SCP-3002-4

文書執筆者: コナー・ティーチ博士
日付: 2017-04-20

アイテム番号: SCP-3002

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: 文書3002-6を参照してください。被汚染者は前任職員、家族、知人も含めて全員殺処分しなければなりません。O5-1またはO5-2による審査を受けた職員でなければ本文書および残存する職員にアクセスしてはなりません。

説明: SCP-3002は知性を持つミーム実体です。SCP-3002はMK-クラス世界終焉シナリオ1を引き起こす試みが可能であり、実際に試みています。SCP-3002は決まった形態を持っておらず、アクセスしたあらゆる情報や記憶の内部に存在しています。人間の精神の内部にいるとき、SCP-3002はその人間の記憶の擬態、改変、除去が可能です。SCP-3002が起こす改変には限界が存在しないようです。SCP-3002が記憶や情報に擬態する際、元の情報も新たなSCP-3002個体へと変化します。このようにしてSCP-3002は人間のあらゆる情報および記憶の中に存在することが可能です。

人間の精神が全ての側面で汚染を受けた場合、その人物は事実上意識して肉体を動かす能力を失います。基本的に、SCP-3002は犠牲者に通常通りの生活と行動を行うことを許します。しかし未曝露の人間と会った場合、その人物の元に集まるようその場の全ての人間にはたらきかけ、強制的に曝露させます。SCP-3002に操作されている間、犠牲者は自己生存本能を示しません。

SCP-3002は極めて敵対的であり、残存する財団職員を積極的に見つけ、殺害または汚染しようとしています。彼女はレテ・プロジェクトおよびサイト-E(ウジャンスキー国立公園に位置する非文書化財団施設)に関与しているあらゆる職員を捜索しているようです。

SCP-3002は情報交換を通じて、人から人へ拡散することが可能です。彼女はあらゆる情報に擬態することができるため、全ての情報がSCP-3002の感染媒体とみなされます。現在の仮説では人口の72%が汚染を受け、2014/██/██以降に作成された新しい情報およびその内容の84%がSCP-3002を含んでいると考えられています。

これに加え、初期収容時より一部の重要な財団職員が事実上SCP-3002の支配下に入っていました。彼女は財団内部のプロトコルや計画にアクセスすることで、検知や分析を長きに渡り的確に逃れることができました。

文書3002-6: SCP-3002の汚染は大規模に広がっており、収容は不可能です。残存する職員はSCP-3002の終了方法を提案することができます。

提案: さらなる救援を求めて既知の要注意団体および要注意人物に連絡をとる。 - ケント・メイフィールド博士
司令部の返答: 承認(9-4)
続報:

  • 世界オカルト連合: 返答なし
  • 異常事件捜査課: 返答あり。O5-1がSCP-3002の存在を確認。返答は破棄された。
  • マナによる慈善財団: 返答なし
  • 境界線イニシアチブ: 返答なし
  • ロシア連邦軍参謀本部情報総局"P"部局: 返答なし
  • イスラム・アーティファクト開発事務局: 返答なし
  • プロメテウス研究所: 返答なし
  • カオス・インサージェンシー: 返答なし
  • アンダーソン・ロボティクス: 返答なし
  • マーシャル・カーター&ダーク: 返答あり。O5-1がSCP-3002の存在を確認。返答は破棄された。
  • Are We Cool Yet?: 返答はハードドライブとデジタル情報デバイスが詰められた箱であった。これらには異常芸術の複製ならびに計画が記録されていた。
  • 蛇の手: 以下のメッセージを返答。「今回は手助けすることができません。我々の中に既に彼女が紛れているおそれがあります。- WL」
  • "何者でもない": 以下が記された小さなメモで返答。「これは予想してしかるべきだったろうに」

提案: 全ての情報と汚染された人間を破壊処分し、SCP-2000の使用により人類を再興する。 - コナー・ティーチ博士
司令部の返答: 却下(2-8)
続報: 続報はなし。

SCP-2000の場所は我々の現在地から非常に離れているうえに連絡手段が確立されていないため、SCP-2000とその職員は既に汚染されているというのが我々の現在の共通認識となっている。我々はこの試みをリスクに値するものではないと考えている。 - A・ヴェレス(O5-1)

提案: 一時的にSCP-3002を抑制することが可能な反ミームを作成する。 - ケント・メイフィールド博士
司令部の返答: 承認(5-4)
続報: RAISAで使用されていたミーム対抗因子を元に全てのミーム的脅威を抑制できる反ミームが作成されました。試験中、SCP-3002には効果がないことが判明しました。SCP-3002は、通常の記憶に対して影響を与えるのと同様の手法で反ミームを改変したと考えられています。

SCP-3002は反ミームに対抗できると推測されたことから、SCP-3002が反ミームとして人間の精神に潜み、効率的に対象を無自覚な汚染因子へと仕立て上げている可能性について調査した。調査の結果、この方法によって7名以上の人間が汚染されていたことが判明した。被汚染者には複数名のO5司令部メンバーが含まれる。 - C・グリーン(O5-8)

提案: ガニメデ・プロトコルを開始する。我々は再起しなければならない。 - コナー・ティーチ博士
司令部の返答: 却下(2-6)
続報: 続報はなし。

ここまで過激な行動をとる理由はない。 - C・グリーン(O5-8)

提案: 彼女を止め得る方法を見つけ出すため、レテ・プロジェクトの再調査を行う。 - コナー・ティーチ博士
司令部の返答: 却下(1-3)
続報: 続報はなし。

プロジェクトの再調査をする理由はない。そこから得られるものは何もないだろう。さらに言えばO5司令部は君が汚染されていると信じるに足る十分な証拠を持っている。終了は直ちに行われる。 - A・ヴェレス(O5-1)

提案: 再始動
司令部の返答: 合意に達せず(1-1)
続報: [データ未入力]

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