SCP-6004-5
アイテム番号: SCP-6004
オブジェクトクラス: KETER
担当サイト: AVSNTS 臨時サイト-6004
管理官: アラン・ティバルズ
研究主任: ケイト・ロイド
部隊割り当て: MTF オミクロン-40
Level 4/6004
機密指定

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臨時サイト-6004の収容区画


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SCP-6004を描いた洞窟壁画。放射性炭素年代測定法によれば、この壁画は約6万年前のもの。

アイテム番号: SCP-6004

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: SCP-6004は、現在ウォレマイ国立公園内の湖に収容されています。この湖は地下空間の上に最近生成されたもので、直径は約450mです。この湖に民間人がアクセスすることは禁止されています。民間人・政府関係者を問わず、収容区画に侵入した人間は拘留され尋問・記憶処理ののちに解放されます。

SCP-6004の休眠状態を維持するために、合計27機のLloyd-Tibbals式意識消失デバイス1 が収容区画を囲うようにして地中4~28mの場所に埋められています。臨時サイト-6004は収容区画内部に設営され、デバイスのメンテナンスおよび運営を行います。

さらに、SCP-6004が収容違反を起こさないことを確実にするため、財団は世界各国の政府に対する働きかけを行い、地球上の未開拓のエリアへ進出することを制限します。開拓済みエリア外での活動は、可能な限り環境破壊を少なくする必要があります。財団が行った秘密裏の指導により人類の文化は変容し、多くの風習や生活様式が前述のプロトコルに合うようになりました。

この収容プロトコルに従うことで確保できなくなる食糧・建材・科学技術については、財団と世界オカルト連合、およびマナによる慈善財団が協力し、異常物品を利用しながら確保していきます。

説明: SCP-6004は巨大なヘビ型生物であり、現在の体長は約700km、体重は約1.3x1017kgです。現在は休眠状態であり、オーストラリア・ニューサウスウェールズ州のウォレマイ国立公園に位置する地下洞窟の中にいます。SCP-6004は過去に姿を変えた記録がありますが、現在は一般的なタイパン(Oxyuranus scutellatus)を巨大にしたような見た目と、カーペットニシキヘビ(Morelia spilota)のような特徴を示しています。体色は黒を基調としていますが、鈍い七色の鱗でできた横縞模様があり、下腹部は青白いです。SCP-6004には2本の角があり、通常のヘビ類としては生物学的に考えられないほど巨大な複数の牙を持ちます。角には野生動物数千種の絵が刻まれています。

SCP-6004の身体能力については、広く観察・研究がされてきました。SCP-6004は高速移動が可能であり、地上では最大で時速2700kmで移動し、水中または空中ではそれよりも遥かに速いスピードで移動できます。この移動によって、地上では頻繁に巨大な地割れが発生し、水中では津波を発生させ、衝撃波は水上まで広がります。SCP-6004はその体格から想定される筋力と耐久力を大幅に凌駕しており、異常物品を使って強化されたシェルターを咬み砕き、山脈を体当たりで破壊し、さらに外気圏下部まで跳躍することが可能です。対流圏上部まで到達すると、SCP-6004は空中を泳ぐように飛行することができるようになります。SCP-6004が持つ異常な生理機能として、実体化と非実体化を同時に行えることが挙げられます。これにより一般的な物理攻撃はSCP-6004に対して基本的に効果が無く、マングースを数分間集中的に照射することでのみ負傷させることが可能ですが、その負傷も表面的なものです。

SCP-6004は自然界全体に直接または野生動物の行動に対して何らかの命令を下す形で影響を与えていました。活動末期には、大小様々な動物による人類への襲撃が見られました。襲撃時には全く異なる種類の動物が協力し合っている様子が確認されました。野生動物による襲撃は、SCP-6004が「満足した」ことで止まったと考えられています。しかし野生動物による攻撃行為はSCP-6004の休眠後も特定の環境では発生します。例を挙げると、居住地の侵略的な開拓や、遊びで行われる狩猟行為などが襲撃の引き金となります。

将来SCP-6004が再び目覚めて活動を開始した場合、ほぼ確実に人類は滅亡します。よって、人間の社会がこれからも続いていくために、SCP-6004は休眠状態にとどめられなければなりません。

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