画像はFoto-Rabe様のものをお借りしました。
https://web.archive.org/web/20170818134554/http://free-photos.gatag.net/2015/02/15/100000.html
(記事の下部分に白文字がありますが、スパン表示に必要なので無視して下さい)
必要ないとは思いますが、改訂前報告書の添削無しVer.を載せておきます。
画像はFoto-Rabe様のものをお借りしました。
https://web.archive.org/web/20170818134554/http://free-photos.gatag.net/2015/02/15/100000.html
(記事の下部分に白文字がありますが、スパン表示に必要なので無視して下さい)
必要ないとは思いますが、改訂前報告書の添削無しVer.を載せておきます。
アイテム番号: SCP-1045-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-1045-JPはサイト-8104の電子保管庫にて収容されています。SCP-1045-JPやSCP-1045-JP-aから半径9m16mの範囲(以下、範囲)には、文章の書かれた如何なる物体や電子データも近づけないで下さい。SCP-1045-JP-aは発見次第終了して下さい。
説明: SCP-1045-JPは度数1.7のフレームが黒い眼鏡です。文章の記されたものが範囲内に入ると瞬時に約九割の文に赤の斜体による校閲・添削や青の斜体による称賛のコメントが追加され、斜体は範囲から離れても消えることはありません。また斜体が出現している文章(SCP-1045-JP-a)の範囲内の文章も添削され、SCP-1045-JP-aとなります。添削内容は現実に合っているかを重視したもので、例えフィクションや比喩表現だとしても現実的なあるいは現実に即した内容に訂正します。SCP-1045-JP-aが32時間16時間以内に添削通りに修正されなかった場合、強制的にSCP-1045-JP-aは修正され範囲の半径の拡張や次回の修正期限の短縮がされます。その修正を削除することは不可能ですが、SCP-1045-JP-aの物理的破壊によってのみ強制的な修正や範囲拡張、期限短縮を防ぐことが可能です。
補遺1: SCP-1045-JPは██県██市のアパートで、20██/██/██に[削除済]した[データ削除]勤務の女性教師の部屋に親族が遺品整理の為に訪れた際に発見されました。当時室内の全ての文書と隣接する部屋のいくつかの文書に強制的な修正がされており、親族のスマートフォン内の電話帳にも添削が入れられていたことから通報が入り発見・収容に至りました。同校の教師達へのインタビューでは「女性教師は生徒の提出物に丁寧な添削をしていたが、そうしなければという義務感と焦燥感もあったようだった」という多数の証言がされていますが、SCP-1045-JPとの関連は不明です。親族及びアパート住民にはクラスA記憶処理を施しました。
補遺2: 発見当時、SCP-1045-JPは以下の内容のメモ用紙が入った封筒の側に置かれていました。メモ用紙は撮影した上で破棄し、写真を[削除済]した女性教師の親族へカバーストーリー"証拠として押収"を伝えて返却しました。
元█年█組の皆へ
いざこういう時になると、何を書けばいいか思い付きません。けれども、皆にいくつか、どうしても言っておきたいことがあったのでペンを取りました。
一つ目。皆の文章はとても素晴らしかったです。去年の4月から1年間見てきたけれど、毎回毎回皆がとっても上手な作文を書いてきて驚きました。あんなにいっぱい添削したのも、あんなにいっぱい駄目出ししたのも、意地悪ではなくて「皆の文章力に答えなくちゃ」って思ったからです。だから、出来れば、私のことを恨まないで欲しいな。
二つ目。私は皆のことを全く恨んでいません。確かに、お手洗いで上から水を掛けられたり、手袋の中に画鋲を入れられたりしたけれど、それでも毎日が本当に楽しかった。ドッジボール大会、合唱コンクール、運動会、卒業式。どれもが、私の大切な思い出です。だからどうか、私がいなくなったことを自分たちのせいにしないで。私は、私自身のせいでいなくなったんです。
三つ目。私のお別れ会の時は、皆でクラスの歌を歌って欲しいです。合唱コンクールで散々歌ったから「もう歌いたくない」って人もいると思います。でも、皆とお別れする前に、最後に一回だけ、皆の歌が聞きたいんです。
読んでくれて、ありがとう。じゃあ、伝えたいことも書き終わったので、そろそろ行ってきます。皆がこれからも、良い文章を書けることを願っています。[削除済]より
より信頼性のある画像出典を確認したため、以下に掲載します。
ソース: https://pixabay.com/images/id-631748/
ライセンス: CC0 パブリックドメイン
タイトル: N/A
著作権者: Foto-Rabe
公開年: 2013
補足: Pixabayは2019年1月より独自のPixabay Licenseに移行しましたが、それ以前にアップロードされていた画像には引き続きCC0が適用されています。詳しくはこちらを参照してください。
結論的に、脱帽かつ驚愕です。赤青の二色の色文字、存在感ある古臭い顔文字、割り込む文章、初見のインパクト大の財団の書類テンプレートガン無視の記載など、財団の報告書を書くという概念に頭が凝り固まっていると全く想像できない表現方法でした。本来ここはコメントを残す場ではないのですがはじめに喝采を送らせてください。
タグについて、プロトコル更新前に指定されていたsafeタグもeuclidタグと列挙しておくとなおよいかなと思います。
オブジェクトクラスのタグはsafe / euclid / keter / unclassed / thaumielのうち適切なものを一つだけつけることになっています。このオブジェクトの場合は最終的にEuclidであるためeuclidタグを付けるのが適切でしょう。詳しくはタグガイドをご覧下さい。
記事とは全く関係無い話で申し訳ないのですが、どうしても気になったので一つだけ。
本来ここはコメントを残す場ではないのですが
ページごとのディスカッションは批評だけでなく"面白いですね!+1!"ぐらいの感想も認められると思うのですが…
ご感想ありがとうございます。
「落差が大事」と言って頂けて大変嬉しいです。
追記3の削除を考えていたので、具体的な良いところを言って頂けて助かりました。感謝申し上げます。
下書きスレで見かけたときからuvするのを楽しみにしておりました。最後の添削でなくなっているあたりがほんとうに痛切でいいですね……
これは面白い記事ですね!
見た目のインパクトもさることながら、最後に対象のバックストーリー及び感情がひしひしと伝わってくる感じが素晴らしいと思いました。
オチは俗に言うメモオチでありながらも、これらの魅力によってありきたりさをあまり感じませんでした。
ここからは重箱の隅をつつく指摘になるのですが、
その修正を削除することはいけないことですが、添削された文章の物理的破壊によってのみ強制的な修正や範囲拡張、期限短縮を防ぐことが可能ですがしないで下さい。
この文章は逆説の「が」が連続して日本語としておかしくなってしまっています。
添削の結果このようになってしまったのは理解できるのですが、それだと添削が間違っていたことになってしまいます。もしそのような意図がないのであれば、修正した方が良いのではと思いました。
批評に対するご意見・ご質問で返信が必要なものにつきましては、ディスカッションで返信の形で投稿いただいたうえで、PMにご一報ください。SB3のフォーラムは追っていませんので、ディスカッションへの投稿だけだと気づけない場合がございます。
斬新かつ面白く、記事自体もスラスラと読めてとても良かったです。
面白い異常性で引き込まれ、ユーモラスな記事だなあと印象付けてからの…という構成がとても大好きです。
本当に好きなのですが…ちょっと最後の文章が好きになれません。
もう少し、感情的でなくほのめかすようにしたほうがいいのではないでしょうか。すこししつこく感じられてしまいました。
それを除けは非常に好みです。
ご感想ありがとうございます。
あー、しつこかったですか、あそこ。
正直、自分も最後は好きじゃないんです。やっぱり、陳腐な展開にも感じられますし。
取り敢えずの改善案として、
①遺書の添削(悲鳴)をもう少し削る
②そもそも追記3を削除する
の二つを考えているのですが、如何でしょうか。
UVしました。
このオブジェクトの異常性獲得の経緯を推測しますと学級崩壊を苦に自殺した女性教師の意識や人格が憑依したのではと思えてきます。
ご感想ありがとうございます。
「そうです」と言ってしまうと解釈の幅を狭めてしまう気がしますので断言はしませんが、取り敢えず自分もおおよそ同じ考えで執筆していました。
言語については特に設定していませんでした。ただ、画像の本を見るに、おそらく英語は全くできないか完璧かのどちらかだと思います。
言語に関してちょっとした提案ですが…
ご提案ありがとうございます。
なるほど、その設定を報告書に加えればより学校感が増しますね!
日本語及び簡単な英語の文章が範囲内に入ると瞬時に赤ペンで校閲と添削が、青ペンで称賛のコメントがされます。
としようと思うのですが如何でしょうか?
最初の直球なメタ記事の印象が改定前の補遺1で思いっきり変わって素敵でした。
SCPFというプラットフォームだからこそできる読者への隠し事と言った感じで素敵です。UV
なのですが、最後の追記3に関してはhal_akiと同意見ですねえ。
若干、エモの訴え方がしつこいなと感じたのと、それまでの受け手に自由な捉え方(「あ、田中先生に何があったんだろう」って感じ)ができる方向から急に解釈を狭めるような方向に持って行かれたのも微妙に感じた要因であります。
僕個人としては追記3以前までの内容で十分味わうことができたのですが、まあここは好みなのでそういう意見もあるんだなあって感じで受け止めてもらえると幸いです。
大筋でSCP-2062との差別化が弱いように思いました。
(文章改変・追記による意思表示・自身の末路への悲嘆 など)
ただ、アプローチや表現方法を変えた場合、記事の良さが無くなってしまいそうなのが悩ましいですね。