SCP-3939-36
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収容前に撮影されたSCP-3939。

アイテム番号: SCP-3939

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-3939は現在、サイト-39の仮収容保管セルC(39-PC01-C)に保管されています。試験中でなければ、適切な大きさの標準収容ロッカーに保管してください。

SCP-3939は可能な限り早く仮収容から移されます。

説明: SCP-3939は製造時期が不明ですが、1930年代の設計及び製造の傾向と一致する蓄音機またはレコードプレイヤーです。磨かれたマホガニー材で作られた八角形の木製台座があり、当時のHMVのロゴが刻印されています。この台座の上には蓄音機の機構と大きな真鍮製のホルンに接続されたターンテーブルがあります。全ての部品の状態は良好です。

現在、SCP-3939のターンテーブルには黒いレコード盤があり、目に見える電源がないにもかかわらず、標準的な速度で回転しています。

更なる調査は保留中です。

あなたが外に出ると、サリーはオフィスの隣の廊下の壁にもたれかかっている。彼女はあなたを見るとすぐに注意を向けた。

「部屋を出て行ってからずっとここで待っていたか?」

「私は…あー、ええ、そう。」

「結構。3939を見に行かないか?」

「あなたは、上司として私に言っているのですか?それとも私にお願いしているの?」

「お願いだ。無理にする必要はない。」

彼女はしばらく熟考する。「分かった。」

あなたとサリーはPC01に向かい、SCP-3939のセルを見つける。カードをスキャナーに通す。赤いランプが緑になり、何かがカチッと音を立ててドアが開く。部屋に空気が入ってきて、ふんわりとした風が髪を波立たせる。

ドアが一瞬真っ暗になり、天井のストリップライトが点灯する。サリーは体をビクッと震わせ、あなたは右側のバーライトが穏やかに点滅するのを見ながら、ニヤニヤを我慢して抑える。どちらも部屋に足を踏み入れる。

空気が冷たく、静かににおう。あなたの顔をまっすぐ向く真鍮のホルン、八角形の木製の土台があり、レコードが回転している。以前は気づかなかったが(何も気にすることがないからだ)、レコードにはステッカーが貼られていなかった。

「私は何のために?」とサリーは訪ね、あなたの方を向く。

「いくつかの簡単なテストが必要だ。現時点では、なにが異常なのかがわからないから、解明する必要がある。」

「それについて何も分からないの?」

首を横に振る。「何もね。」

この状況がいかに異常であるかを彼女は良く知っていると分かるが、彼女はあなたもその異常さを良く知っていると思い、口をつぐんでいる。

最初は何をする?

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