玩具の魔術師

アイテム番号: SCP-001

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: その予測不可能な性質のため、SCP-001はEuclidとして分類され、その所在地が判明され次第、拘束することになっています。その時までは、収容の努力は当オブジェクトが生み出す製品群への個別の指定及び特別収容プロトコルの割り当てに焦点が当てられます。

説明: SCP-001は「レジナルド・フィルバート・ライオネル・アーチバルト・ウェスティングハウス・ワンダーテインメント博士3世」として知られている男性の人間です。当オブジェクトは様々な異常物品を作製可能なクラス-II現実改変者であり、その能力を主に玩具、ボードゲーム、キャンディ、清涼飲料水、ビデオゲーム、典型的には子供や10代の若者に売り込むその他多様な製品の創造に費やしています。当オブジェクトはこれらの物品を魔術めいた異常な手段で、未知かつ非常に不可解な所在地から流通させています。

当オブジェクトの最も良く知られている功績として、収集要素付きの生きたアクションフィギュアであるリトル・ミスターズ™系列の創造があり、これは多くの模倣者を触発させましたが、比肩し得るものはありませんでした。例として、ミスター・おさかなミスター・おわらいミスター・せっけん、そしてミズ・あまあまが挙げられます。

補遺001/1 - 歴史: 実体の魔術めいて捉え所のない性質のため、SCP-001の過去については現時点でほとんど知られていません。とは言え、彼が、全員が生まれながらの比類なき玩具作りであるワンダーテインメント家の一族出身であることは知られています。彼はさらに不滅の存在で、と言うのも恐竜の時代から活動しており、恐竜のいい子全員のために摩訶不思議な玩具を創っていたことが知られています。彼はさらにさらに実際のところ全く存在しておらず、世界中の全ての子供達の想像から生じ、完全な形となった楽しみと喜びの単なる顕現に過ぎないことが知られています。

彼の起源が何であれ、彼は正しく最高峰で、手の一振りで驚きを、指の一鳴らしで愉快さを、そして目の瞬きで斬新さを創り出すことが可能です。SCP-001の確かな目撃例が無く、細部に差異が見られがちであるにも拘わらず、彼は通常、紫のスーツとシルクハットを身に着け、杖を持ち、長いW字の口髭を見せびらかしている背の高い男として描写されます。「威勢の良い」から、「素晴らしい」、「彼の年齢にしてはかなり顔立ちが良い」までに及ぶ形容詞が用いられます。

また、一組の目立った傷跡が彼の両手首を取り囲んでおり、さながらある時点で彼の両手が取り除かれ、再び元の位置に縫い付けられたかのようだ、という言及がなされました。この事柄、ひいてはこの不可解な実体に関するその他全ての真実は——

あぁ、違う、違う、またもや違う。

この無頼の一匹狼が、悪魔のように温厚で愛想が良くても、彼の物語にはまだ何かが足りない。肩書のみならず、規模も同様に大きくする必要があるな。もしかしたら脇役の導入なんかは相応しいんじゃないか?

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