3939-アルファ: 戻ってきなさい、ホーソーン。これをやります。
3939-ベータ: いいえ、わたし
3939-アルファ: 戻りなさい。
コミュニケーターの電源を切り、コンピューターで文書を開く。必要以上にこれを引き延ばす必要はない。これを片付けてしまおう。
入力を開始する。自分の心は呆然としていて、自分が何をしているのかも分かっていないことにすぐ気付いた。あなたが続けなければならないという全ての根拠は写真にある。あなたも実物を見たことはなく — 修正する必要がある。作業内容を保存し、立ち上がってオフィスを出る。この時点で上の空になっており — 何も考えず、ただやって、ただ疲れ果てる。仮収容セクターに着くまで、廊下やもといたオフィスを進んでいく。
SCP-3939が保管されているセルを見つけるのに数分かかる。サリーのカードをスキャナーにスキャンする。小さな赤いライトが緑になり、カチッという音がしてドアが開き始める。
あなたは目を閉じる。
見ようともしない。見るつもりはない。何も感じるつもりはない。ただ、観測するだけ。5秒だ。それ以上でも、以下でもない。あなたにはやるべき仕事があって、これは時間を無駄にしているからだ。
5。
四角い部屋。コンクリート。明るい照明。2つのストリップライト、1つは以前と同じように点滅する。
4。
台座。石。高さ約1メートル。上に座った蓄音機。
3。
真鍮のホルン。大きい。あなたのほうを向く。
2。
木製の土台。黒く、豪華。八角形。HMVロゴ。
1。
レコード。黒。回転。掘り続ける針。損傷なし。音楽なし。
0。
もう一度カードをスキャナーに押し付けると、ドアがスライドして閉まる。時間を無駄にしないよう、オフィスに戻って、椅子に座り、文書に戻る。見たものを入力する。頭の中がすっきりしていて、余分な情報もない。何も考えずに入力する。集中をいつもの思考で塗りつぶすこともない。
入力が終わったら、動きを止める。あなたはそれを素早く読む — バッチリだ — そして公開ボタンをクリックする。
まだやるべきことがある。さらに答えるべき謎が。
なぜこれは異常なのか?