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アイテム番号: SCP-4673
オブジェクトクラス: Euclid
確保収容プロトコル: 60日ごとに、全ての財団従業員は筆記または口頭で、自分が財団エージェント エドワード・カーター・ハードウィックではないことを確認する必要があります。この確認作業は、事前に指定されたEメールリンクを介して、または直属の上司に直接/書面/無線通信で行うことができます。財団の監督役員は、直属の部下が各90日ごとの期限の60日目を迎える前にこの作業を完了したと証明する報告書を提出する必要があります。
当収容ファイルへのアクセスには、ファイルへのアクセスを試みているユーザーが財団エージェント エドワード・カーター・ハードウィックではないという証明を行う必要があります。
渉外部門は、今後新たに財団職員として採用される人物の中に、エドワード・カーター・ハードウィックという名前を含めないように勧告されています。
財団エージェント エドワード・カーター・ハードウィックを自称する財団職員が現れた場合、即時終了のためにサイト保安部に通報すべきです。このような発言が非意図的なもの、笑いを誘う試み、または冗談であったという主張は、このプロトコルに対する抗弁としては扱われません。
発生の可能性は低いものの、SCP-4673-Aが出現した場合は交戦せず、彼らのターゲットを速やかに終了すべきです。これが不可能である場合、SCP-4673-Aには抵抗せず、ターゲットを攻撃させるものとします。
説明: SCP-4673は1987年7月7日に誕生したエドワード・カーター・ハードウィックの自己同一性アイデンティティです。SCP-4673の性質を認知していない財団職員は、何の前触れもなくSCP-4673を発症する可能性があります。このような場合、影響者のアイデンティティは徐々にSCP-4673に上書きされます。発症初期の影響としては、自らをエドワード・カーター・ハードウィックという名前で識別する、エドワード・カーター・ハードウィックと一致する行動や作法を示すなどの症状が挙げられます。この段階で介入されない限り、SCP-4673が寄生的に精神を消費するに従って、影響者は本来のアイデンティティの記憶を失い始めます。このプロセスが完了すると、SCP-4673は影響者の周囲の人々にミーム的反応を引き起こし、周囲の人々は影響者を財団エージェント エドワード・カーター・ハードウィックであると認識し始めます。この時点で、影響者の半径1マイル以内に、SCP-4673-Aと総称される13体のヒト型実体が出現します。
SCP-4673の影響が及ぶのは財団職員のみであり、定期的(通常90日間隔)に自らが財団エージェント エドワード・カーター・ハードウィックではないと意識的に宣言する努力をしている財団エージェントには表出しません。SCP-4673はDクラス職員には影響しません。
補遺4673.1: SCP-4673-A
SCP-4673-Aは、近代的かつ高度な戦術装備を身に着けた、男性11名と女性2名のように見える実体群で構成された準軍事団体です。SCP-4673-Aは以下に挙げるような高性能爆薬、重火器、その他無数の異常/非異常な物資で武装しています。
- (13) シグ・ザウエル M17制式拳銃
- (8) コルト M4A1カービンライフル、ACOG照準器と垂直前方グリップ付
- (3) ヘッケラー&コッホ MP5サブマシンガン
- (1) アメリカ軍仕様 AT-4対戦車兵器、リロード無しで連射可能
- (1) Mk 14 エンハンスド・バトルライフル (EBR)
- (7) MM-1 “ミニモア” 対人地雷
- 数量無制限と推定されるM67手榴弾
過去複数回、SCP-4673-Aは財団保安サイトの内部に出現しています。彼らの唯一の目的は、財団エージェント エドワード・カーター・ハードウィックの殺害です。
SCP-4673-Aの構成員は、類似する装備を身に着けた人間と同程度に負傷に脆弱ですが、死亡すると消滅し、その直後に完全な補給物資を携え、以前の負傷から回復した状態で近くに再出現します。この効果は彼らが意識を喪失した、拘留されて逃走不可能になった、もしくはエドワード・カーター・ハードウィックへの到達経路を物理的に遮断された場合も同様に発生します。SCP-4673-Aの戦術行動は目標達成まで継続され、単純な消耗戦で敵を圧倒します。エドワード・カーター・ハードウィックが死亡すると、SCP-4673-Aは消失します。
補遺4673.2: エドワード・カーター・ハードウィック
エドワード・カーター・ハードウィックは、財団の記録が示す限り、オカルト準軍事組織████████████████の活動を無力化するための内部潜入エージェントとして、2013年から2019年まで秘匿作戦部門に雇用されていました。問題の作戦期間中、ハードウィックは情報災害性の物資や儀式を用いた同組織の実験に幾度となく関与しています(フィールド作戦ログ554-FK-101.Bを参照)。
2019年後半、ハードウィックの偽装は、財団で二重スパイを務めていたウールトン氏によって暴露されました(下記参照)。ハードウィックは████████████████の主要構成員と対峙し、最終手段として、現時点でまだ不明なミーム改変儀式を自分自身に — そして恐らく攻撃者たちにも — 実行しました。
補遺4673.3: 監視映像: ウールトン氏の退職インタビュー
質問者: グレッグ・レイノルド大尉、サイト-91
回答者: ウールトン氏、財団のフィールド作戦調整員
レイノルド: いつから████████████████のために働いていた?
ウールトン: お前らには理解できまい。俺は… 俺…
レイノルド: お前はハードウィックを裏切った。あいつは今や… どうなったかすら分からない。お前には分かっているのか?
██████: お… 私…
レイノルド: 奴らから何を受け取った? 金か? 異常な珍品でも貰ったか?
ハードウィック: 私は… エドワード・ハードウィックです。
レイノルド: あ?
SCP-4673-Aが部屋の反対側の壁を破壊する。レイノルド大尉と財団エージェント エドワード・カーター・ハードウィックが多数の弾丸に撃たれて致命傷を負い、SCP-4673-Aは消失する。