多くのサイトメンバーやサイトを好んで読んでいる方々はおおよそ「財団は完璧に近い防壁を備えた難攻不落の要塞のような組織」であるというヘッドカノンを想像しているものかと思われます(勿論、そう考えない方もおられることは分かっていますが、私の中でのヘッドカノンはどちらかと言えば「鉄壁の要塞」寄りです)。
しかし、これはあくまでも「設定上の前提」に過ぎません。そこからどのように事を起こしていくかが創作におけるキモでもあると考えます。
たとえば、そもそも財団は人間によって運営され管理されている組織である以上、どこかしらに人為的なミスが発生するのは避けて通れない道でもあります。それは「lolFoundation」に該当するようなふざけたものではなかったとしてもです。あのO5評議会のメンバーでさえ人間であることが殆どなのですから。たとえ最悪なK-クラスシナリオ発生に至らないものであっても財団は失敗を重ねて人類を保護し続けているのでしょう。
では、映画「キャビン」や、SCP:CBなどといったような「異常存在の暴走や手配不備によるパニックの発生」が題材にされるような物語で、上記のヘッドカノンに沿ってそれらに至る過程を描くとするならば、一体どのような事が原因となりえるのでしょうか?
- 映画「キャビン」での邪神を収容する上でのプロトコル手配を財団ならどうするか
- 少なくとも職員は作業中に賭け事などは行わないでしょうし、収容中のオブジェクトを用いてクロステストにも似たプロトコルは策定しないはずです。場合によってはDクラス職員で賄えることでしょう
- SCP:CBのような初期オブジェクトたちが収容違反を一斉に起こすなら今の財団ならどういうミスを起こすだろうか
- 例えばSCP-173の収容室の定期清掃などの作業での警備も現在の財団であればもっと厳重に行うはずです
ならば、彼らはどういった流れで失敗するのでしょう。ここでは、そういった「財団の失敗」を発生させるまでの過程や原因を話し合ってみませんか?簡単なブレインストーミングとして今一度考えてみましょう。
いそやん / 一条创弥