SCP-1000-JPやSCP-540-JPを見てると、どうやら現実改変を引き起こすのは人間の表層意識ではないかと考えました。その場合、現実改変者の異常性はミームによって改竄、もしくは打ち消せるのではないでしょうか?実際、SCP-239のようにその異常性をミームによって間接的に制限できた例もあります。
しかしその一方、FAQ;~ヒュームって一体全体なんだ? Part2では、「情報単独、またはその知識によってヒューム値が変わることはない」とされています。はたして、ミームは現実改変に打ち勝てるのでしょうか?もっと具体的に言うならば、現実改変者に記憶処理を施すと、その異常性はどうなるのでしょうか?
新人の身ではございますが、どうかご指導のほどよろしくお願いします。
大きく各自のカノンによる議題であると思いますが、私からの解釈を述べます。
結論から言えば、私は「記憶処理・ミーム的処理を精神に施すことで現実改変者から能力が消える」ことは有り得ないと考えています。彼らの能力はあくまでもヒューム値、「現実の砂」をどれだけ持っているかに左右されると考えています。
表層意識が現実改変能力においてどのような位置を占めるかについてですが、ヒュームについてのFAQに加えてGOCハブから████████████教授の応用奇跡論の講義の書き起こしを参考にすることとします。
これを参考にすると、量子力学及び奇跡論に因れば「観測は現実を変える」というのは普遍的な法則です。これとヒュームを併せて考えることで、「どれだけ現実を変えやすいか」という指標がヒューム値であると言えます。ヒュームについてのFAQ内にも、低レベル現実改変者についての言及で「平凡な人間でも値を変動させることができる」という記述がありました。クレフ博士の講義記録:「現実改変者とあなた:存在が存在しなくなったとき生存するためのハウトゥ」もこれを裏付けるのに役立ちます。
表層意識は観測し、現実を改変するためには確かに必要です(そのため、ほとんどの現実改変者は大脳の破壊で無力化できます)が、異常の源はそこではありません。何より彼らが高いヒューム値を持つということが、観測に通常より大きい力を与えています。表層意識による観測は現実改変のトリガーでしかありません。表層意識の折り重なりによって改変が生じた例は、言うなれば平凡な人間が既に1Hmという濃さの「現実の砂」を持っているからこそできるものです。
おそらく、彼らの自覚なく精神に変成に及ぼすことができれば、ミームで改変者にダメージを与えることは可能でしょう。ただしそれには準備を彼らに気付かれないように行い、一瞬で完全に精神へ影響を及ぼさなくてはなりません。彼らは影響を自覚し、自らの脳を改変して抵抗するかもしれないからです。また、彼ら以外の人間であれ、そのに曝露すれば一瞬でダメージを受けることになります。そういった意味では観測されないような遠距離からの狙撃の方がおそらくずっと有効な手段だと解釈します。
現実改変者に記憶処理を施すと、その異常性はどうなるのでしょうか?
僕の考えですと、基本的には無くなりはしないんじゃないかなあと思いますね。ただ、現実改変者の"自身の異常性に関する記憶"を抹消できれば時間稼ぎぐらいにはなると思います。PHYSICS部門フィールドマニュアル13:特殊事態:人型脅威存在におけるフェーズ3まで到達した現実改変者をフェーズ1の前段階に戻せれば厄介事は減らせそうです。
SCP-019-JPは現実改変を引き起こすのが頭ではなく胴体であることを鑑みると、必ずしも意識を操作することで現実改変を封じられるとは判断できないと思われます。この現実改変はボノボの頭でも実行できましたし。
理論的に考えたことがなく、あくまでイメージの話なので恐縮ですが、現実改変能力者はジャンケンでいう後出しが出来るズルい奴と感じています。こちらが必死にこさえた手段も準備も、UNDOやREDOでもするようにさっと無かったことにしてしまう存在。ズルい。
でも、現実改変という1つのイベントにならミームにもワンチャンありそうな気もします。もちろんUNDOされなければですが。
そもそもですが、単に「ミーム」というだけではドーキンスの主張したような言語やしきたりなどの変遷を説明するために用いられるものとなります。
財団的な文法での「ミーム」は認識異常の伝搬を指す場合が殆どです。ここからはヘッドカノンになりますが、認識を上書きするのはその個人の現実認識の改変という形で発揮されるのではないかと考えます。
そうすると、表題にある対決はどちらの現実改変強度が強いか?という対決になります。これはもう「場合による」としか言いようがないでしょう。強い(あるいはヒューム値の高い)方が勝つということわけです。
現実改変能力そのものをミーム(あるいは認識災害の類)でなかった事にする事は出来ません。が、現実改変能力者がその能力を行使するに辺り、その内容を制限出来る可能性はあります。…というのが私の考えですね。よくある認識災害で、「1つの物事に熱中させる」というオブジェクトがありますが、現実改変能力者に(もちろん不意打ちで)これを見せた場合影響を受けるでしょう。そして、その1つの物事を喧伝する為にその能力を存分に発揮し、世界を滅ぼしてしまうに違いありません。つまり、余計な事はするなという事です。
現実改変という行いが
「対応したい現実」 から 「目的の現実」 への変化であるという点に注目すれば、
当然「目的の現実」は改変者自身が設定することになるのでしょうから、
「リンゴ」を知らない人が「目の前にリンゴを出現させる」という現実改変は不可能っぽいですね1
さてミーム、この場合は精神汚染の意味ですが、それは影響者の自意識に干渉するものですから、
例えば何らかの処置で頭から「リンゴとは何か」を忘れさせてしまえば、リンゴを宙から取り出すことができなくなる現実改変者はいそうですね。
だから財団は全世界Scip否定毒電波発信機を開発すべきなんじゃないかなあ