終了処理に至るのではという懸念さえ抱くほどに。博士はただ静かに相手の様子をうかがっているようであった。縛られている椅子の拘束金具がガチャリと音を鳴らす。
ここの
博士はただ静かに相手の様子をうかがっているようであった。
博士視点の文章なら、
博士はただ静かに相手の様子をうかがっていた。
ではありませんか?FAIがまだこの時は、作動状態にあった事を仄めかしているのなら、的外れな指摘ですが。
セキュリティ突破に関しては、アニメ映画の「AKIRA」の様にFAIが自身を構成する金属や博士の右腕を変形させて破壊したか、FAIが博士の記憶、生体情報などを駆使してハッキングした、と解釈出来るので私は気になりませんでしたね。
財団に貢献していると思わせつつ、実際は財団に軟禁されている博士。
面白かったです。
拝読しました。概ねkidonoiさんと同じような印象を受けました。
博士目線ではなく、彼を収容している財団の目線に立ってみてください。
収容対象であるAnomalous職員に財団のサーバーをハッキングされる、そしてその度に記憶処理を実施するというのは職員に有用性があるとしてもあまりにも場当たり的な対応だと感じます。
ハッキングできるAIが有能である、ということを描写されているのかもしれませんが、どちらかというと財団側が不手際をしているように感じます。
そもそもAIが妹である、という真実を隠す必要性があるのでしょうか?人類を守るためにあらゆる異常性に対峙する職員が、妹の人格が身に宿ってしまったという事実を知ることで職員として機能しなくなるのならば、そもそも職員として雇用し続けること自体疑問に感じます。真実を伏せることで有能である博士のメンタルを維持していると考えることはできますが、そもそもTale内で博士の有能さが表現されていないために説得力が不足しています。
また、全体の流れとして事の顛末をただ説明しているだけであるような印象を受けます。特にエージェント・BBAが記憶処理前に真相を語る流れは「これから死んでいくお前への冥土の土産に真実を教えてやろう」という"読者に親切な”陳腐な展開との類似性を感じました。
異常性により妹を失った上に妹がAIとして一体化してしまった、という職員を否定する気はありません。むしろ個人的には好きなキャラクターの部類に入ります。書き方によっては非常に興味深いストーリーを作り出せると思いますが、職員の悲哀というよりも設定の開陳に終始してしまっている点が残念に思います。