6000contestyurt-2 -- "RISING ACTION"



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SCP-6000およびSCP-6000-A。


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SCP-6000、内部。

特別収容プロトコル: SCP-6000の現行の収容プロトコルは必要となるあらゆる手段を用いてその存在を隠蔽することに向けられています。プロジェクト・フュージレイドの一環として、SCP-6000の恒久的な収容法または破壊法が考案されるまでは財団の資源は主に情報操作および隠蔽に利用されます。許可なき人員がSCP-6000進入禁止区域に侵入した場合は、武力を用いてこれを妨害します。収容についてのさらなる詳細は補遺6000.3に記載されています。

説明: SCP-6000は2° 9' 47.1816'' S,55° 7' 35.9328'' W(ブラジル連邦共和国、アマゾン熱帯雨林内)に位置する大規模次元突出です。SCP-6000は財団の知るクラス-W転移ゲートウェイ(俗に「道」と呼ばれる)の中では最大の大きさを持ちます。SCP-6000は現在北東端から南西端まで19キロメートルありますがその直接的影響を受けているエリアは大幅に広く、SCP-6000の周囲8キロメートルが暫定的に進入禁止区域に指定されています。

SCP-6000は不定の速度で拡大しており、その存在は進入禁止区域内の動植物に負の影響をもたらしています。この影響の強度はSCP-6000の拡大に比例して強くなり、それにともない進入禁止区域もより広くなります。

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SCP-6000-A、近接写真。ホバーで拡大。

SCP-6000-Aは蛇に類似する知性体です。SCP-6000-AはSCP-6000の予備調査の際に進入禁止区域内で発見されました(補遺6000.2参照)。発見時点では昏睡状態であり、ヒトの死体に囲まれていました。SCP-6000-AとSCP-6000の関係性は調査中です(補遺参照)。

SCP-6000は基底現実と「放浪者の図書館」として知られる異空間を接続しています。財団が放浪者の図書館と初めて接触したのは1955年のことですが、種々の証拠は放浪者の図書館が遅くとも有史時点から人類文明の発展に対して重大な役割を果たしていたことを示唆しています(補遺6000.1参照)。

SCP-6000は2030年の夏至(12月21日)に出現しました。アマゾン熱帯雨林の衛星監視映像が突如として巨大な可視異常を映し出し、調査のため当該地域に偵察部隊が送り込まれました。


補遺6000.1

放浪者の図書館概要


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Nx-001、1955年ごろ。写真はやや傷んでいる。

Nx-001に指定される放浪者の図書館は、巨大な図書館で構成される外次元Y-空間です。その大きさ及び境界は未知であり、収蔵している本、論文、エッセー、その他メディアや情報は潜在的には無限です。噂されるところではあらゆる知識を網羅しているとされますが、特に奇跡や魔術に集中しているとされています。放浪者の図書館は1955年、「蛇の手」として知られる要注意団体が不注意からその所在を財団エージェントに漏らしたことにより、財団の知るところとなりました。

放浪者の図書館は「司書」により維持管理がなされています。司書はそれぞれ大きさ・形状は異なりますが、典型的にはNx-001の業務または防衛に特化して大規模な改造のなされたヒト型生物が務めています。図書館の規則を破ったものは司書に変えられ、労働により債務を弁済させられます。これは多くの財団職員にも発生してきました。

Nx-001はGoI-014、「蛇の手」と密接な関係にあります。Nx-001は比較的安全な場所であるため、蛇の手により集会場や作戦時の立ち寄り場所として用いられていることが知られています。財団とGOCによる図書館への侵入が数多く試みられましたが、ほとんどは失敗に終わっています。

異常を抑制することに対しての図書館の思想から、財団やGOC、カオス・インサージェンシーは当初は図書館との関係を絶たれていましたが、近年はその態度は軟化しつつあります。サイト-19の管理官であるティルダ・ムースはかつてはタイプ・ブルー妖術者として放浪者の図書館及び蛇の手と広範囲にわたる活動をしており、これらの事柄に対する安全についての簡単な説明をいくつか残しています。


補遺 6000.2

最初期遭遇


未解明事象報告

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SCP-6000、空撮。


所在地: ブラジル連邦共和国、アマゾン盆地 (2° 9' 47.1816'' S, 55° 7' 35.9328'' W)

調査状況: 進行中

調査期間: 12月21日午前11:49(現地時間) — 現在

攪乱クラス: Keneq


イベント概要: 全長0.5キロメートルの巨大可視空間異常で、空間に浮かぶ玉虫色の「唇」に似ています。近隣の植物相・動物相は形状・色・組成・大きさが変化しており、アノマリーに近づくほど変化の度合いは大きくなります。長期にわたる監視の結果図書館へと通じる「道」であることが明らかになりましたが、既知のどの「道」よりも遥かに大きいです。実際に接触する必要があるので、緊急収容チーム及び機動部隊シグマ-3の特化分隊の派遣を提案します。

追記: 実に美しいではありませんか。

3名からなる偵察部隊が派遣されていましたが、この報告の後通信が途絶しました。対策・収容チームおよび機動部隊シグマ-3("書誌学者")から1班が即座に派遣されました。偵察部隊の装備品及び補給品は発見されましたが、隊員は発見されませんでした。サイトから大きく離れて続いていた足跡から、偵察部隊は現在進入禁止区域に指定されている区域に侵入したと考えられます。

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シカゴ班。

失踪した偵察部隊の調査中、ローブを着用した12の不明な人物の死体が奇跡論的魔方陣の許に発見されました。魔方陣の中央にとぐろを巻いたSCP-6000-Aが昏睡状態で発見され、まもなく施設-57の収容室まで空輸されました。

それと並行し、1班がSCP-6000遠征に向けた装備を整えました。また、ムース管理官が管理のため施設-57を訪れていましたが、Nx-001、「道」、蛇の手との広範な経験を持つことから、班と同行するために異動しました。

Nx-001の見せた攻撃性や偵察部隊の司書への変換は、通常、Nx-001の規則の重大な侵犯の際にのみ見られたものでした。今回は攻撃されていないにもかかわらず突如として攻撃性を見せ、結果として翌日緊急会議が開かれました。その間は機動部隊デルタ-45が進入禁止区域の警備を行いました。

シカゴ-ワン(エージェント・アダム・マクミラン)とシカゴ-2(ティルダ・ムース管理官)はSCP-6000の収容のため建設された施設-57に退避しました。


補遺 6000.3

収容対応


SCP-6000の脅威はもっと大きなものになっていた可能性もありますが、SCP-6000は比較的僻地にあるため、実際にはそのようなことにはなりませんでした。しかしながら、恒久的に地球上に存在するクラス-Wの大規模な「道」の持つ潜在的脅威は重大なものです。12月23日、SCPOVERCOM(当時は監督評議会と呼ばれていた)はSCP-6000をその場で収容するための一連の初期収容及び鎮静プロトコルに許可を出しました。これらを総称しプロジェクト・フュージレイドとします。

  • 施設-57を正式にSCP-6000収容施設に指定。
  • 野生動物や旅行者の侵入を防ぐため、進入禁止区域周囲にフェンスを設置。
  • SCP-6000の長期にわたる研究のためのリソースを要求。
  • GoI-14「蛇の手」の既知のスパイを捕縛。
  • Nx-001との戦闘を含む攻撃的手段による追跡を機動部隊シグマ-3隊員に許可。

この直後、施設-57の医療職員による予備調査の最中にSCP-6000-Aが昏睡状態から回復しました。SCP-6000-Aは即座に攻撃を試みましたが、すぐに警備員により無力化されました。

収容中、SCP-6000-Aは放浪者の図書館および蛇の手に繰り返し言及しています。SCP-6000-Aから情報を得るため、Nx-001に関わる経験の最も多い上級職員であるムース管理官が、武装した警備員を伴ってインタビューを行うことが許可されました。


補遺 6000.4

プロジェクト・フュージレイドの対応


SCP-6000-Aの提案およびプロジェクト・フュージレイドに則り、2030年12月27日、SCPOVERCOMは世界各地の機動部隊による既知の「蛇の手」の主要支部への一斉捜査「オペレーション・ブラックスター」を承認しました。12月28日、オペレーション・ブラックスターは成功裏に実行されました。

捜査対象の57の隠れ家は全て完全に一掃され、GoI-14の人員及び物資から解放されました。そのうち30に活性(もしくは活性だった)クラス-Wゲートウェイがあり、SCP-6000と同一の場所に通じていました。見る限りでは「蛇の手」は完全に地球を去っており、活性の「道」が地球上に点在するように残されています。

この時点でSCP-6000は1キロメートルにわたり、進入禁止区域は周囲3キロメートルまで拡大されました。ティルダ・ムース管理官はO5評議会のためにこの現状に対する考えについての声明を作成することを依頼されました。


ムース管理官は施設-57でSCP-6000の収容に専念するため、サイト-19での職務から一時的に解任されました。

補遺6000.5

プロジェクト・フュージレイド 収容の試み


1月19日、施設-57において事案対策委員会が急ぎ設立されました。

プロジェクト・フュージレイド 収容試行記録、要約

提案
火炎放射器などの熱火器を用い、SCP-6000の影響を受けた木を焼却する。
結果
進入禁止区域内の影響を受けた木は焼かれた部分も即座に再生するため、火器は効果がないと判明しました。

提案
SCP-6000境界に爆発物を大量投下する。
結果
全ての爆発物はNx-001に侵入すると同時に無力化しました。

提案
アトレウス・アレイ(衛星ベースのSRAシステム)をSCP-6000に向けて最大出力で運用する。
結果
SCP-6000および進入禁止区域は何の影響も受けませんでした。

[34のエントリが省略されています]


補遺6000.6

GOCの参加


SCP-6000-Aの言葉に従い、アノマリーの収容・終了を援助することを見返りに、SCP-6000の詳細、周辺状況、プロジェクト・フュージレイドを世界オカルト連合に公開するか、投票が行われました。

外交使節がSCP-6000の現状に関する物資、その他関連物を持参し、ドイツ連邦共和国のGOC作戦本部での会合に派遣されました。審議の結果、GOC職員はプロジェクト・フュージレイドを拡大し共同計画とすることに同意しました。

続く数日でGOCの物理PHYSICS部門、精神PSYCHE部門、天地PTOLEMY部門の職員が施設-57へと移り、SCP-6000の調査と収容の援助に当たりました。この時点でSCP-6000は全長2キロメートルに達していました。シカゴ班の前例とは異なる失敗に鑑み、O5評議会及びGOC司令部はGOC排撃班9842"相当の理由"に、放浪者の図書館へのアクセスの確保及び内部からの状況確認のための急襲作戦を許可しました。

ハーバー班の通信途絶の後、SCP-6000は急速な拡大を開始し、2時間足らずで3キロメートル近くにまで広がりました。"ディープウェル・ソリューション"の使用が検討されはじめました。


補遺6000.7

ヴェールの崩壊


ハーバー作戦の後、SCP-6000およびオペレーション・ブラックスターの際に発見されたすべての「道」から様々な周波数によるラジオ信号が放たれ始めました。信号には図書館で遭遇したものと同じ、女性的な「シッ」という声が含まれており、SCP-6000の地理的中心地の座標および「庭こそ蛇の座す場所なりThe Garden is the Serpent's place」というフレーズを繰り返していました。

数時間で世界各地の巨大コミュニティがラジオ信号に気づき、やがてメディアを通じインターネット上で注目を集めることとなりました。財団は鎮静のためあらゆる手を尽くしましたが、失敗に終わりました。

AethagonGangLead 01/29/31 (Wed) 23:50:12 #4912039


ブラジルの写真、もう見たか? MSM8も明日までには気づいて情報統制しようとするだろうが、しかしこいつはやべえな。一体全体アマゾンで何が起こってるんだかさっぱりわからんが、写真だと油膜かなんかみたいに見えるな。

ある意味キレイだ。

WSJ.

The Wall Street Journal Magazine

アマゾンの異常

ArcticObode 02/01/31 (Thu) 23:50:12 #597104


»534850 (OP) ああ、俺の頭が変になったんじゃなかった。俺の友人もカーラジオで聞いてる。あのハム9もだ。女の、鼻にかかったような声で、数字を繰り返してる - たぶん座標だろうな - で、「庭こそ蛇の座す場所なり」だ。聖書にでも書かれてそうな言葉だ - たぶんなんかの合言葉なんだろう。

極めつけがこれだ - グーグルアースとか、まあ何でもいいけど、座標のとこ見てみてもいつも通り何も変なものはない。でも各地の野生動物監視カメラに侵入すると…

カメラはすぐ切れたけど、この画像はなんとか保存することができた。ここに行ってみようと思う。こいつはすげえぞ。

theguardian

guardian.co.uk

ブラジル、封鎖

収容の努力は人々の間に陰謀論が流布する結果に終わり、続く数週間で進入禁止区域へ直接向かおうとする人々が現れ始めました。そのような人々には記憶処理が施されましたが、SCP-6000をめぐるより大規模な運動は続き、今なお拡大し続けています。

SCP-6000の存在が各地に知られたことでSCP-6000の成長はさらに加速したようです。数時間で6キロメートルに達し、止まる兆候はありません。GOCによる戦術核兵器の投下が検討されています。

加えて、1月21日、エージェント・マクミランがプロジェクト・フュージレイドに関する会合・会議に現れませんでした。施設-57の営舎を調べたところ、床に奇跡論的魔方陣が発見されました。前日の夜の監視カメラ映像には1時間をかけて魔方陣を作る姿が映っており、その後目的不明の儀式を行い10、現地時間午前7時55分、営舎から消失しました。進入禁止区域の監視映像は同時刻突如として光が放たれたのを捉えており、葉をかき分けながら、おそらくはSCP-6000へ侵入していくエージェント・マクミランがかすかに映っていました。

以下がムース管理官宛に、封筒に入った状態で営舎に残されていました。



補遺6000.8

進行中の収容試行


ヴェール・プロトコルの未曽有の失敗、およびそれに続くNx-001の反応に鑑みアマゾン盆地全域が隔離され、プロジェクト・フュージレイドの下財団とGOCの管理下に置かれました。SCP-6000は現在13キロメートルに及び、成長率も増加しています。

この時点で、BM-クラス"壊された虚構"シナリオが起草されました。

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