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2020年カノン復興コンテスト以後の作品欄が追加される、著者名が更新されるなどの変更があったため、要翻訳タグを追加しました。いずれ対応します。
対応したためタグを外しました。
Rudieの正体については、“とあるSCPオブジェクト”であることが暗示されてきました。このオブジェクトが何であるかは長い間公表されていませんでしたが、2018年、かつてのリードライターであったGaffsey氏 (アカウント削除済) により、ハブのディスカッション欄で正体が公表されました。
Rudieの正体は吊られた王です。より厳密に言うならば、Troy氏の吊られた王の解釈 (=放浪者の図書館wikiの"Hanged One") を再解釈した存在です。実は、ハブの記述や一部記事内の名前に注目すれば見抜けたので、中にはこの正体を見抜いていた方もいるようです。
このHanged Oneの概要を以下に示します。
吊られたるもの (Hanged One) について
彼の斑付いた手は常々握られている。 生の終わり、甘淫なる死のために。 吊られた王が汝の最期の息を求め来たるとき、 嗚呼 造物の者よ、何処へ逃げればいいと言うのか?1
現在“吊られた王”の名で知られる存在2は、かつて図書館の住人であった。されど、その所在中、図書館は益〻偏狭になり、その領域は益〻押し込められた。一連の問題は11世紀末にはとうとう頂点に達し、このとき膨大な知識が突如図書館から貸出され、行方知れずとなったのである3。外界における知識と自己啓発への恐怖は修復に数世紀を要するまでに至り、このときの感覚は今日に至っても禍根を残している。
吊られた王自身は星よりも多い名前を持つ、いにしえの未知なる存在である。王を育んだ古代バビロニアの写本は破壊されたが、王の影響の発生事例は益〻増えつつある。書物への登場が恐怖の根源であると看做す者もあれば、それよりも遥かいにしえに起源があると主張する者もある4。
1: この短い詩は1983年、カリフォルニア州サウス・シャイアン・ポイント付近の墓石で発見された。墓から遺体は発見されず、唯一刻印されていたのはF.H.であった。管理人曰く、墓石は“一夜のうちに”現れたとのことである。 2. この存在の旧名であると“主張”されてきた名前には次のものがある: アポテオン (Apotheon)、ピンイン“死” (Pinyin Si)、ネルガル (Nergal)。少なくともこの内ネルガルに関しては、虚偽であることが判明している。 3: この際の情報は、暗黒時代の終焉とルネッサンスの再興を経て大部分が修復された。 4: より完全な議論については、M. シモニ、チェスター・T・コブルフーバー共著『知識の帰還、生の再誕』 (1560年頃) を参照されたし。 5: ウェストヴァージニア版は尚も数多くの読者によって最高傑作と看做されている一方、今となっては群を抜いて美文的であるとも看做されている。全版の完全なコレクションについては、ジェイ枢機卿の書架まで問い合わせられたし。
2020年のカノン復興コンテストにおいて、Gaffsey氏は再度帰還し、当時の新人著者たちと組んで『最上の事』カノンを扱うチームとして参戦しました (その後再度アカウントを削除しましたが)。この際の作品はいずれも、Rudieの正体発表を受けて吊られた王やアラガッダの設定を前面に押し出したものです。本ハブに吊られた王タグが付いている理由、ならびに最近の記事についてはこの辺を考慮しないと理解できないので、この辺りに自分の備忘録も兼ねて記しておきます。