SCP-5041-2 (2ページ目)

アイテム番号: SCP-5041-N

オブジェクトクラス: Neutralized

特別収容プロトコル: SCP-5041-Nは2020年6月23日に火葬されました。遺灰は南フランス沖の非公開の場所に散骨されました。

説明: SCP-5041-Nは人間の精神的・肉体的な自己同一性アイデンティティに悪影響を及ぼすヒト型実体でした。SCP-5041-Nの一面を認識した人物は、自らのアイデンティティの一部がSCP-5041-Nと類似するものへと変質する異常な影響を受けました。SCP-5041-Nは他者を認識すると同様のプロセスを経験しました。これらの変化の程度や期間は、観察者が得た知識の量に依存していました。

しかしながら、これは完全な相互関係ではありませんでした。SCP-5041-Nは自らを認知した人物について限定的な知識を取得し、それによってSCP-5041-Nもまたそれらの人物から影響を受けました。最終的に、被影響者は死亡するか、もしくは何らかの形で存在しなくなりました。この現象は財団の収容下では一度も発生しませんでした。

ごく限られた観察結果から、SCP-5041-Nはアイデンティティ変動を被影響者よりも強く自覚し、そのプロセスに苦痛を感じていたことが判明しています。このため、SCP-5041-Nは自らが他者と接触する機会や、他者が自らと接触する機会を制限しようと試みていました。SCP-5041-Nが自らの異常性による人命損失に対して自責の念を示していたことも、この行動を更に後押ししました。

SCP-5041-Nは1713年、エステート・ノワールによって収容された後、紫禁城条約に従って財団の管理下に移譲されました。SCP-5041-Nは約300年間、何事もなく収容されていました。SCP-5041-Nの長寿の背景にあるメカニズムは不明ですが、アイデンティティに基づく主要な異常性との関連があったと考えられています。

2020年5月、それまでSCP-5041-NのHMCL監督を務めていたミシェル・ルボー博士が退職し、ロイク・クルーゾー博士が新たなHMCL監督に就任しました。クルーゾー博士はSCP-5041-Nの異常性と経歴に関する集中的な調査を開始し、その過程で意図せずSCP-5041-Nのアイデンティティ影響特性を活性化させました。

SCP-5041-Nのどのような特徴がクルーゾー博士に反映されたかは不明です。しかしながら、SCP-5041-Nはクルーゾー博士の持病である1型糖尿病を発症しました。両当事者がこの変化に気付かなかったため、症状は治療されず、SCP-5041-Nはその後間もなく糖尿病性ケトアシドーシスで死亡しました。SCP-5041-Nの全ての異常性は死亡時に失われました。

クルーゾー博士はそれまで安定していた収容ルーチンの無謀な変更を試みたために財団を解雇され、現在は過失致死罪で倫理委員会の審理を待っています。

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