SCP-JPでは公式の埋め込みIRCクライアントとしてmibbitを採用してきました。
しかし、01/13現在、
「チャットガイドページに埋め込まれているmibbitクライアントを使用する際に、見慣れない操作部分があり、これを操作しないとログインできない場合がある。」
という報告を受けています。
このスレッドでは、この操作部分に対する解説、SCP-JPとしての対応を説明し、メンバーの皆様からの質問を受け付けます。

これは何?
coinhive1というスクリプトです。これはWeb広告(アドセンス)に代わるものとして設計されたものであり、Webサイト閲覧者のCPUを使って仮想通貨のマイニング2を行い、そのWebサイト運営者(この場合はmibbit)が報酬を得ると言う仕組みになっています。
今回mibbitが適用したのはcoinhiveが提供するcaptcha機能というものです。これはスパム防止の為の認証機能なのですが、従来の画像認証等に代わり、ユーザのCPUをマイニングに使う事によって認証を行います。
現在、mibbitでは一定確率でこのcoinhiveによるcaptcha認証を行わないとログインができない仕様になるようです。
危険なの?
「利用者の持つデータを破壊する」とか「個人情報を抜き取られる」という意味では、いいえ。coinhiveはそのどちらも行いません。
しかし、先に説明したマイニング作業の中で、一時的に利用者のCPUが100%使用されます。
この結果、スクリプト実行中はコンピューターの動作が不安定になり、また電力も大幅に消費されます。
有力なアンチウィルスソフトやアドブロッカーは、coinhiveを一般のコンピューターウイルス/マルウェアと同様のものとして処理しています。
よって、SCP-JPの見解としては、「危険ではないが、有害である」という認識です。
私はどうすればいいの?/SCP-JPはどうするの?
以上の説明を踏まえ、自身でmibbitを利用するか否かを選択してください。
coinhiveは有害ですが、mibbitは単純利用なら無料です。利用に際し、ユーザーに何らかの対価を求めるmibbitの要求は正当とも言えます。
しかし、coinhiveを埋め込んだクライアントを使用するのは明示的、黙示的な多くの問題を誘発するという判断から、
SCP-JPでは、チャットガイドページ埋め込みのクライアントをmibbitからSynIRC提供のCGI:IRCに変更します。
利用者の皆様にはクライアント変更に伴いご不便をおかけしますが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。