特別収容プロトコル: この記事のバージョンα.4260の収容プロトコルはSCP-4260の長期収容に不適であると考えられています。このような理由により、収容最適化を目的する"メニー・クラウンド・サーペント"実験作戦が2016/02/13に実施されました。結果としてSCP-4260の性質は劇的に変化しました。エラーが以下の説明全体に残っています。1
説明: SCP-4260は観測可能な宇宙に広がる概念物理実体の集合意識です。SCP-4260が存在することにより知的生命体の生理的老化が齎されます。また、SCP-4260はあらゆる生命体の生理機能の停止の直接的な原因でもあります。
SCP-4260自身もまた自身のエントロピーの影響下にあり、その宇宙に与える異常な影響は先立つ1000年において顕著に減少しつつあります。SCP-4260は紀元2017年に概念物理学的null状態に到達することで失効すると予測されています。SCP-4260の以前の収容プロトコルは完全な物理的収容を達成しましたが、この効果とその主要な異常性質の両者を停止できないことが証明されました。
SCP-4260の終了 ΩK-クラス ("死の終焉")シナリオを齎します と異常手段によるSCP-4260の即時蘇生を含む手順8917は1999年3月に完了しました。本手順は財団の要人の死と大量絶滅のいずれかが発生する場合にこれを妨げるために策定されました。
補遺4260.β.1: 収得
アセット-4260: 顕現イベントタイムライン
日付: 1999/01/13 背景: 研究サイト-76はサイトから約1km離れた地点を震源とする異常地震活動を記録し始めました。サイト-76にて概念物理実体の顕現イベントが進行中であると異常空間歪みは示していました。研究任務部隊イオタ-39がオブジェクト収得のために派遣されました。 |
参加部隊:
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<12:09a>: | 研究サイト-76は異常地震活動を記録し始めた。 |
<12:15a> | 読み取り値再調整。地震活動の原因は本来のエントロピー的なものであると断定される。 |
<01:03a> | 研究任務部隊イオタ-39派遣。 |
<01:45a> | 研究任務部隊イオタ-39が地震活動の中心点を同定する。概念物理的エントロピー的活動が確認される。一時的観察駐屯地確立。 |
<01:55a> | 原点周囲の空間歪みにより顕現イベントが示唆される。SCP-4260が顕現可能濃度領域の作成を試みるにつれて研究任務部隊イオタ-39は原点からの軽度の引力を経験する。 |
<02:08a> | 原点にておそらく人間の腕らしきものが顕現する。腕は地に落ち退隠する。 |
<02:15a> | 研究任務部隊イオタ-39は原点からの巨大な引力を報告する。観察駐屯地は固定される。 |
<02:31a> | 原点はこの時点において顕現を補助するのに十分な濃度となり、顕現完了まで36分掛かると予想される。研究任務部隊イオタ-39は収容搬送を要求し、サイト-76にて機動部隊ミュー-8が結成され配備される。 |
<03:00a> | 顕現イベントは最終段階へ突入する。原点が収縮するにつれて観察駐屯地に小さな損傷が生じる。機動部隊ミュー-8が到着し収容と搬送の準備を行う。 |
<03:07a> | 顕現イベント完了。SCP-4260は人間の女性を象って原点に顕現する。SCP-4260は重度の見当識障害を呈し、歩行に障害を抱えている。SCP-4260が即時の収容と療養を求めた段階で機動部隊ミュー-8はSCP-4260を介助し始める。SCP-4260は拘束され研究サイト-76のメディカルベイに搬送される。 |
補遺4260.β.2: 講義ログ
日付: 2000/01/07 講師: 研究任務部隊イオタ-39主任 プレストン・ブラックス 背景: 財団の持続的運営に対する手順8917の明白な重要性に対して、監督評議会は諮問委員会を招集しました。諮問委員会は複数人の財団の概念物理学部門のリードメンバーからなり、研究任務部隊主任プレストン・ブラックスも含まれています。 |
参加人員:
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えへん、さて、始めましょう。
私はブラックス博士です。研究任務部隊イオタ-39の主任であり、私たちの小さな概念物理学部門の補助管理官の地位に今のところ就いています。何故"小さ"いのかと言うと、それは私たちは20人しかいないからです あなた方からのあー、招待を受け取った時にはちょっと衝撃を受けましたよ、実際。忘れられていたかと思っていました。
それはさておき、概念物理学部門は宇宙の特定の概念 たとえば、愛、時、そしてSCP-4260であれば、死 として具現化する実体についての学問を扱う部門です。原始的な文化においてはそれらを神と呼んでいましたが、これは少し間違えていましたね。私たちはそれらを本源Intrinsicsと呼びます。神は現実改変実体であり、通常アジェンダとアイデンティティがあります。シカを思い出せば理解の助けになるでしょう。本源とは、根本的異世界に私たち全員が住まない限り私たちの宇宙から取り除けないような概念です。実体というよりも概念であり、何らかの物理的形態を取ることは稀です。SCP-4260はその点においていくぶん異常です。
現状、財団は嘆かわしいほど概念物理学の基礎に対して無知であります。どれほどの本源が存在するのか、それらとコンタクトを取れるのかどうか、そしてそれぞれがどの程度代理できているのか、私たちにはわからないのです。収容方法は、ならば、研究です。あなた方のほとんどが昨年のSCP-4260の収得についてブリーフィングを受けたことと思いますので、長々繰り返すことはしません。ですが、SCP-4260の振る舞いが洞察を超えてきたことは確かであります。
第1に、これらのものたちが博識でも全知でもないと私たちは知っています。なぜならSCP-4260は、私たちなら自分を救う方法を知っているという望みを抱いて私たちの下に訪ねてきたからです。
第2に、私たちはそれが賢いということを知っています。それは 私のここで築いてきたプロフェッショナルな体面を傷付けないことを望みます 際立って魅力的で若い人間の女性として最初に顕現しました。これは計算された決断であり、機動部隊ミュー-8と研究任務部隊イオタ-39に交戦する代わりに救助する気にさせました。それは成功しました。
SCP-4260には定義づけられたパーソナリティはなく、自己保存を超える目標や動機は如何なるものも持っていません。宇宙が新たに作られた時、その強大さは計測不能でした。生命は始まることすら望み得なかったのです。死は暗闇の、孤独な宇宙の暗闇の広がりの中の至る所にありました。しかし時は過ぎ、奇跡が起きました。多分これが最初のアノマリーなのかもしれません。死が死に始めたのです。緩やかに、非常に緩やかに、死は自身の常に放つ瘴気によって中毒し始めたのでした。闇より伸ばされ文明を引き裂く100万が爪はその主も同様に捉え、叫ぶそれを奈落へと引きずり込んでいます。
死は死につつあるのです、評議員の皆さん。そしてそれは最も恐るべきことでありつつも、人類がこれまで受け取ってきた中でも最も素晴らしいニュースでしょう。
"メニー・クラウンド・サーペント"作戦はSCP-4260の性質を大きく変更しています。バージョンβ.4260全体に残るエラーを訂正するためのこのファイルのアップデートは現在財団アーカイブ部門の承認を待っています。