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公開年: 2019
うーん、蛇の手と放浪者の図書館の扱いにどうもそれっぽさ不足が拭えません。
まず、蛇の手一般の財団に対する態度を示す記事としてシグマ-3の陰謀(※未訳。本番は付属ファイル)がありますが、その中でも激しい意見はこんな感じになっています。
(2016年3月、thedeadlymoose著)
もし牢獄が我らの主となるのなら手は呪われよ、その扉は広く開け放たれて暗黒を押し寄せさせよ、常寒の焼けつく風を、シェオルの白き舟を、そして大いなる叫きを。古きものを再び生ましめよ、花をまた燃え立たせよ。図書館を根から萎びさせよ、その果実を萎ませ乾涸びさせよ、外なる闇を入らしめよ。封印を見捨て、前哨を見捨てよ。道と風に散り散りになり、終わりなき夜を永久にさすらうよう己ら自身を追放せよ。
If the prison is to be our master, then let the Hand be damned, let the doors be flung open wide, let the darkness rush in, the burning winds of the Evercold, the white boats of Sheol, and the Great Roar. Let the Ancient Ones be reborn, let them rekindle the Bloom. Let the Library shrivel at the Roots, let the fruit wilt and dry up, and the Outer Dark come in. Let us abandon the seals and desert the outposts. Let us be scattered across the Ways and the Winds, and cast out, to wander the undending Night, forever.
わざわざ緘口令のゲッシュを背負ってまでシグマ-3について語ろうという程度の関心と知識のある人物によるものであるという点に注意する必要がありますが、図書館には根があるようです。
放浪者の図書館wikiを参照すると色々出てきます。
例えば図書館はこの世のほとんどすべての本がある場所であると同時に、今まで一度も実在したことのない本、これから絶対に書かれないであろう本がある場所でもあるとあります。ほぼすべての道が集まる場所とされ、そのために現実性がかなり不安定な(?)宇宙での経験に関する記述を見つけるのは難しいことではないようです。本が"死ぬ"と図書館に通じる穴が穿たれ、大量の本が破壊されればされるほど穴は大きくなるという仮説も存在します。酩酊街レベルではそんなにおたおたしそうにはないですね。
そして蛇の手は"蛇の手のメンバーである"という自認以上の資格を要求しない緩い集まりですが、人間と人間社会に馴染もうとする非人間の集団であり、そのほとんど全員が図書館を訪れたことがあるとあります。図書館ははるか昔からあり、手が作ったものでも所有しているものでもないようです。時間の流れは基底世界とおおむね一致しているようです。
単に翻訳済みの蛇の手フォーマット記事を見ていくだけでも、放浪者の図書館の蔵書として代表的なものであるというよりは、ウィキペディアかSCPwikiのような、図書館を訪れた知的存在の大半が好きに記事を立てることの出来るなにかである(というのが大まかな合意である)ことが見て取れます。
記述の中立性は既存の記述の削除や編集より追加で保たれ(といっても人を殺そうとするテキストファイルや見ると死ぬクソミーム画像がある世界なので、閲覧者の安全性を保つための編集やフィルタリングは頻繁に起こっているのかも)、しかし自己宣伝的な記事を作ることに制限はないようです(ただし、他の知的存在に対するリスペクトは必要)。矛盾した記述が入り混じることは日常茶飯事です。そしておそらくですが、記事の論調を制御する目的だけで削除やアクセス制限を行っている疑念が生じれば、これも現実のwikiや掲示板のコミュニティのように、善意の第三者に糾弾されることになりそうです。
多分、自分たちで作ったドキュメントを財団に渡してしまうことはする・しない以前に原理的に不可能で、したとしても発言者の身元に通じる情報を完全に削除した、しかも長い更新履歴内の1つのコピーに過ぎないでしょう。それに、表現が偏り過ぎたウィキペディアの記事を見つけて飛んでくる編集者のごとく酩酊街を好意的に解釈しようと試み、あるいは誤解を解こうとする記述があったり、どこから見つけてきたのかよく分からない斬新な解釈をする謎資料が出てきたり、はたまた内容の薄い記事を無理して盛り上げようとする人みたいな書き込みをしたりする人がいたりしなければそれっぽくならないんじゃないかと思いますが、どうでしょうか。
私たちのモラルを彼らに対して強制したら、能力を発展させている者たちの収容が必要だと訴える看守たちと全く変わらない。
蛇の手全体にただ一つだけの道徳観念を適用できるという考え方は馬鹿馬鹿しいものです。
彼らが口を挟むのを注釈と“疑念”セクションに限定している限り、私は構いませんよ。どんな書き込みでも受け付けます。
全体を通して言えることは、おそらく「メンバーの大半は放浪者の図書館に足を踏み入れたことがある以外、ほとんど常人と変わりない無力な存在であり、それゆえに異常性のために財団やGOCのような存在に人生を(あるいは非人生を)妨害される者/物たちに同情的な論調が絶えない」というのが蛇の手の暗黙のエートスだということです。多分、財団と酩酊街なら後者に味方する派閥が必ず形成されるでしょうし、そのために多少のリスクは度外視されると考えるのがそれっぽいんじゃないでしょうか。
fumeinadebaisuさん、微に入り細を穿つ指摘ありがとうございます。
自分自身もそれなりに読み込んできたと思っていましたがまだまだ理解、あるいは解釈不足だったようですね。
確かに、以前に指摘された一つの論調に凝り固まってしまい、"手"の基本的な理念から離れてしまっている、という部分においてまだ改稿の余地がありそうです。もう少し第三者的な意見、あるいは好意的な意見も付記していこうと思います。
加え、"手"が所有していない等の図書館に対する描写ももう一度考え直す必要がありそうですね。あくまで個人の集団であり"図書館"はその場に過ぎない、という理解の元、今回押し掛けたのはそこを護ろうと考えるメンバーの集合体であると考えていましたが、どうせならそれを止めようとする意見や勝手なことをするなという意見の側も登場させるなどする工夫が必要そうですね。
また、それに付随する形で"酩酊街"の方ももっと盛り上げる必要がありそうです。何にせよ貴重な意見でした。本当にありがとうございます。
改めて、多くの具体例を挙げたうえでの批評ありがとうございます。もう一度"手"関連の資料を確認し説得力の増大を狙っていきたいと思います。
>管理、発見されていた低脅威度ポータル及び未解明領域記録、Anomalousアイテム分類
>な行動、問いかけを発していない
「、」ではなく「・」のほうがいいかもしれません
>これ以外の条件において侵入した場合
これではなく具体的にかいたほうがいいかもしれません
>あなたがた
あなた方 としたほうがいいかもしれません
>しかしそうはならなかった、
>此方から接触しない、
「、」ではなく「。」のほうがいいかもしれません
> C.Ⅹ.、
C.Ⅹ、 としたほうがいいかもしれません