ご意見ありがとうございます。
SCP-1050-JPのトリガーの条件と解釈の曖昧さについては、SCP報告書が「財団が知り得た情報の編纂」という形式を取る以上、現在判明している部分以上の記述は相応しくないと考えています。
そこで本記事の場合、オブジェクトが財団の管理下に置かれた時点で既に独自の調査が非常に困難な状態に陥っており、映像やGOCからの資料ぐらいしか情報源が無いため、苦労している状況であるという表現を取らせていただいています。財団もオブジェクトの性質の詳細を知らないのです。
なので、physicslikeさんがモヤモヤとした印象を抱いたのは全くもって正しいことであると言えます。得られる情報がかなり少ないため、作品世界中の財団もモヤモヤしていることでしょう。なので財団が言えることは「どうやら発動条件と解釈に独自基準があるみたいだなあ」という程度のことだけなのです。
SCP-1050-JPは理論を実現させる部屋で、「シュレーディンガーの猫」を起点として「並行世界が存在する」という理論を実現した場合、「確実に並行世界が存在していると言える状態」が部屋内に作り出されるわけです。
何を以って「並行世界が間違いなく存在している」と言えるのかという問題に直面した時、その「実在」を以って証明とするのはそれほど捻じ曲がった解釈ではないと思います。
並行世界を実在させる、となれば、あとは物理法則の変容は「部屋内のみ」で行われるわけですから、当然の帰結として部屋内に無数の並行世界が出現していくだろう、というのが私の結論だったというだけです。
SCP-1050-JPの前提としてはまず「並行世界は存在していない」というのがあり、それを「存在する」と確定するための「存在」とは──という点でいくつかの解釈が生まれますが、「部屋内のみ法則を変容する」という条件が足されたならば、この結果だろうな、と考えた結果での記述です。
しかしそれも作品世界中の財団(情報が少ないためあらゆる要素を未確定のものとして見なさなくてはならない状態)からしてみれば作為的、というか恣意的なもの(毎回同じ現象が起こるかは分からない)でもありますし、だからこそ映像から「SCP-1050-JPが独自の基準で『並行世界の存在』を証明できる環境を作ったんだろう」というような結論を財団が下したのです。
「情報不足による未確定」がこの記事のキモの一つです。
ドアを開けて大爆発が本当に起こるのかどうかも未確定ですし、全ては財団が少ない情報から判断せざるを得なかったことのかき集めに過ぎない「こう考えることも出来るよ」というものなのです。
なので、申し訳ありませんが、現段階では加筆や修正等は必要なしと判断させていただきます。