正式な番号が割り振られましたので、URLと番号を変更中です。 変更完了しました。
久々に見直していたら「そういえば初っ端の段階からO5-1がこの文書を要求しているんだなあ……」という事に改めて気づいて戦慄しました。
一番最初のメールの送信時間ですが、"1月"になってしまっています。(本家ページで"Jul"となっている事を確認済)
各ページの表現を修正しました。各ページの履歴は以下のURLから確認できます。
http://ja.scp-wiki.net/fragment:scp-3002-1
http://ja.scp-wiki.net/fragment:scp-3002-2
http://ja.scp-wiki.net/fragment:scp-3002-3
http://ja.scp-wiki.net/fragment:scp-3002-4
2ページ目
彼女が戻ってきて我々を害することがないか確認したい
→ 彼女が戻ってきて我々を害することがないようにしたい。
レベルII
→ クラスII
3ページ目
我々がプロジェクトに参加させていた全職員とサイト-Eに残っている全物品を処理するよう私からrrhに通達しましたが、時間が足りなかったためrrhは傍受を避けるために現地を離れざるを得ませんでした。
→ 我々がプロジェクトに参加させていた全職員とサイト-Eに残っている全物品を処理するために私の方でrrhを派遣しましたが、時間が足りなかったためrrhは途中妨害を避けるために現地を離れざるを得ませんでした。
レベルX
→ クラスX
人類の記憶を制御
→ 人類の記憶を操作
人間に依存しないプロトコルを現行人類の寿命より長く継続的に使用することも可能となるでしょう。
→ 人間の被験体に依存しないプロトコルを現在の被験体の寿命より長く継続的に使用することも可能となるでしょう。
4ページ目
人間の精神に反ミームを隠し、効果的に無自覚のエージェントとする可能性の探索を開始した
→ SCP-3002が反ミームとして人間の精神に潜み、効率的に対象を無自覚な汚染因子へと仕立て上げている可能性について調査した
これを推し進めた結果、この方式によって6名以上の人間が汚染されたことが判明した。
→ 調査の結果、この方法によって7名以上の人間が汚染されていたことが判明した。
2018/06/09 追記
本作品については原著者のtretter氏がディスカッションで設定を語っていらっしゃいますので、こちらに一部を翻訳して転載いたします。
http://www.scp-wiki.net/forum/t-2179866/scp-3002#post-2774444
tretter (原著者)
- Veselka(訳注: 日本語訳はヴェセルカ)はある単語の英語式表現です。キリル文字のスペルで表すとこのようになります − веселка。これは重要な事項ではないかもしれませんが、他の神話と関係があります。
- 最初の下書きは今よりもアブラハム神話の要素が強いものでしたが、最終的にはそのことに満足できなくなりました。神話要素の名残はO5-1・O5-2のファーストネームのイニシャルと「リリー」という名前(リリスの略称)にだけ残っています。最終的にリリーという名前は気に入ったのでそのままにしています。
- 3ページ目の最上段のEメールにある「rrh」はレッド・ライト・ハンド(Red Right Hand)の略です。
- 4ページ目で「被影響者は自己生存本能を示さず、影響を受けていない人間の元へと集まる」と言及しました。これは典型的なゾンビの行動を思い浮かべて書きました。
- 文書3000-6にあるGOIからの全返答のリストは複数のまとまりに区切られています。これは意図的なもので、「今回のような世界終焉イベントが発生した際に財団がどれだけその要注意団体に連絡をとりそうか」という私なりの評価に基づいています。
- ロイド博士は4ページ目の時点までに死亡しています。
- 全てのEメールはR.に向けて送られています。彼らはメールを財団世界内の特定の人物へと送信していますが、メタ的な視点では第四の壁にもたれかかる読者(Reader)のことを表しています。
- ヴェセルカ・プロジェクトは実際には全く効果がありませんでした。このプロジェクトが被影響者をとても良く検知できた理由はプロジェクト自身が感染源であったからに他なりません。
http://www.scp-wiki.net/forum/t-2179866/scp-3002#post-2777346
tretter (原著者)
追伸: ペルーン博士とヴェレス博士。あなたがしようとしていたことは分かりました。
このリファレンスに気づいたのはあなたが初めてですね、ナイスです。実のところこの名前は記事のストーリーとは全く関係ありませんが、全てが始まった場所を考えればぴったりな名前だと思います。
http://www.scp-wiki.net/forum/t-2179866/scp-3002#post-2777443
Kairos385
全くもって明らかなことがどうにも理解できない気分です。一体これの何が問題なのですか?
人々の間に広がる思考がある、だから何なのでしょう? 何が危険なのでしょうか? この思考が知性を侵食している (そしてタイトル1はそれを意味している) ということでしょうか? もしそうであるなら、そのテーマは既にアナンダシェーシャがより上手くやっています。
この作品は良いものですし、アイディアも面白いものです。しかし私には実のところ問題とされているものが分かりません。
tretter (原著者)
何が問題なのですか?
この質問であなたが伝えようとしていることを十分に理解できているとはいえないのですが、私がこの作品を形にする際に自分自身に問いかけたのは「もし自分の思考そのものが信じられなくなったら?」というものでした。これの危険性は潜伏的に進行していくという点にあります。これは人々の記憶を改変することで自由自在に対象の思考や行動を強制し、人々の持つ自分の精神を自由にする権利を奪い去ることができるのです。私が思うに、この存在が恐ろしい理由の一つは「アノマリーが情報の姿を取ることができる」という点にあります。考えてみると、情報はインターネットを通じて途方もない速さで広がっていくことを思い出します。Twitterのつぶやき、Facebookの投稿、redditのスレッド。こういったものは全て大勢の人が見るものです。これは実のところ知性を侵食しません。実体は知性を侵食することが可能ですが、精神を変える手法という点で見ればそれ以上の存在です。
タイトルはそれを意味している
タイトルは実際にはこのSCPにおける3つの要素を表しています。このアノマリーは大半の人類の精神を乗っ取っており、SCP財団はそれが実現する前からアノマリーの殺害を試みており、またSCP財団は元々アノマリーを記憶操作あるいは記憶消去 (私からすれば、これらはマインドコントロールの一種です) の手段として利用しようとしていました。これらは全て基本的に思考を殺そうとするものであり、そして思考を殺すことはできません。
この解説で少しでも理解が深まり、アナンダシェーシャとはまた違った視点で作品を、見る手助けになれば幸いです。
http://www.scp-wiki.net/forum/t-2179866/scp-3002#post-2814077
Lintharo
私なりの考え:
彼女が思考のコミュニケーションを介して自分自身を送信しているということは、直接的なコミュニケーションができない実体は耐性を持っているということになりませんか? 要は視覚や聴覚や触覚などはあるけれども翻訳者を通した隠喩的なものだけを知覚するような実体です。この実体であれば実際に起きていることと一致した情報を知覚することはないでしょう。断言はできませんが、これが読んでいる途中で思いついた、耐性を持っている可能性のある存在です。
tretter (原著者)
彼女は思考を介して送信されているわけではありません。彼女は情報を介して感染可能なのです。情報が正しく伝えられようが誤って伝えられようが、彼女が情報であるという事実に変わりはありません。その人物がより高度な思考や情報処理が可能であったとしても、依然その人物は影響を受けます。
Lintharo
彼女は感染を拡大する情報を作成しているということで間違いないですか? もし誰かが受け取る情報が彼女の作ったものでない場合、彼女はどのようにして移動するのですか。つまりその、私は2979の本当の名前を手に入れてそれを (何とかして)「翻訳者」を通したら効果はなくなるものだと思っています。私の考えていることは概ねこのようなものです (実際にはもっと複雑ですが)。
tretter (原著者)
それも結局はノーです。彼女は、自身の拡散を始めた時点以降に作成されたあらゆる情報の中に存在しています。私たちは毎日膨大な情報を作成しています。これも情報です。私は今まさに情報を作成しています。特定の日にち以降、情報を何一つ目にせずに日常生活を送るというのは極めて困難でしょう。情報を翻訳しても彼女がそもそも情報であるという事実を変えることはできません。2979の場合は言葉自体には効果がないので編集や翻訳で対処できるかもしれません。2979の効果は言葉が知覚された際に発動するのですから。
3002は違います。彼女は情報そのものです。もしあなたが"Lily Veselka"をスペイン語に翻訳したとしましょう。スペイン語ではありますが翻訳後も"Lily Veselka"のままであり、オリジナルの情報も依然存在していて、ただちょっとだけ変わったに過ぎません。青色の入った眼鏡をかけて絵画を見たとしても、あなたがその絵画を見ているということには変わりありません。それと同じようなことです。
http://www.scp-wiki.net/forum/t-2179866/scp-3002#post-2815031
DarkStuff
O5の投票がだんだん減っていくのはさりげなく、それでいて最高でした。たとえ最後の項目にたどり着いて1-1という結果が目に入り、「待って、こんなのありえない」と思うまでそのことに気付いていなかったとしても。いずれにせよ、私は他の皆さんほどには恐怖を感じませんでした。私なりの見解ですが、彼女が対象となった人物を利用しなければならなくなった時を除けばその人物の人格は維持されるようですし、彼女が敵対的なのは特定の財団職員のみです。最終的には全ての人間が感染して彼女は神も同然の存在となるのでしょうが、彼女が必ずしも悪意ある神になるようには見えません。見たところ彼女は自分に酷い仕打ちをしてきた人間に復讐することを望む詮索好きの神のようですが、それが完了すれば彼女はただ存在し、ただ全てを知るだけの存在となるかもしれません。
もしかしたら彼女は保護さえするかもしれません
この手の慰めを発見してしまったのが間違いなのでしょうか……
tretter (原著者)
まさしく私の考えていた通りです。気が付いていただけて嬉しいです。
http://www.scp-wiki.net/forum/t-2179866/scp-3002#post-3728486
CoffeeShopBS
KeterというよりApollyonのような気がします。
tretter (原著者)
返答が遅くなりましてすみません。私はたとえそちらの方がふさわしく見えるとしてもこの記事をApollyonにしたくはありませんでした。というのも私は事態が解決する可能性もあると感じてもらいたかったですし、最後の項目で非常に謎めいた「再始動」を登場させたのもそれが理由です。彼らがどうにかして「世界を救う」ことができたか否かはみなさん自身に結論を出していただきたかったのです。
OCタグの複数使用って確か禁止では?
本家記事でもketerタグのみ使用されていますし修正した方がよろしいかと