ギミックは派手で面白いのですが、それだけに前半と後半のチグハグな内容が目立ってしまい、うまくいっているとは思えませんでした。
後半部分は、これ単体でもっとブラッシュアップし、独立した001として書き直したほうが面白そうに思えます。
SCP-1714-JPが接した物質は特異な腐食作用を受け
一時的に"風化"した状態に変化します。
「腐食」とは主に金属やセラミック、ゴムなどが化学的作用で劣化していくことを指します（化学的熱傷、例えば強酸でのやけどなども腐食とする場合もありますが、一般的ではありません）。
また、風化とは岩石が空気、水、生物その他の作用で徐々に破壊される現象を指します。
無機物に対してはサビの析出・汚損・崩壊などを、有機物や生物に対しては崩壊を経た消失を引き起こすことが判明しています。
これらの結果を指して「特異な腐食作用」とするのは、用語として正確ではありません。
「接触した物体により腐食、腐敗、風化に類似した崩壊が急速に現れます」などとしたほうが良いでしょう。
作用を受けている間の影響は作用終了時に完全にリセットされるため、職員や機器を用いた接触実験の試みは実を結んでいません。
「実を結ぶ」の意味するところが少しわかりませんが、15秒ほどの急速な反応後、3分程は崩壊したままなのですから、その間の調査は可能なはずです。「実を結んでいない」という状況がなんなのか、例えば「崩壊した金属は直ちに崩壊前へと復元されるため崩壊物の詳細な調査が進んでいない」など、状況を明記するべきでしょう。
SCP-1714-JPは一般的な霊的実体と異なり
「一般的な霊的実体」は広く一般人に共有されている概念ではありません。私が考える幽霊とあなたの考える幽霊が全く違うかもしれません。
よって、ここはこの「一般的な霊的実体」がどのようなものかを注釈などで明記しておいたほうが良いでしょう。
