読者の手で選択させるというのはなかなかおもしろい試みですね。個人的にはもう少しダイナミックに違いがあったほうがいいとは思いましたが、致命的なものではないでしょう。
彼らの命と引き換えに得られたものは、たった三十行の会話ログです。
ここは行数ではなく、120秒の、などの時間で示したほうが自然だと思われます。
読者の手で選択させるというのはなかなかおもしろい試みですね。個人的にはもう少しダイナミックに違いがあったほうがいいとは思いましたが、致命的なものではないでしょう。
彼らの命と引き換えに得られたものは、たった三十行の会話ログです。
ここは行数ではなく、120秒の、などの時間で示したほうが自然だと思われます。
財団の命題とされているどちらを重きに置くか、ということを読者本人に選ばせるというギミックがとても強いメッセージ性を生み出していますね、素晴らしいです。
今まで直接クラスの決定やオブジェクトの使用可否を選択させるというものは無かったかと思います。面白い着眼点だと思いUVさせていただきました。
どちらが正しい、間違っているとはいえない選択なのが良いです。
既にお気づきかもしれませんが、一部XXX-JP-Aのままとなっています。
読ませていただきました。
以下、いくつか思ったことを並べさせていただきます。
この報告書のシチュエーションは「人的被害を抑制できそうなオブジェクトの扱いについてO5でも意見が割れ、O5-13である自分に最終決定権が回ってくる」といったものであると思います。
読者の選択によってその後表示される文章が変化する、というのは今までにないギミックで面白いものでした。
しかし、このシチュエーション、財団世界にとっては決して特別なものではないと思うのです。上層部が現場の状況をどれだけ理解しているか、といったことは抜きにしても、「Dクラスの不足」「職員の人的被害の許容範囲」「民間への影響の許容範囲」というような問題は常にO5や日本で言えば理事たちの頭を悩ませているのではないかと。
つまり、この報告書のような「このオブジェクトは人的被害の抑制に使えそうだがリスクは未知数。どうする?」という判断は日常茶飯事なのではないでしょうか。
個人的に001提言には「財団世界においても『特殊性』を持つ」というイメージがあり、今回はそこにあたらずDVさせていただきました。
全体として、あまりに感情的すぎると思います。
・「我々が殺してきた人々」としながら「なぜ殺すことになったのか」という点には一切言及しないこと。
・財団が活動する上で犠牲になった人々を
Safeクラスオブジェクトの異常性の調査のため、何人の命が犠牲となったのでしょうか。
Euclidクラスオブジェクトの回収のため、何組の回収部隊が犠牲となったのでしょうか。
Keterクラスオブジェクトの収容違反のため、いくつのサイトと人命が奪われたのでしょうか。
として列挙しているが、その内情(何故犠牲になったか)を考慮せず、全ての犠牲者をひとまとめにしてしまっていること。
・自身のかつての同僚の死を引き合いに出しているが、本人が言うように当時の上司の判断ミスが原因であり、財団というシステムが問題ではないと思われること(つまりSCP-001-JPが運用されていたとしても避けられなかったかもしれない事案)。
・SCP-001-JPを信頼する理由に根拠らしきものが見当たらないこと。
等々、██博士の提言は合理性を持たない「感情論」に終始しています。
などと書き連ねましたが、文章全体が一貫して感情的であるのは、██博士の提言を「そういうもの」として書かれたからでしょうか。であれば申し訳ありませんがこの折り畳みは黙殺してください。
██博士のThaumiel提言が「感情的」であるのに対し███博士のSafe提言は「合理主義」的なものとされるのでしょう。
ここで問題なのは、██博士の提言が「なるべく犠牲を出したくない」という意味での「感情主義」ではあれど、理屈の通った「人命第一」ではなく「その結果起こるかもしれないこと」についての考察もないことです。
対して███博士の提言はSafe分類することでのメリット・デメリットについての言及があります。
この二つを比べたとき、議論が起こるとは思えないのです。まず間違いなく███博士の提言が採用されるでしょう。
財団も可能な限り人的被害は抑えたいと考えるでしょうが、それでも財団は人命救護が目的の組織ではないはずです。
1つ目について
そうですね…提言である限り、こればかりはどうしようもない問題です。
今から通常番号に割り振るのも問題がありそうですし、申し訳ありませんが保留させていただきます。
2つ目について
██博士は感情論を主として提言しています。論理的に考えればリスクがある以上、多少感情を混ぜないと押し通せないと思ったためです。
ただ、非常に参考になる部分があったため文章を修正しました。
具体的には以下のものを追加しました。
「殺してきた」は異常物品の「確保収容保護」における点という補足(SCP-001-JP-Aは機動部隊としては採用できませんが、間接的であっても財団によって殺されたことにかわりはないので)
同僚の死をSCP-001-JP-Aが身代わりになってくれたかもしれないと言う記述
SCP-001-JPの具体的な利用制限の記述、リスクについての記述の追加(信頼は元から置かれていませんので、絶対に安全下での使用のみ考慮しています)
3つ目について
個人的には、██博士は「SCP-001-JP-Aの、本当に限定的な、例をあげるならばSCP-203-JPの生贄や、SCP-198の実験などではリスクが0であるため代用できる」と考えています。
逆に███博士としては入れ替わりやテレパシーでの集団行動を危惧しています。
そのためO5でも意見が割れるのではないか、と考えています。
最後になりますが、コメントありがとうございます。今後も何か思いついたらより良くなるように推敲していこうと思います。
ギミックは斬新で良いと思いましたが、使用を主張する側の意見が職員の命を救うか救わないかと言う観点でしか語っていない事に強い違和感を持ちました。収容に必要な優秀な人材の喪失を防ぐと言う実利の観点からの意見があって然るべきではないでしょうか。
本人と区別が付かない点は出現時点で元となる人材と隔離すれば問題無いように思えます。
SKクラスシナリオが発生するとしたらSCP-001-JPを悪用出来る甘い管理体制の方が問題です。
元となる人物次第ではリスクが高まりますが、元から財団以外の物に一番の忠誠を誓う暴走の危険性のある人物な訳で、SCP-001-JPを使わなかったとしても根本的な解決が出来ていません。条件を限定してそう言った可能性のある人物を排除する事は出来ないのでしょうか。
限定的な条件を付けたとしても使用不可とする理由がいまいち納得できません。オブジェクトの収容は直接接触しなくても常に死のリスクはあるはずですし、多人数に使用しなくても、例えば優秀な博士が死なないように代理で収容を行わせるだけでもかなり有益ではないでしょうか。
意見が拮抗している事がこの話の肝ですし、もっとSCP-001-JP-Aのリスクを増やすとか、疑問に感じそうな点は可能な限り潰していった方が良いのではないかと思います。
返信が少し遅れてしまいすみません。
結論を言うと、SCP-001-JP-Aにはかなり潜在的な危険性があります。
2人の博士の反駁などは、SCP-001-JP-Aが悪意を持っているか否かの調査を基本としています。
なぜなら、悪意を持っているとなると後述する危険な事態に発展する恐れがあるためです。
SCP-001-JPは日本生類総研から回収され、その本部がめちゃくちゃになっているとなると、まず真っ先に疑われるのはSCP-001-JPの関与です。そのため、██博士は3点の事実を元にSCP-001-JP-Aに悪意がないとしたのです。
ですが、インタビュー記録終盤で状況が一変します。
終了報告書に書かれている通り、意思の疎通、つまりテレパシーが疑われています。
そうなると、██博士の3点はいずれもSCP-001-JPの犯行を否定する意味をなくしているのです。
上から順に、
「集団で遠くの場所に逃走した可能性がある」
「SCP-001-JP-Aの管理の不備により大繁殖が行われた可能性がある」
「テレパシーができるのでそもそも会話の必要がない」
となっていきます。この上に「悪意」が覆いかぶさるとさらに状況は悪化し、
「集団でSCP-001-JPを奪い返そうとしてくるかもしれない」「現在の忠実さには裏がある」「インタビューでの日生崩壊の原因は虚偽であり、仲間と口裏を合わせるためにとっさの嘘をついた。テレパシーをしながら話していたため多少どもっていた」というようになっていきます。
また、この「テレパシー」のために、優秀な人材のコピーには大きなリスクが伴います。なので優秀な人物のコピーはとれないのです。
それ以外にもかなり大きな不安要素があります。仮に悪意があり、過去に日本生類総研を潰したとした場合、外部に情報を漏らされる危険性があるのです。その外部のSCP-001-JPとは、「日本生類総研から逃げ出した人」です。先ほど書いたように遠くに行っている可能性もありますし、もともと全員実験などで死に絶えていた可能性もあります。
上記のことは、「SCP-001-JP-Aに悪意がない」と考えれば多くは杞憂となります。なので██博士は悪意がないことを証明するために調査1で常軌を逸した忠実性を主張していったのです。
返答は以上になります。
コメントありがとうございました。
議論の進み方が財団らしくないと感じたため、DVといたしました。
例え戦略的なものであれ、
>あれは、███博士に殺されたようなものです。
や、
>██博士の提言は考えるに値しません。
という文言を各自の提言に入れてしまう事に違和感があります。O5の読む文章としてあまりに感情的過ぎると感じます。また、一度Safeにして様子見で使いながら協議を進める、といった中道的対処も取れるはずと考えました。
最後に決めさせるというギミックはとても魅力的ですが、この内容だと選択肢としては2択以外にもあり、また2択で票が割れる結果からも遠いように感じました。
批評ありがとうございます。
感情的な部分についてですが、
完全にではありませんが、あまりに感情論的な部分は改稿しました。
(██博士はある程度感情を混じらせているので、全部は消せません)
███博士の提言の該当箇所も削除しました。
中道的処理についてですが、「使用する」となればおそらくThaumielになり、一定の使用期間を経て、問題があるならSafeへ、問題がなければそのまま。
Safeにするなら絶対に使用しない。
というように、遅かれ早かれ使用(試用も含む)をするのであればThaumielという選択が最適と思ったためこの2択にしました。
ただ、現状やはりDVの割合も多いため、機会があれば2択が最適になるように大規模改稿してみようと思っています。
ありがとうございました。
仕掛けもテーマもどストライクでした。
初回は迷わずSafeに投票しましたが、結末はThaumielの方が好みでしたね。何よりもO5-1のコメントがかなり刺さりました…
仕掛けもさることながら、このように財団はどうあるべきなのかを深く考えさせられるような記事はちょっと今までにあまり見なかったのもあって、とても好きです。
taumieruに投票して最後の言葉の重みは人として生きてるからかな…。
この言葉は多くの財団のことを指しているしメタ的な要素もある。するりと読みやすく、かつ自分の決める基準を考えれる素晴らし作品でした。uv
2人のo-5はきっと未来の自分でもあるし過去にあった自分かもしれない。決めたからには守らなければならない。破れば終わる。終われば新しいのは出てきるのか?そう思えました。
ありがとうございます。
自分のコメントが感想でしかなかったので訂正しました。申し訳ございません。