アイテム番号: SCP-3020
オブジェクトクラス: Keter
特別収容プロトコル: SCP-3020の宿主として機能している人間は、何であろうとも望む手段により自己終了することが許可されます。もし彼らが自己終了を拒否する場合、彼らは終了されます。
説明: SCP-3020は Rabies lyssavirus ウイルスに擬態した寄生生物です。それは体長1ミクロン未満であり、人間にのみ症状を表し、また人間のみがSCP-3020の感染媒体となります。
SCP-3020は人体内に存在するL-DOPAを餌とします。L-DOPAはドーパミン、アドレナリン、ノルアドレナリンなどの前駆物質であり、SCP-3020はそれらの化学物質の欠乏を引き起こします。ドーパミンの欠乏は深刻な鬱障害に似た症状やパーキンソン病に関連する震えを起こします。
私はこれらの報告書が完成したら、間違いがないかクラウディアに見てもらおうかと考え続けている。そしたら私は私がしたことを思い出す。
すべては私の責任だ。
彼女は私の人生で最高のものだった。彼女は完全に私を嫌っている。時おり私は彼女が夜に叫んでいることが聞こえるように思え、叫び返したくなる。
私は申し訳なかったと叫びたい。だが彼女は私の声を聞かないだろう。この壁は最低でも1メートルはある。
今では私たちは5年間もこれを治そうとしている。私はその中の3年間働いた。私たちはそれらを無効化することにすら近づいていない。
私はステージ4に到達した、ステージ5かもしれない。私は数週間スパイシーな食事しか食べていない。私は他の味を感じることができない。震えが始まっているが、多くの部分はまだ制御可能だ。
私はそれを単に間接的に見てきた。私がどのように感じているのか直に言わせてくれ。
頭の後ろに鈍い痛みがある。お前にはそれを感じているのか、それともそれを感じていると考えているだけなのか分からない。だがいつでもそこにある。それと同じ痛みが胃にもある。その痛みは喋り、それは人々を幸せにするためにお前は死ななければならないと伝える。
それはお前は人生の中で何一つ成し遂げていないと言う。それはお前は忘れ去られてしまうと言う。それは本当は誰もお前を愛してはいないと言う。
そしてお前はそれが真実であることを知っている。それが真実ではないことを知っているが、真実であると知っている。
3020はただ広がり続けている。私達には全人口のどれ程がすでに感染してしまっているのか確かには分からない。控えめな推定では世界の0.003%だ。もっとずっと、ずっと高くなるだろう。
私たちは死ななければならない。私たちは。SCP-3020に感染したすべての人間は。お前はあらゆる人間に親切にしてきた。私たちは生きたくない、そしてお前は次の黒死病となりえるものを治療している。