fragment:scp-5356-2

アイテム番号: SCP-███

オブジェクトクラス: Thaumiel

特別収容プロトコル: SCP-███への入口はレンガでふさがれています。SCP-███は、非常に風化し内部への入場や視認が可能になった場合、修繕されます。レベル3以上の空想科学部門職員のみ、SCP-███の実在を認知します。

説明: SCP-███は、サイト-██のサイト内共同墓地に位置する巨大な霊廟です。建造物は極度に風化した石で構成されており、外部の識別可能な特徴は存在しません。唯一のアクセス地点は、1つの壁の中央にある腐食した鉄製の門です。オブジェクトが最初に発見されたとき、「怪奇部門」という語句で飾られた変色した真鍮製の飾り板が門に貼付されていました。

SCP-███がいつ、誰によって構築されたかは不明です。

入場門を過ぎると、通路がおよそ10メートル伸び、大きな部屋に通じます。通路の両面に沿って6個の小さな墓室があり、それぞれは石製の扉の後ろにあります。それらの部屋には1つの装飾のない石棺を収容している部屋もあり、その石棺はおよそ長さ2メートルで幅・高さ0.75メートルです。

各扉には、おそらくその後ろの部屋や内部の石棺の中身を描写している名称や通称が刻銘されています。それらのラベルおよび結びついた部屋の中身は以下の通りです。

扉の刻銘 石棺の中身 備考
“呪い”(The Curse) 正体の不明な黒い木材で作られた、転覆した漕ぎ船。エレクトラム製の大きな長釘が船体の中心付近に突き刺さっている。 船首の両面に退色した赤色塗料で「ヴァンパイア」という名前が書かれている。
“地獄”(Hell) 陥没穴がこの部屋の下に開いているように見える。穴の水平の寸法は墓室とほぼ同じだが、深さは不明である。 陥没穴を数メートル下ったところの内壁に刻銘が見えるが、距離と角度のため判読不明である。
[損傷のため判読不明] 部屋は完全に空である。 領域はかすかに魚のにおいがする。
“悪魔の機械”(The Devil Machine) 複雑で重度に腐食した、機能不明な時計仕掛けの装置を収容している石棺。 腐食により全構成要素が動かなくなっている。
“プロメテウス合金”(Promethean Alloy) 120個の正体不明な灰緑色をした金属のインゴットの山。 インゴットは重度に変色している。
“リリス”(Lilith) ヒト型SCPオブジェクトの標準制服を着用した、ヒト成人女性の乾燥した遺体を収容している石棺。痕跡の翼に類似する骨の発達が肩甲骨から伸長している。 舌は生前に除去された。
“ジャック”(Jack) 普段着を着用した、ヒト成人男性の乾燥した遺体を収容している石棺。個体は生前に去勢された。 石棺の蓋の外側に、「J」の文字を囲むハート形が刻銘されている。
“エポン”(Epon) ヒト思春期女性の乾燥した遺体を収容している石棺。遺体の髪の長さは身長をほぼ越えている。裸体。 遺体の片手にロザリオが握られている。
“PSR B0531+21”1 不明 扉は開放できない。
“ミスター・しんちゅう”(Mr. Brass) 大半が真鍮で構成されている機械部品の大きな詰め合わせを収容している石棺。部品は、ヒト型オートマトンの構成要素であると思われる。 広範囲の損傷および劣化のため、再組立ては不可能である。
“ヨブ記10章10節”2 空の石棺。 発見の際、部屋の扉と石棺は両方とも解放されていた。
“失われたもの”(Things Lost) 部屋は空である。 背面の壁に小さな穴がある。それはコンクリートによって塞がれている。

通路の端にある部屋は正方形で、各辺はおよそ7メートルです。部屋の中央に大きな墓石が位置しています。墓の上部に以下の文言が刻銘されています。

思い起こさるるものの記念碑
忘れ去られたものの墓の上にあり

墓の内部への進入や確認する全ての試みは失敗しています。

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