財団による監視・整理・介入について

概要:

財団はその理念を貫くために、あるいは文明の破滅を防ぐために、どのような手段を用いるのか。

財団による監視・整理・介入について

ffc96e9 19 May 2017 07:18

記事でたまに監視ネットワークがどうのとか、情報統制がこうのという記述を見ますが、具体的に財団はどのような手段を用いて世界を監視し、集まった情報を整理し、そして世間に適応させているのかが気になり、立ち上げさせていただきました。

きっかけ

この疑問が湧いたのは、草案が固まったSCP報告書を執筆している途中のことでした。ハッカーを題材にしたとあるゲームをプレイした時に思いついたオブジェクトでしたが、他の人は財団の情報統制がどんな風に行われているのかってヘッドカノンで決まってたりするのかな？と思ったのがきっかけです。よろしければ皆さんの意見をお聞かせください。

ーy075uba

Re: 財団による監視・整理・介入について

konumatakaki 19 May 2017 08:31

+ 現在絶賛遅筆中のTaleのネタとして考えているものを載せておきます。

財団が所持している監視網はワールドワイドウェブや監視カメラ、自前のスパイ衛星や世界各地に配備されたエージェントなどから成り立っています。
収集された情報は一時的にサーバーに保管されたのち、重要度の高いものから順番に統計処理班へと伝えられます。
統計処理班は多数のデータからオブジェクト由来で発生する「データのズレ」を探し出し、それを元に初期収容用部隊が調査を行います。
オブジェクトが確認された場合、カバーストーリー制作班はふさわしい話をでっち上げます。
その後カバーストーリーは必要に応じ感染力の高いミームに加工され、お昼のテレビや2chまとめなどに流されます。
統計処理班のもう一つの重要な仕事は、カバーストーリーを疑う人がいないか調査することです。
多くの場合二重カバーストーリーやカバーストーリー"都市伝説"などを流布すればいいのですが、それでもめげずに財団に近づいてしまった人は記憶処理をするなり財団が雇用すりなりします。

Re: 財団による監視・整理・介入について

ffc96e9 19 May 2017 09:20

早速返信を頂いたので、言い出しっぺである私からもこの件に関する独自考察をば。

独自考察「超高速通信網と機械じかけの政策」

衛星バックボーン
財団の支配が成立するにあたって、前提としてまず既知の技術を超えた手段によって構築された超高速通信が必要不可欠となります。また一般人はもちろんのこと、ハッカーですら認識さえできないネットワークを構築する必要があります。衛星バックボーンとは、地球をぐるっと覆うように配置された複数の人工衛星を経由して通信を行う基幹(バックボーン)であり、現実でも昔から盛んに研究が行われ、実用化を目指して数多の開発が行われてきました。しかし人工衛星を用いる関係上、通信手段は無線に限られているため、レイテンシーでは光ファイバーにどうやっても追いつくことは出来ないと思われていました。
ここでは財団の人工衛星が世界中に張り巡らされた海底ケーブルにバイパスし、物理的かつ地形的にどうやっても最短距離にすることが出来ない有線の制約を乗り越え、無線による短縮を図っていると仮定します。また財団は表の世界では公にされていない秘匿技術を用いて無線の通信速度を向上させ、事実上光ファイバーと同等、あるいはそれ以上の性能を持つものであると仮定します。

64億の機器が収集地点
世界人口はよく64億人であると言われています。ここでは1人あたりにつき1つのモバイル機器等を持っていると仮定します。それらの機器を用いて、財団は全人類の活動を日々監視ししているものと思われます。ここで収集されるのは通話や電子メールの内容だけではなく、SNSやブログ等を用いて利用者が共有した情報や、閲覧した情報を収集します。カメラやGPS機能が内蔵された携帯は利用者が訪れた場所も記録され、利用者の現在地は性格に割り出されることになります。一度集約されたデータは整理され、利用者の性格や傾向、興味、関心のあるものなどを研究し、デジタルプロフィールを作成するでしょう。そして万が一、財団や文明にとっての脅威となる可能性を秘めた人物が発見された時、財団は彼らになんらかのアプローチを仕掛けるでしょう。

メディア操作・経済介入
64億の機器が収集地点であると明記しましたが、これらの機器は収集地点であると同時に、情報の提供源にもなります。財団は収容したオブジェクトを隠蔽するために偽の災害情報や事件、あるいは都市伝説といった陳腐なオカルト的話題を発信するでしょう。万が一、財団の記憶処置や欺瞞情報の流布が全人類に対して等しく行われなかった場合であっても、一度流された情報は瞬く間に拡散していきます。またこれらの処置は財団にとっての脅威の可能性の芽を潰すための効果的な処置にも転用することが可能であり、ニュースフィードを歪め、投票に影響をあたえることで、市民の暴動を画策し続けるでしょう。恐らく市場の流れは完全に掌握されており、アルゴリズムに従ってモノの売り買いが行われ、意図的に生み出された流行や評判によって、オブジェクトとの関連性や影響の範囲にある存在から引き離すよう操作するでしょう。

何がこのシステムを制御しているのか？
正直、財団がこれほどの膨大なデータを捌ききれているかはわかりません。少なくとも人の手でこれらのシステムが成り立っているのは現実的ではないように思えます。しかし財団の支配はある程度機能しており、要注意団体を含む敵対勢力に対する脅威となり続けています。このシステムを維持し続けているのが、仮に機械であった場合、システムの安定性は極端に向上します。そしておそらく、実際にそうなのでしょう。

最後の編集 19 May 2017 09:47 by ffc96e9 さらに表示