nvかdvかで悩んだのですが、dvとしました。
オブジェクトの特性自体は好きです。60年代で止まった街という異常性はシンプルながら想像を掻き立てられるもので、バックストーリーを描くための下地としてよくできていると思います。しかしながら、肝心のバックストーリーがうまく付加できていないように感じてしまいます。
60年代というのは興味深い時代です。ベトナム戦争、宇宙開発、ロック音楽、高度経済成長、東京五輪、新幹線、学生運動etc、様々な題材が思い浮かびます。大戦後の大きな転換期であり、まさに記事中にある通り「古き良き美しき」時代と言えるかもしれません。ですがこの記事は「1965年の東京下町」という具体的な題材を設定していながら、その魅力を活かしきれていないように思います。
特に違和感を覚えたのはSCP-XXX-JP-Aに関してです。彼らが「世界の神話、物語に見られる仮想の生物を模して」いるという点がどうにもこのオブジェクトにミスマッチなように感じます。
60年代という要素を活かすなら、当時の時代背景や風俗を織り交ぜてノスタルジックな雰囲気を出すという方針はどうでしょうか。そのほうがAgt島が町に残りたいと思うに至ったことに説得力が出て、2個目のインタビューがオチとしてより有効に機能するのではないかと思います。酩酊した住民は時代的にヒッピーなどに変えてもいいかもしれません。
反対に、神話や童話の住民のほうを残すのなら、60年代東京よりも不思議の国やイーハトーブのようなメルヘンな世界のほうがマッチする気がします。
提案にしては中途半端なコメントとなってしまいましたが、少しでも参考になったとしたら幸いです。このままの評価で落ち着くにはもったいない記事だと思いますので、更なる改稿に期待しております。