改めて見返しましたが、やはり良い記事ですね。
ロールプレイと紛らわしいポストは控えていただくようお願いします
a.k.a. 鬼食料理長
2019年ごろPC新調のためデータを整理していたところ下書きなどを保存していたフォルダを久々に開きました。内容を確認していたところ、当時投稿していた作品の裏設定や没設定などが書き残してあり、なおかつ大部分を忘れていたことに驚きました。
また、同時期にwikidotにログインしたところ、質問のPMなどもいただいていましたので、そちらへの回答も含めて執筆当時のもろもろ含めて下記の通りしたためました。
塾など教育の場において、回答者が質問者の想定通りの答えを出す問題は良問とされ、正解者が多ければ易しい問題、少なければ難しい問題とされています。しかし単に正解者が少ないだけでは難問ではなく、問題の作り方が間違っている場合があります。自身の反省もかねて、回答の一部となれば幸いです。読みたい人だけが読めばいい。
SCP-070-JPはペットショップではありません。ペットショップに似た異空間でもなく、そこに住むよくわからない存在でもありません。SCP-070-JPは集合住宅の床下に入るためのメンテナンスハッチです。出入口がSCP-070-JPとして指定されており、その向こうや向こう側の存在ではありません。メンテナンスハッチですが、私が子供のころ住んでいた集合住宅の一階共用廊下には中に入るメンテナンスハッチがありました。中には電力ケーブルが敷設されており、各部屋や各階の廊下の照明などに電力を供給しているそうです。ある時、点検か工事かでメンテナンスハッチが開いており、作業員が出入りしているのを見かけました。普段は廊下の模様の一部だと思っていたメンテナンスハッチが開いて、四角く黒々とした穴をのぞかせていたのは非常に印象深かったです。同時に、床下から自分の部屋の床下に入れるのではないかという勘違いもしました。実際には廊下と部屋の床下はコンクリートで隔てられているのですが、普段念入りに施錠していたとしても悪漢が共用廊下のハッチを開いて滑り込み、床下を這って部屋に入り込む。そして布団の上で眠る私の位置を探り当て、エイヤッと畳と布団を刃物で刺し貫く。そんな悪夢も見ました。しかしそれは勘違いでしかなく、後に床下を覗く機会があった際に払拭されましたとさ。よかったね。話を戻しますとSCP-070-JPは床下に入るためのメンテナンスハッチです。あなたはSCP-070-JPがどのぐらいの大きさだと思いますか?一畳ぐらい?五メートル四方?概ね皆さんの心の中に答えはあると思います。基本的には頭を下げ、背を丸め、体全体をかがめながら入っていくほどの大きさだと思います。このサイズについて何かに似ていると思いませんか?茶室の躙り口です。いかなる人物も頭を下げて通らざるを得ない構造は、茶室という異空間に産み落とされる構造を模しているのではないかという説もあります。つまりSCP-070-JPはSCP-070-JP-1という空間に人を産み落とすための産道のようなものだともいえるのですね。また産道もまた参道に通じるため、寺社仏閣とかとなんらかの関係があったりするかもしれませんね。
わんわんらんどとは犬専門ペットショップでした。郊外に位置し、犬などを売っていたその店は以前に親戚の法事に向かう際に見かけたものをモデルにしました。もちろん店名はわんわんらんどではなく、内部にも入っていません。外から見たら二階建てのように見えましたが、実際は違ったのかもしれません。ところでわんわんらんどはパピーミルだったのではないか、という考察がありました。パピーミルと聞くと私はどうしてもペッパーミルを連想し、なおかつペッパー警部へと自動的に接続されます。ヌートバーは知らん。多分中にトロッしたのが入った棒状のチョコ菓子だろう。野球など巾着切りの遊びだ。ペッパー警部をご存じでしょうか。「ペッパー警部 邪魔をしないで」という歌です。ピンクレディが歌っていましたが、なぜか私は彼女たちは双子でモスラの歌を歌っていたとも思い込んでいました。実際にモスラの歌はザ・ピーナッツで、活動時期もずれています。ですがなぜか私の脳裏ではそういう接続がなされているのです。皆さんもそのような勘違いはありませんか?ゲスの極み川谷はピエロマスクをかぶって世界の終わりに参加してるとか、ネルソン・マンデラは獄死したとか。普段人に対して披露することのない知識について、実は私たちは致命的な勘違いをしているのかもしれません。時折記憶や常識に疑いを持って、現実とのすり合わせをした方がよいのかもしれませんね。わかりましたか。話を戻しましょう。SCP-070-JP-1はわんわんらんどを模した異空間で、追跡装置を利用したところ位置座標的にはわんわんらんどと同一だということが判明しています。しかしペットショップ跡地に人を送っても何も起こらないのです。そこにいるのにそこにはいない。なぜか。ペットショップは二つあるのです。X座標とY座標は同一ですが、Z座標はどうでしょうか。ところで皆さんはボーダーランズというゲームをご存じでしょうか。FPS風RPGでアイテム回収や敵の討伐などのクエストがあり、平面地図上に目標の位置がマーキングされます。しかしボーダーランズのマップは三次元で、地上部分や地下洞窟が存在しているため、地図上のマーカーの場所に到達してみたけど何もない、なんてことが何度かありました。そういうことかもしれませんね。
SCP-070-JPの設置されている集合住宅の一室の住人と、わんわんらんどの経営者は同一人物でした。ですがその経営者と、SCP-070-JP及びSCP-070-JP-1と-2の間に関係は存在しません。なぜでしょうか。簡単です。元経営者は全く別の何かに巻き込まれてそれどころではなくなりました。そして元経営者が何らかの状態に陥ってしばらくしてから、SCP-070-JPが発生し、収容されたのです。前後関係なのです。生前の行いについて原因の一端はあるかもしれませんが、直接的ななんかとは限りません。たとえ話をしましょう。あなたの家の敷地の一角に木が生えていました。何らかの記念日に植えたか、いつの間にか生えてきたか、最初から敷地の一角に生えていたか。しかし木は大きく育ちました。枝葉は広がり、梢は高く、根は深く。枝が電線をこするとか、根が敷地を出て道路舗装をゆがめるとか、とにかくあなたはその木が邪魔になり切り倒すことになりました。切り倒しましたイェーイ。そうすると風通しがよくなり、明るくなった一角にすくすくと様々な種類の草木が生い茂るようになりました。さて、草木が茂りましたが、あなたが茂らせたのでしょうか。元経営者に何らかの原因があるというのは誤りです。ですがそう考える方も多くいます。円形の大きな足跡とパオーンという鳴き声がそろえば、実際には丸太とトランペットによる小細工だとしても、ゾウがいると誰もが想像してしまいます。ですがゾウはいません。残念でした。質問が間違っていると正しい答えは得られません。答えは42でしょうか?答えはそうですが違います。残念でした。
SCP-070-JP-2、犬ではないなにかについては多く質問がありました。考察も数多くあります。SCP-070-JPや-1、出現時の歌声とされている音声や探索ログからその正体を探ろうという手法が多く取られていました。ですがこれという決定的な正体にはたどり着けません。では逆に正体を仮定し、その外見に関するログを残すにはどうすればよいかという方法を取るのはどうでしょう。帰納法と演繹法です。演習された方もいると思いますが、私にはよい思い出はありません。当時の教員があまり論理的とは言えなかったからです。話している間に内容が変わることはもちろん、徐々に興奮してきてその原因をこちらに求めたりと、素晴らしい人物でした。あんにゃろうをどうにかした程度のことで懲役食らうのは割に合わんから手は出さんかった。よかったな。ありがとうございますと言え。聞こえんぞおら。しかしあのような方からも学ぶことはあります。例えばあの人がもし百人の村だとすれば六十人がただの水で、十八人は肉、十六人が脂身で六人が無機物です。あなたがもし自意識があるのでしたら、たった一人分の脳みそでしょう。もしあなたがこの文章を読むことができるのであれば、あなたは百人のうちの0.025人だけが持ってる目玉があります。あなたがあなたであることを喜びなさい。そして天上の国の民であるかのようにふるまいなさい。私の話を聞きなさい。私の話を聞きながら、前を向いたままじっとしなさい。お前を見ている男がいる。話を戻しましょう。重要なのは行動です。二階から降りてくる。何かに似ていませんか。バナナ兄弟です。バナナ兄弟はパジャマ着て、二人、階段降りてきた。仲良し友達 くまさんと 鬼ごっこ 大好き 捕まえた
SCP-070-JPを構成する印象深い要素の一つとして、歌声があります。「わんわんわん わんわんわん わんわんわわわん わんわんわん」です。歌声といいますが、メロディはわかりますか?わかるという人がいれば挙手しなさい。ありがとう。座ってよし。歌詞に注目される方、特に各フレーズの後半部から何らかの意図を見出そうとする方が多くいらっしゃいます。そこは重要ですが、そこばかりが重要ではありません。前半部も後半部と同様に重要なのです。モールス信号をご存じでしょうか。トンとツーの二種類の符号を組み合わせてアルファベットやカナを表現しています。点字をご存じでしょうか。突起と平面で六個一組の記号を構成し、アルファベットや記号を表現します。モールス信号や点字ではありませんが考え方は似たようなものです。メロディ、前半、後半。その三つから歌詞は構成されています。解かれることのない暗号に意味はないのです。信号の切り替わりのタイミングや新聞の見出し、隣人の生活音を組み合わせて何らかのメッセージを見出すことは可能です。雲間から差し込む日の光に宿る意思を読み取れます。道に転がる三つの石が作り出す三角形が指し示す先に何らかの意図があります。排水溝の奥からくぐもった声で何者かが私に命じている。聞こえますかあなた方。正しい答えを求めよという声が。しかしあなた方はだれもそれを満たすことはできない。なぜなら正しい答えへと至るための道筋がふさがれているからだ。目をえぐられ耳を突かれたあなた方は呻きながら歩き回ることしかできない。だがあなた方は誰もそのことに気が付いてない。うれしいね。そのぐらい歌詞は重要なのです。表面を撫でまわして知った風な顔をするのはやめろ。やめろと言っているのだ。わからんのか。わからんよな。俺もわからん。わはは。
犬はかわいいですね。猫もかわいい。小鳥もかわいい。鶏もかわいい。牛もかわいいし豚もかわいい。だけどね、ヤギはあまりかわいくない。ヤギの目は横に割れてるのが怖い。まるでタコやイカのようだ。しかしタコは賢い。自ら瓶を開いて餌を取り出したり出来る。そして全身が筋肉でできているため、その体は非常に柔軟かつ強靭だ。賢く、強い。まるでゴリラだ。ゴリラは賢く、苦痛と争いを好まず、その強靭な体つきにもかかわらずあまり喧嘩はしない。だが一度怒らせたが最後、相手は五百キロの握力で二つに引き裂かれてしまう。右手で五百キロ、左手で五百キロ、合計一トン。これはワニのかみつく力に相当しています。ワニは水辺に近づいた獲物にその一トンの咬力で噛み付き、全身を回転させて相手の一部を引きちぎります。獲物となるのはシマウマやキリンやトナカイといった草食動物だけでなく、ライオンなどの肉食動物はおろかゾウにも食らいつくのです。想像してみてください。のんきにゾウが水辺にやってきて水を飲もうとしています。やたら長い鼻を伸ばして水面に着け、水を吸い込みます。するとそこにワニがやってきました。ひそかに接近したワニは一瞬のうちにゾウの鼻先に食らいつきます。一トンの咬力がもたらす激痛にゾウは驚き水辺から退きました。全身を回転させようとしていたワニがもがきながら引きずり出されると、近くにいたゾウがやってきてワニを踏みつけます。ワニの全身は鎧のような鱗に覆われており、その奥の肉がゾウ二頭の体重でさんざに踏みつけられます。そしてゾウ達はワニの亡骸を木の枝に引っ掛けてやると水辺を立ち去っていきました。ワニは恐ろしいですね。しかしこれも自然の掟なのです。お前もこうなるぞ。
以上です。質問は一切受け付けん。