SCP-6858
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ファイルを取得しました。

アイテム番号: SCP-6858
レベル4
収容クラス:
esoteric
副次クラス:
argus
撹乱クラス:
vlam
リスククラス:
danger

Loup.jpg

資料写真撮影のために直立させられたSCP-6858。

特別収容プロトコル: SCP-6858は王立カナダ騎馬警察 オカルト・超自然活動委員会 (OSAT) の恒久的な管理下に置かれます。.Argusクラスオブジェクトの管理責任は他の正常性維持組織に委ねられます。 現在はカナダのオタワにある第11分署に収容されています。脱走する可能性は低いものの、OSATの組織的な無能さに鑑みて、皆無とは見做されません。脱走した場合、SCP-6858は可能な限り速やかに終了されます。


説明: SCP-6858は、フランス系カナダ人の民間伝承で“ルー・ガルー” (“人狼”の意) と呼ばれる、ヒト科とイヌ科の雑種生命体です。SCP-6858は“フォーク-13”Fowke-13のネクサス内指定を受けたヒト科生物群の1個体であり、既知の他全ての個体は現在サイト-43に収容されています。SCP-6858は1964年3月17日、モントリオールのモン・ロワイヤル公園で、複数の銃創を負った状態で発見され、それ以来意識を取り戻していません。


補遺6858-1、引き渡し: 2003年1月28日、SCP-6858はサイト-43の臨時管理官 E・フォルカークによって、OSATが管理していた異常物品群との交換という形でOSATに引き渡されました。フォルカーク博士の行動は後日、O5評議会によって遡及的に制裁され、人事ファイルに懲戒記録が追加されました。フォルカーク博士は引き渡しの翌日、無関係な収容違反によって永久的な昏睡状態に陥ったため、彼がこのような行動を取った動機は不明です。


コマンドプロンプトがアクティブです。

» アクセス 管理官覚書 時系列逆順

アクセス中…

このファイルに関する管理官オフィスの覚書は、時系列逆順に以下に表示されています。

サイト-43管理官オフィスより

アラン・J・マッキンス博士、2023/01/09

OD.png

私は冷淡ではあるが、冷酷ではない。フォルカーク博士とSCP-6858はどちらもこのまま意識を回復しないのが最善だ。OSATが狼化症ライカントロピーの治療法を発見できるとは到底思えないが、世の中ではもっと奇妙な事も起こり得る。しかし、そのような治療法があったとしても、患者に意識があり、健康状態が良好でなければ、彼らはそれを実行しようとはしないはずだ。フォルカーク博士の覚書は — 私は全く以て賛成できないが — そのような事態を防ぐために何らかの医療処置が施されたことを仄めかしている。彼がSCP-6858に関するスカウト博士の覚書を読んだかどうかさえ疑わしい。管理官代行としての悲惨な在任期間がかなり短かったから、アクセスする方法を知らなかった可能性もある。フォルカーク博士の欺瞞の深さは、彼自身の言葉が無ければ推し量れないが、この件で不当に扱われたOSATにとっては、きっと程度が云々の問題では済まないだろう。

とは言うものの、もしも星巡りに狂いが生じて、SCP-6858が怪我から回復し、変身が解けてしまった場合、フォルカーク博士が2003年から昏睡状態であるとOSATに伝えれば、外交問題を和らげる役に立つのは間違いない。

その時は、フォルカーク博士の身柄をOSATに引き渡すべきかもしれない。それが筋というものだ。

サイト-43臨時管理官オフィスより

エドウィン・T・フォルカーク博士、2003/01/15

OD.png

私は馬鹿ではないので、家族というものをあまり重視しない。存命の親戚が1人いて、超常世界の方針を定める評議会の一員を務めているが、それで私にどんな恩恵があった? 寛大な業務評価、そして正直なところ心の準備ができていない役職への配置だ。しかし、もし家族がいなければ、私は今ここにおらず、熟考している計画を行動に移すこともできなかっただろう。

その計画も、情緒的な愛着という曖昧なもののおかげで、より一層実現に近付いている。モルウェン・カウチは、例の薄汚いノミたかりの人狼を手元に引き取りたい真の理由を隠せると思っている。結局のところ、彼女が名を変えたのは、家族の絆が無くとも男社会で成功できることを父親に証明するためだった。だが実際、ワッツがあのピーナッツ並みに小さい脳にどんな機密情報を秘めているにせよ、彼女が今さらそれを知ってどうなる? 何も得られはしない。奴の知性は、そんなものが仮にあったとしても、何十年も後れを取っている。違う。モルウェンがワッツを取り返したいのは、彼女がどんな女に育ったかを見届けてくれなかったからだ。父親が差し控えていた承認を、ワッツは決して与えなかった。かつて自分が率いていたむさ苦しい赤服のマヌケどもの群れを、ウェールズの血を引く孫娘がどう鍛え上げたか、ワッツは遂に知ることがなかった。

今まで誰もレイナルド・ワッツを利用しようと考えなかったとは信じ難い。かつてこのオフィスに座っていた者たちの放埓ぶりに対する奴の見解には共感を覚えるが、自分にはそんな悪癖がないから美徳の模範だという考え方は全く笑止千万だ。ワッツは所詮、短い年月の間にあちらこちらと走り回った末、勢いよく踏み潰される運命にあったドブネズミでしかない。奴を破滅させたことだけが、ヴィヴィアン・スカウトの真のキリスト教的慈善行為だったかもしれない。ワッツは自分が狩る狼どもに親近感を抱いていたと思う。あくまでも私の想像に過ぎないが、運命の皮肉は実に美味である。

まさか収容室N-13の住人のような惨めな生き物に価値を見出す者が現れるとは… だが、カウチが良いアノマリーを悪いアノマリーと交換してくれるのならば、私は喜んで受け入れよう。孫娘と祖父の素敵な再会を邪魔するつもりは毛頭ない。

勿論、あれが目覚めることは決して無い — そのために手は打ってある — しかし、馬鹿どもの胸には永久に希望が湧き続けるのだ。

暫定サイト-43共同管理官オフィスより

ヴィヴィアン・L・スカウト博士、1965/08/13

OD.png

財団が現場に早く出過ぎたことに、OSATは疑念を持ち続けている。ワッツが創造主の下へ召されることになるのを、私たちが予期していたと疑っているが、あながちそれは間違いでもない。私たちはワッツ監督長が運命のハイキングに出かける数週間前から人狼を追跡し、民間人が公園内で殺戮されるリスクを減らすために夜間外出禁止令まで手配していたが、最終的に人狼たちを隠れ家から誘い出すには生き餌が必要だった。ワッツならその手口を高く評価したはずだし、いずれは彼の孫娘も何故そうする必要があったかを理解するだろう。彼の護衛には気の毒なことをした。ほんの少しだけ背が高く、打撃を受けたのが首ではなく胸だったら、あの巡査は一命を取り留めたかもしれない。彼が発砲したために状況はかなり面倒になってしまった — 財団外部の弾道学研究はまだ、構成が同一である2丁の武器を区別できる段階に達していない。巡査を殺した人狼は、病んでいてみすぼらしく、私たちに分かる限りでは比較的最近変身したばかりで、しかもその素体がまた非常に粗悪だった。複数の銃創が狙った獲物に負わされたものなのは間違いない — しかしあの晩、公園に犠牲者は2人いたのだ。現場に速やかに現れてしまった失態を取り繕うため、私たちはこの情報をOSATと共有せざるを得なかった。だから彼らがあのような結論に達したのも仕方がない… 私たちが誤解を解こうと努力したわけでもない。

それに、どうして断言できる?

案外それが真相かもしれないではないか。

OSATが駆け付ける前にモン・ロワイヤル公園の舗道から私たちがかき集めた、内臓を引きずり出され、四肢を引き千切られ、首をもがれたワッツの遺体から欠けていた肉片は、再生して五体満足な生きた人狼になった後、自分の制式拳銃で自分の胸を3発撃ったのかもしれない。

現時点では、それは違うとOSATに伝える正当な理由には思い至らない。


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