投稿に間に合わず申し訳ありません
査読の終わった部分だけ投稿します。
完全版の投稿は最速で次の土曜日になると思います。
A tissue-hydrating lotion is provided to maintain functioning musculature,
化粧水を注入する細胞は筋肉組織の機能を維持するために提供され,
このlotionは「水薬」という意味だと思います。またtissue-hydratingは直訳すれば「組織への水分補給」という意味になります。
週2回、特定の機器及び
頭骸骨の25%
意識を回復するまで6日間
ここだけ数字が全角です。
SCP-1697 is the animated body of the deceased Dr. Charles Lexi, former head of the Science Museum of Minnesota’s ‘Body World’ exhibit, a public gallery dedicated to the function and display of the human body.
SCP-1697は死亡したCharles Lexi博士の活動的な身体です SCP-1697はミネソタ州で人体模型の展示や、傍聴人に人体の機能の説明等を行う「Body World」という展示会を開催していた科学館の前館長でした。
- bodyは「死体」と訳した方が良いかもしれません。
- 上記下線部はSCP-1697ではなくCharles Lexi博士を修飾しているため、2文目の主語は「Charles Lexi博士」のようにすべきだと思います。
- 1文目と2文目のあいだに句点が抜けています。
Upon his death
SCP-1697の死の後に
博士の生前はまだSCP-1697は誕生すらしていないので、これは「Lexi博士の死後」のようにした方が良いでしょう。
Per the subject’s request, it was posed at a chessboard across from another body, in a ‘thinking’ stance, with its left leg crossing its right, its right arm gripping its calf, and its left arm leaning on its leg, with its head turned sideways.
SCP-1697は要求の度に、チェスボードの正面で足を組み、右手で脹脛をにぎり、左手を足にもたせ掛け、頭を傾けていわゆる”思考”の態度をとっていました。
- このPerは「~に従って」という意味でしょう。
- requestを出したのはSCP-1697ではなく生前の博士と思われるため、訳もそれを反映した方が良いでしょう。
- across from another bodyが訳抜けです。
- "left leg crossing its right"のleftとrightのニュアンスがないのが気になります。
- 「態度」よりは「体勢」の方が自然な気がします。
翻訳案: Lexi博士の要望に従い、被験者はチェスボードを挟んで別の死体と向かい合った状態で、左足が上になるように足を組み、右手で脹脛をにぎり、左手を足にもたせ掛け、頭を傾けていわゆる”思考”の体勢をとっていました。
As part of the demonstration, a quarter of the subject’s skull was removed to reveal the brain.
検証の一環として、SCP-1697の頭骸骨の25%は脳の解明のために取り除かれました。
博物館に標本として展示されるということを考慮すれば、demonstrationは「実物での説明」、reveal the brainは「(来場者に見えるように) 脳をあらわにする」のような意味ではないでしょうか。
After being treated and put into position with a series of wires, the subject was in exhibition for six days, before experiencing a return to consciousness.
SCP-1697が治療され、展示された後、意識を回復するまで6日間被験者は展示会にありました。
- 死体がtreatされたのはSCPとしての異常性が出る前のことなので、「治療」というよりは「処理」等の方が適切だと思われます。
- この場合の”A before B”は「Bする前にAした」より「Aした後にBした」のように訳した方が後の文とのつながりが良くなると思われます (参考)。
インシデントレポート1697-U
Incident Report 1697-8U
“8"が抜けています。
SCP-1697は治療により回復し、緊急の外科手術は損傷を軽減するために行われました。
SCP-1697 was recovered and emergency surgery was performed to mitigate any damage caused to it.
「SCP-1697がrecoverされ、その後手術を受ける」という順番なので、このrecoverは「回収する」という意味だと思います。
すべてのハーネスと安全に展示する際に使用されたワイヤーの撤去
the removal of all harnesses and wiring used to secure the subject for display
- このsecureは「固定する」という意味でしょう。
- used to secure the subject for displayはwiringとharnessesの両方に掛かっているように見えます。
翻訳案: 展示用に固定するために使用されたハーネスとワイヤーの全撤去
血液検査では、身体呼吸が可能な最低限のヘマトクリット値を示したため、少量の赤血球の存在が明らかになりました。
Testing reveals a small number of erythrocytes, well beneath the minimum hematocrit for bodily respiration.
well beneathとあるので「最低限のヘマトクリット値より遥かに低い値」のような意味でしょう。
翻訳案: 血液検査により少量の赤血球の存在が明らかになりましたが、身体呼吸に最低限必要なヘマトクリット値を遥かに下回っていました。
特に、現在のSCP-1697の体内には彼の死因である腫瘍や癌の残滓が存在していません。
Notably, no tumors or remnants of the cancer that killed Charles Lexi are present in SCP-1697.
Notablyは「特筆すべき点として」、「注目すべきことに」などのように訳した方が日本語として自然であると思います。
管理官
project head
projectの訳がないのは意図したものですか?
こんにちは
Good evening
個人的には「こんばんは」の方が良さそうな気がするのですがいかがでしょうか。
こんにちは、SCP-1697。
Good evening, 1697.
[笑い]分かりました。ではさようなら、1697。
[laughs] I'll see to it. Have a good evening, 1697.
"1697"の訳を「1697」とするか「SCP-1697」とするかは統一した方が良いと思います。
We’re going to begin with your account of how you woke up. Afterwards we can discuss your personal history.
英語の文の順番通り"We’re going to begin with your account of how you woke up"の次に"Afterwards we can discuss your personal history"が来るように訳した方が良いかと思われます。
私が最後に覚えていることは論文をいくつか起草し,妻にさよならを言っていました。
The last thing I did while my head was clear was draft a few professional letters and say good bye to my wife.
- カンマは読点に直した方が良いでしょう。
- 「私が最後に覚えていること」が主語なので、語尾は「〜ことです」とした方が良いと思います。
- while my head was clearが訳抜けです。
その後、彼らは私に鎮痛剤を施し、眠りに落ちました。
Then they put me on pain killers, and I fell asleep.
「彼らは私に鎮痛剤を施し」でも間違いではありませんが、個人的には「鎮痛剤を打たれて」などのように受け身形で訳した方が自然な日本語になると思います。
私は組織にまだモルヒネが残っているのか疑いました。
I wonder if there was morphine left in my system
systemには「人の体、身体」という意味もあります。インタビュー記録なので「体」と訳した方が自然な気がします。
つまりきつい麻酔が細胞にまで降りてきたかのように感じたのです。
it felt like I was coming down off of hard drugs.
come down off … (薬物・物事から) 興奮が冷める
おそらくこのdrugが「麻薬」、「薬物」という意味で使用されているのだと思います・
私に両瞼などがないことに気づくまで、痛みさえ感じませんでした。
I wasn't even in pain until I realized that I should be. No eye-lids, and such.
I should beが訳抜けです。一文目は「(痛みを) 感じていてしかるべきと気付くまで痛みさえ感じませんでした」のような意味合いだと思われます。
それは貴方達が考えているようなものではなく、痛覚のほとんどが皮膚にあった為だと思います。
Not as uncomfortable as you'd think, but I suppose most of the pain receptors are in the skin, so there you go…
uncomfortableおよびso there you goが訳抜けです。
人々が私の動く様を見て叫んでいる状況で、私は意識を取り戻しました。
I come to in a rush, people see me moving, start screaming.
語順からして、まずSCP-1697が意識を取り戻し、その後で動いたため人々が叫び出したのだと思います。
肉体的感覚以外には何も感じていません。
It doesn’t feel the same, besides having the physical feeling.
"the same"とあるので、何も感じていないというよりは「生きている頃と違う」というニュアンスだと思われます。
何も思わない事ことには言葉も出ません。
There are no words for it, I don’t think.
「言葉では表せない、そう思っています」くらいの意味だと思います。
生きている心地はしませんでした。
It doesn’t feel like being alive.
現在形なので「生きている心地がしません。」でしょう。