オチ自体は悪くないなと思ったのですが、それ以前の報告書部分の完成度が甘いなと感じました。具体的な点を挙げると、
脚注
細かい点ですが、最後にこれがあるのが少し興ざめに思えます。脚注部分は削除して、「最短ルートを地図などを用いずに考案し、~」とした方がよいかもしれません。
計5回の実験記録
一つ一つの内容が短く、大して面白さに貢献していないばかりかむしろ冗長で面白さを欠いていると感じました。通報マンのキャラを立てるためにも、内容をより斬新で面白いもの(たとえば、未知のよくわからない装備を用いて拘束を解く、など)にするかあるいはいっそなくしてしまった方がいいかもしれませんね。
オチ
悪くないとは言いましたが、「読者視点が財団職員ではない」というのは決して少なくない展開です。より差別化を狙えればよくなると思います。
uvしました
しかし誤字を見つけたので
職員の1人が「勝手に人の家の壁を壊すのは悪いことではないか」とSCP-110-JP-Jに言うと、SCP-110-JPは衝撃を受けたような顔を見せた後、
-Jが抜けています。
著者でもなんでもない一読者である私の解釈ですが……
SCP-110-JP-Jは被害者に慰めの言葉を掛けた後
とあるので、その台詞は不正アクセス被害に遭った財団への発言ではないでしょうか
曖昧なコメントをしてしまい失礼しました。その解釈も予め考えた上で納得できていませんでした。TF2045さんのコメントを受け、これについてより具体的に書こうとしたところ、自分でもあまり説得力がないように見えました。
少なくとも最後の表現がきっかけで評価をUVからDVに転じたことは間違いなく、自分は「文章的な不自然さ」と「SCP-110-JP-Jの行為の不自然さ」の二つを感じたのだと思います。
なぜこんな異常な手段を行使してまで現れたのかと言えば、ひとえに悪事を通報するという使命感、正義感ゆえだと思います。そして、改ざんされてしてしまった報告書(これが冒頭のキャプションと繋がっているかは不明)は、「障害物を破壊しながら無理矢理直進します」という記載と同じく、SCP-110-JP-Jにとっては省みる価値のないものです。また、不正アクセスということはその場に財団職員はおらず、伝言という形になります。こんな形で異常な能力と障害物を活用してまで慰めの言葉を語りかけていることに違和感がありました。
実験記録1-5では通報することに対してのSCP-110-JP-Jの強いこだわりが見て取れましたが、被害者を慰めるかどうかに関しては特に言及がありません。このため記事中から受けていた印象と一致せず、余計な一言だと感じたのだと思います。
しかし、単に