原著ディスカッションページより、著者による解説を翻訳転載します。
中国の伝承:
この記事は主として商(殷)の紂王の物語、特に、封神演義に記されたものを元としています。
かいつまんで言うと、紂王は女媧を妻にしようとし、彼女を怒らせました。女媧は彼の王国がまだ数年は続く一方で、彼をただ死なせることはできないと考えました。そこで彼女は狐の精(と、それほど有名ではありませんが2人の仲間)を、彼の人生を破滅させるために彼の側へ送りました。紂王は次第に暴君となり、狐の妻と過ごし、酒の池と肉の林、そして大いなる塔と宮殿、彼に逆らう人を罰するための蛇の穴を作りました。
彼の王国が滅びたあと、彼は自身を塔の1つの頂上で燃やしました。
物語には必ずしも必要ではありませんが、もう少し解説します。
私の夏王朝シリーズでは女媧は肉の神であるため、私は女媧の役割を夏王朝の生き残りである蛇の民に置換できると考えました。
この記事はSCP-2481のフォローアップとしても捉えることができます。夏の民は商の人々(金烏の崇拝者)に、夏王朝の崩壊だけでなく、それが歴史から消えたことについて、復讐しようと考えました。彼らは組織化と過去のアーティファクトの多くをサルベージすることに成功し、商を転覆して彼らを苦しめようと考えました。
彼らは狐の精を紂王の人生を破滅させるために送り、商の民を疲弊させるように、様々な贅沢品を建設することを決心させました。彼らはそれから利益を得るだけでなく、後に周王朝となる反乱軍を支援もしました。
結果として紂王は失脚し、高い塔の頂上で彼は自らを焼きました。墓は王のために予め作られていましたが、入れるはずだった宝石は蛇の民や周王朝の軍により奪われました。
しかしそれでも罰するには足りず、蛇の民は王の体を棺に繋ぎ、王がその死を異次元で永遠に繰り返すようにアノマリーを作り出しました。狐の精も、単に道具としてか、あるいはアノマリーの構成に不可欠なためか、そこに入れられました。
(このことは記事では書かれていませんが、これは本質的にはショーのため、エージェントは誰も傷つけられず、そのシーンは彼らが頂上に達したあとに発生しています。王は誰かが入ってくる度に何度も死に、その様が入ってきた人に見せられます。蛇の民が彼らの勝利を誇示し、商王朝を侮辱するためです。)
太歳は何か恐ろしいものの牢獄、あるいは牢獄への入口です。それゆえ、王を閉じ込める場所として適しています。地平線に見える巨大物体はそれ以前からそこにありましたが、牢獄であるゆえ、必然的に部分同士は接合されていません。