End of Sex Fragment 2
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財団記録・情報保安管理局からの通知

以下の文書は除外サイトを通じてこの宇宙の以前のバージョンから入手されました。当該文書は非可逆的XK-クラスイベントについて詳述しています。当該文書へのアクセスは宇宙間または宇宙相互の専門職員及びレベル4以上のクリアランスを持つ職員に制限されています。そして多分O5評議会にも。

ガイドへのリンク
アイテム番号:6969-JItem#:6969-J
クリアランスレベル4: Clearance
収容クラス: esoteric
esoteric-icon.svg
副次クラス: chokmah balls
{$secondary-icon}
撹乱クラス: #/amida
amida-icon.svg
リスククラス: #/critical
critical-icon.svg
etherealskeleton.png

SCP-6969-Jの発動により招来された幽寂閑雅なる骸骨

配属サイト 計画指導者
サイト-68 ホイットニー博士1、ナオミ・ロス博士2
研究責任者 担当部門
ネイサン・ブラウン博士3、ジョナサン・ボール博士4 多数5

特別収容プロトコル: プロジェクト・アンチファックに関連または包含される財団の作戦は無期限に延期されねばなりません。様々な虚偽情報部門はSCP-6969-Jの活性化による予期せぬ有害な影響に対して協調して正常性を保たねばなりません。

SCP-6969-Jの逆転は恐らくSCP-6969-J-ARCの存続を齎すため、複数の代替無力化選択肢が考慮されてきました。解体部門が幽寂閑雅なる骸骨の無力化を任命されています。一方奇跡論部門はSCP-6969-Jの有害な影響のほとんどを緩和する部分的対抗呪文の作成を任せられています。要注意団体研究部門は様々なGoI、特に世界オカルト連合からの助力を求めて接触しなくてはなりません。

この目的のために、サイト-68はSCP-6969-J収容プロトコルに関与する人物のための作戦用臨時基地に指定されています。概念物理学部門は全サイト局長執行委員会(及びO4評議会)、O5評議会、O6評議会の投票及び管理者事務局の承認を受けて管理者-6レベル資格を付与されています。

説明: SCP-6969-Jはプロジェクト・アンチファックの結実に引き続いて生じたωK-クラス "性の終焉"シナリオ6です。SCP-6969-Jは、本来SCP-6969-Jの活性化では意図されていなかった多数の正常性撹乱現象の発生により特徴付けられます。当該現象は以下を含みますが限定されてはいません。

  • 地球上の全生命体におけるあらゆる性的欲求の完全な停止。
  • 異常に強制された、非生殖目的を含む性的行為の身体的機能不全。
  • SCP-6969-J活性化以前から無性愛者だった人物の顕著な陶酔および異常な幸福。7
  • 幽寂閑雅なる骸骨の顕現。

幽寂閑雅なる骸骨は現在スイスのベルンにいる巨大な全高8kmの人間の頭蓋骨です。この事実に反して、幽寂閑雅なる骸骨を地球上のあらゆる地点から地平線または水平線上に見ることが可能です。これにより人類はある程度の異常性にかなり気付くようになりました。また、これは中程度の壊された虚構シナリオでもあります。加えて、幽寂閑雅なる骸骨は幽寂閑雅なる骸骨またはその代名詞(それ/その)以外のいかなる方法でも言及することは不可能です。

幽寂閑雅なる骸骨の顕現。の理由は現在不明です。補遺69を参照してください。

補遺1: SCP-6969-J-ARC

SCP-6969-J-ARCは射精中に発生する奇跡術的生物学的プロセスに対する指定でした。

人間が射精  交合過程中、あるいはより一般的にはそうではない時  を試みた際に、当該個人の外性器内部にて一連の内部奇跡術的プロセスが発生し、全身に影響を及ぼしていました。およそ2秒の間、被影響者は因果時間ループに突入し、射精の瞬間を開始時点とする短期間を繰り返し体験していました。時間ループの間の対象の生理機能変化は2つの点を除いて保たれませんでした。その1つ目は神経系の活動であり、その2つ目は(該当する場合)精子の遺伝子構成でした。8

不明な回数を繰り返した結果、因果時間ループは停止し、第2の奇跡術的効果が発動していました。第2効果は神経系を時間ループ開始時点の状態にリセットしていました。そして記憶をリセットすることによりオーガズム前後のシームレスな移行を可能にしていました。これを以てSCP-6969-J-ARCに関連する異常な活動は停止していました。

被影響者が主観時間にして16日からおよそ7300京年を射精毎に経験している可能性を研究は示していました。

補遺2: プロジェクト・アンチファック

Project%20ANTIFUCK.png

プロジェクト・アンチファック

提言 70番

2022/02/02
主任研究員 ネイサン・ブラウン
収容部門


概要: SCP-6969-J-ARCにより引き起こされた先例の無く甚だしく酷い人的苦痛の大きさ故に、SCP財団はこのアノマリーに対して大規模に取り組まねばならなくなっている。この目的のために収容部門、倫理委員会、そして奇跡論部門は協力して働き、正常性を保ちながらSCP-6969-J-ARCの負の影響を中和しなくてはならない。

方法: 既に財団奇跡術部門により配備されている、奇跡術的呪文インジェクション(インク)を行える様々な軌道衛星を使用し、奇跡術的インターポレーター終了文字列(インポ)が地球全体に遍く適用される。当該インポはSCP-6969-J-ARCのループを最初のシーケンスの後で終了させるように設計され、あらゆる顕著な影響を完全に無効化する。コンセプト検証は添付画像にて閲覧可能である。

更新 2022/02/22: 奇跡術的パターンが同定され配備の準備がなされました。全システムは稼働しています。24時間以内の起動のため準備が行われます。

補遺3: 初期緊急会合

ビデオ転写 アンチファック-XXX

日付: 2022/02/23

前文: プロジェクト・アンチファックの終結に引き続いて、数千人が異常現象に気付き始め、数十の報告が様々な財団サイトに提出されました。全サイト局長執行委員会(SDECotW)とO4評議会を含む緊急会議がO5評議会により招集されました。


<転写開始>


クロム博士:   録開始なので話さないでくれ。。あっ、クソッ、始まってやがる。

O5評議会は極めて巨大な円卓の上座に座っている。様々な部門の主任、サイト管理官、そしてその他重要なSCP財団職員が机の前にいる。部屋の設備が大変充実しているのは、会議がO5-6の私有豪邸にて行われているためである。9 東側の壁の巨大なバルコニーから地平線が望める。

O5-6が起立し、自身のパジャマを整える。

O5-6: 突然の呼び出しに応じてくれた皆さんに感謝します。ここにいる皆が現在の窮地といかに「プロジェクト・アンチファック」が私たちの組織に対して破滅的であるのかについてわかっていると確信しています。巫山戯た名前を持っていますが、オメガ-Kクラスシナリオを齎しています。そしてこのシナリオに私たちは今現在対処しているのです。

卓前の多数の職員の息を呑む音が聴取される。

キャプテン・カービィ: し、死の終焉シナリオ!?

O5-6: えーーー ……違います。小文字のオメガです。

卓前の多数の職員の唸り声が聴取される。

O5-6: ええ、ええ。落ち着いてください。"性の終焉"シナリオは馬鹿にして良いものではありません。

ハウス管理官: 一体全体どうしてそんなもんにまで指定がされてるのですか?誰がこんなひっでえもん考えついたのですか?

O5-2: (割り込んで) ワタシハ 現在 毎秒14,234 個ノ シミュレーションヲ 走ラセ、全テ 世界ガ 終ワリウル ト 示シテイマス。デルタ-ファイ-ラムダ "リスガ 知性ヲ 持ツヨウニナリ 君タチノ 顔ヲ 剥グ"シナリオ ヲ ワタシタチガ 経験シテ イナイ ノハ 有難イ コトデス。10

ハウス管理官: 私は  

エージェント・アーカート: オイ!それは私の女子クラブだ!

囁きが室内を満たし始める。O5-1は滑稽なほど巨大なガベルを打ち付ける。

O5-1: OK。全員黙りなさい。シックス?

O5-6: ありがとうございます、ワン。セックスが人類にとって生物学的に不可能になっただけではなく、同様に動物にも似たようなことになっていると明らかになっています。数時間で絶滅を目にし始めることになるでしょう。そして日が経つにつれて生態系が損なわれ崩壊することで、大量絶滅イベントが開始していると明らかになるでしょう。現時点ではプロジェクト・アンチファックの負の影響を緩和することこそ、SCP財団が第1に優先すべきことです。誰か何かアイデアがありませんか?

ブレイク博士: (髭の生えていない喉を撫でながら) ふむむ…… SCP-6659を逆転させてノウアスフィアに概念を挿入しセックスを回復すること可能です。しかし、概念を得るためには途轍も無く強力なセックスに纏わる物理的物品が必要となるでしょうね。

アクタス管理官: クレフなんかどうです?聞く所によると、3人のカキ  

大きな唸り声が円卓の右側から聴取される。酷く痩せた萎びた男性が弱々しく挙手している。三眼である。

クレフ博士: (苦しげな咳嗽を連続した後に聴取不能な喘鳴を繰り返す。)

O5-2: あー、はい。これは彼に対して本当に酷な話ですね。

ブレイク博士: たったの数時間だぞ、よしてくれよ。

O5-6: ……OK。そのプランは問題外ですね。誰か他に何かアイ   なんじゃありゃアーッ!?

O5-6は東向きの窓を指差す。幽寂閑雅なる骸骨が身動ぎせず水平線上にある。

13秒間が沈黙の中過ぎ、ナオミ・ロス博士が起立する。

ロス博士: あれは概念物理学的顕現であるように見えます、サー。

O5-1: 何ですって?

ロス博士はテープレコーダーを取り出し、「再生」を押す。

私は概念物理学部門を管理しており、皆さんがご存じの通りこの部門は具現体  概念の現実への顕現を扱っています。「」の概念の具現体は、その色と概念的に結びついた特性、例えば怒りや、欲望や、悪意といったものを全て有していることでしょう。これはこの世界で何が実際に起きているのかを概念化する単純化した手法です。有形の物体や実体は、その理想的・イデア的な形状に一致させることで、ノウアスフィア内のミーム構造を具現しています。

簡潔に言いますと、具現体というのはアイデアのような形状をした形而下的アイテムです。そして、人間の知能や発展において進歩があると、時間とともに、その形状は変化しえます。これは、ある実体の概念物理学的性質が簡単には分からないとき、時間を掛けたその実体の変化を、人間の思考やイデア的空間の変化と比較すると理解することができるということです。相互関係は、ほぼ確実に因果関係を表しているのです。

ロス博士はレコードを停止する。円卓の全員が大変分かり易い説明に感謝しつつ理解したと頷いている。

O5-6: あぁ、完全に理解しました。幽寂閑雅なる骸骨は何らかの概念が顕現したものなのですね?それで?

ロス博士: 恐らくそれが正しいでしょう、シックス。

O5-6: シックスは私の父のことですので、ね。シャーリーと呼んでくださいな。

ロス博士: うっ、OK。それが正しいでしょう、シャーリー。プロジェクト・アンチファックが終結した時、何らかの概念がとんでもないやり方で地上に顕現するほどノウアスフィアをかき乱してしまったようです。概念物理学と幽寂閑雅なる骸骨についての私たちの知識を考慮すると、相当する概念の候補は1つに絞られます。

O5-1: (割り込んで) どれなのです……?

ロス博士: その概念とはセックスそれ自体であると私は信じています。ワン。

猛烈な囁きが円卓の周りに生じる。O5-1は滑稽なほど巨大なガベルを再び打ち付ける。

O5-1: なんてこったい。


<劇的転写終了>


後書き: この新事実に続いて、概念物理学部門は幽寂閑雅なる骸骨に対処し進行中のωK-クラスシナリオを解決するために管理者-6レベルクリアランスを与えられました。

補遺4: プロジェクト・オーバーファック

Project%20OVERFUCK.png

プロジェクト・オーバーファック

提言 71番

古いカラースキームに嫌気が差しました

2022/25/02
ホイットニー博士
GoI研究管理官

2022/24/02
ナオミ・ロス博士
概念物理学部門管理官

概要: この提案の著者2人においても悩ましいことであるが、現時点においてSCP財団の最優先事項は進行中のωK-クラス "性の終焉"シナリオの終結である。これはあらゆる多細胞生物11の完全な性行為実行不可能性を特徴としている。生殖を目的としているか否かは問わない。新しいメンバーが欠乏することにより種族が死に絶え始め、これは緩徐であるがしかし不可避の大量絶滅イベントをもたらす。

SCP-6969-JはSCP-6969-J-ARCを無力化する収容部門と奇跡論部門の合同プロジェクトであるプロジェクト・アンチファック中に発生した。プロセスは任意の奇跡術的ルーンシーケンスを継続中のSCP-6969-J-ARCシーケンスに挿入してその機能を停止するために、奇跡術的インターポレーター終了文字列12を利用した。軌道衛星アレイ利用を通じて奇跡術的インターポレーター終了文字列13が恒久的に地球に適用され、偶然その結果としてSCP-6969-Jとなった。

加えて、幽寂閑雅なる骸骨(セックスそれ自体の概念物理学的顕現であるこの世のものとは思えないほど優美な骸骨)がスイスに出現した。このイベントの意味は不明である。

プロジェクト・オーバーファックの目的は、

  1. たとえSCP-6969-J-ARCを再活性化させる犠牲を払おうとも、SCP-6969-Jの影響を逆転し生殖が生じるうるようにする。
  2. SCP-6969-Jの奇跡術的インターポレーション過剰効果の根本原因を究明し、シナリオの再発を防ぐ。
  3. 幽寂閑雅なる骸骨を無力化する。

方法: プロジェクト・オーバーファックの活動による計画指導者たちへの影響を最小化するために、計画指導者たちは両者共無性愛、広範なスキルセット、そして財団への忠誠心を理由として選定された。14

概念物理学部門は財団の全資源をSCP-6969-Jの無力化に使用できる管理者-6クリアランスを与えられている。この目的のために、概念物理学部門は解体部門(以後ダブルDと呼称します)1516と協調して取り組み、超常科学と異常手段の両方を用いてこの目標を達成する。

以下はプロジェクト・オーバーファックにより行われたSCP-6969-Jを無力化する初期の試行です。

関連部門: 奇跡論部門

目的: 2つ目の奇跡術的インターポレーター終了文字列を使用して前回の終了文字列を終了する。世界全体に実施する前に、まず始めにローカル環境に適用して変化を検証する。

相互作用: 無効。終了文字列が他の終了文字列を終了できず、むしろ単に現在の呪文全体を終了するためであるようだ。

結果: N/A


関連部門: 奇跡論部門, ミーム部門

目的: 人々に強制して生殖を開始させる奇跡術儀式を無意識的に実行させる、全神経学的防御障壁を迂回可能なミームエージェント(タイプⅫラングフォード・エージェント)を作成する。このミームエージェントはまた、感染していない人々にこれを拡散させることを強制し、これによって世代を超えてその存在を保証する。

相互作用: エージェントは成功裏に存在し、感染可能であるが、しかしながら奇跡術呪文は途中で発動に失敗する。これは、呪文がSCP-6969-J-ARCとほぼ同一という訳でもないのに、それでもなお奇跡術的インターポレーター終了文字列の対象であることを示唆している。

結果: SCP-6969-Jにより引き起こされた損害を元に戻せなかった。加えて、ミームエージェントは1日以内に既に全人類の4%近くにまで拡散し、多数の人々が都合の悪い時や不適切な時に儀式を半ばまで行う結果となった。これにより同時に発生している壊された虚構シナリオの深刻さがより深まっている。17


関連部門: 空想科学部門

目的: これを-Jにする。

相互作用: 行動は成功しました。記事は"ジョーク"に公式に指定されましたが、恐らく大規模な物語カノンに影響を与えられていないようです。

結果: 失敗。カノンは未だ相互接続しており、唯一認められた違いは公式文書にユーモラスな捻りが加えられるようになったことだけである。18

補遺5: 終了試行

前文: SCP-6969-Jは超常科学手段を使用した逆転試行に対して抵抗しているため、以下の記録ではプロジェクト・オーバーファックの他のアノマリーを利用した試行を詳述しています。


関与SCP: SCP-565919

関連部門: O4評議会, 奇跡論部門

目的: SCP-5569を拘束から解放し、収容内側を収容違反できるようにする。さらなる収容違反を防ぐために広域奇跡術的ルーンを維持する。

相互作用: ポーランドのチェンストホヴァの住人は速やかに立ち退かされ、その時間に対する補償としてクラスC記憶処理が施された。SCP-5659はDクラス職員を通じて莫大な負の感情を摂取た後1000倍に育った。程なくして、私たちの物理現実にそれは顕現した。しかしながら、私たちの世界に入るなりすぐさまSCP-5659は停止し、穏やかに至近の財団エージェントに接近し、突然非常に思考が明瞭になり人間性破壊を今や願わなくなり、むしろ加わりたいと供述した。数日会話した後、SCP-5659はサイト管理官D・アシュワースの管理下においてサイト-120職員に雇われた。

結果: SCP-6969-Jに影響無し。20


関与SCP: SCP-254121

関連部門: ミーム部門, GoI研究部門

目的: SCP-2541の背後のメカニズムを再利用または使用して、人類(そして後に動物)がオーガズムに達する能力を回復するためにPoI-7058-AとPoI-7058-Bの助力を求める。

相互作用: PoI-7058-AとPoI-7058-Bに電話を介して接触することに成功した。2人は進行中のシナリオについて説明を受け、助力を求められた。PoI-7058-Bは謝意を示し、SCP-2541が実の所先週から機能を停止しており運営を廃業したとコメントした。その後行われた対象を対応する思考空間に概念的に転送するというSCP-2541に対する実験は失敗した。22

結果: SCP-6969-Jに影響無し。


関与SCP: SCP-001-KATE23

関連部門: 全サイト局長執行委員会, O5評議会

目的: SCP-001ファイルを編集して以下のテキストを追記する。

2022年3月5日協定世界時午後4時20分にプロジェクト・アンチファックの影響が完全に無効化され、以前セックスをできていた地球上の全生命がこの時以後実行できるようになります。

相互作用: 無効。しかしながら、テキストは存在しないSCiPNetアカウントにより以下の文章と読めるように即時に編集された。

(笑)いや責任逃れじゃん
  MN

結果: SCP-6969-Jに影響無し。24


関与SCP: SCP-345725

関連部門: 奇跡論部門, 歴史部門, 戦術神学部門, 世界オカルト連合26

目的: GOCに連絡を取り、ケルン協定に従ってソロモンの儀式を適切なプロジェクト・オーバーファック・エージェントに対して使用する。デミウルゴス状態が達成されたならばすぐに必要な行動を行い、SCP-6969-Jが地球に影響できず、SCP-6969-J-ARCが機能しないことを保証する。

相互作用: GOCはSCP-3457使用を承認し、続けてプロジェクト・オーバーファック・エージェントと面会して儀式を実行した。数時間後、儀式の完了に成功し、エージェント・殖田がデミウルゴス状態に成功裏に到達した。エージェント・殖田は収容に必要な他の術式への影響を最小限とする奇跡術の再構築方法を指示された。これに続き、エージェント・殖田の脱デミウルゴス化に成功した。

結果: SCP-6969-Jに影響無し。2728


補遺6: プロジェクト・オーバーファック戦略計画変更

ビデオ転写 オーバーファック-X

日付: 2022/03/18

前文: 進行中のωK-クラスシナリオを変更する数多くの試行が失敗し、またSCP-6969-Jが単に奇跡術により引き起こされたのであって、奇跡術によって維持されている訳ではないという最近の発見を受け、プロジェクト・オーバーファックのメンバーはプロジェクト・オーバーファックの今後の方針を決定する会議を呼び掛けました。


<転写開始>


クロム博士:   また別の補遺の中で?冗談言わないでくださいよ!

ロス博士は一服してから起立し部屋の人々に呼び掛ける。

ロス博士: OK。皆さん全員が御存知の通り、私たちは最近世界オカルト連合とのケルン協定を行使してソロモンの儀式を発動しました。これは奇跡術のルールを書き換えてSCP-6969-Jと-ARCの影響を終結させるはずでした。では実際の結果は?さっぱりでした。わかったこととしましては、この問題にこれまでの全期間私たちは間違ったアプローチをしてきたということです。そして新しい攻撃方法を考えつく必要があります。何かアイデアはありませんか?

リベイロ博士が挙手する。

リベイロ博士: もし私たちが既にそれを知っているなら、なぜあなたは説明するだけなのですか?

ロス博士は咥えたタバコを深く吸い込む。

ホイットニー博士: みんな、時間を無駄にしています。何百という種族が既に死に全世界で食料不足が生じています。もし私たちがこれを素早く解決できなかったら、間違いなく酷い目に遇います。ですので、もう一度訊きますが、誰かなんでもいいのでアイデアはありませんか?

シャーマン博士が挙手する。

シャーマン博士: 諦めません?

室内では同意の囁きが交わされる。ロス博士はハッパのタバコに火を点け、ホイットニー博士は溜息を吐く。

ロス博士: 予定表にはありますね。

ボールド管理官が挙手する。

ボールド管理官: ふざけろ。We shoot shit.

ロス博士: 5回目となりますが、ボールド。「ふざけ」るのは万能解決策ではありませんよ。

ボールド管理官は拗ね、不満足そうに溜息を吐く。

ホイットニー博士: OK。明らかにここにはアイデアが漂ってはいないようです。一歩戻りましょう。別の角度からアプローチするにはどうすればよいのでしょうか?奇跡術的でないアプローチとは?

アル=タキ管理官が挙手する。

ロス博士: いいえ、「信仰を持ってふざけるshooting shit but with religion」は受け入れられる回答ではありません。

アル=タキ管理官は手を下ろす。ロス博士は溜息を吐き、もう一本取り出して喫煙する。

O5-6: よろしいでしょうか?

ロス博士: どうぞ、シャーリー。

O5-6: ありがとうございます。そして私をシャーリーと呼ばないでください。

ロス博士: なっ   はっ   私は  

O5-6: (遮るように) もし可能であるならば、私たちが集めてきたデータに基いてSCP-200029を使用して、地球上の全生命が無性の手段を通じてのみ生殖するよう再構築しましょう。私たちに解っていることを基に言えば、多細胞生物の無性生殖は妨げられていません。ですので、この方法のみで生殖するよう生命を再設計することは理論上は可能です。アンニュイ・プロトコルを使って完全に合意現実を書き換え、生命はこれまで常に無性生殖のみをしてきたとすることも可能でしょう。セックス自体がアノマリーになるのです。

明らかに他の選択肢はありません。セックスを取り戻そうと力の限りあらゆることを試してきましたが、それでもなお、セックスは戻ってきませんでした。基礎的な人類の体験を取り戻すために私たちの組織にできることは何もないということは明らかです。故に、失われたものを取り戻す無益な試みの代わりに、私たちは基礎的な人類の体験を変更します。エミュレーションできない歴史の一部を消去し、新しい歴史  私たちから再び奪うことのできないようなそれ  で上書きします。

これはショッキングだと解っていますが、しかし人類を保存するために取れる唯一の方法なのです。皆さんの全会の承認を頂けますか?

部屋全体が水を打ったような静けさに包まれる。

O5-6: 賛成と受け取ります。


<転写終  


ロス博士: いや!いや、なんですかそれ?そんな事するわけ無いでしょ!ジーザス・クライスト!

円卓の全てが罵倒し始め、あらゆるものがO5-6に投げつけられる。彼は即時に出口に向かって走り、僅かな同席した職員が後を追い始める。

O5-6: バカーッ!皆バカーッ!見てろよ、見てろよーっ!シャーリーを馬鹿にした日を後悔することになるんだからねっ!

O5-6とその後を追う様々な人々の後ろでドアが叩きつけられるように閉まる。

ホイットニー博士: ……畜生。SCP財団を運営する誰かはもうちょっと落ち着いた人格だと思うもんでしょ。

ロス博士はもう一本タバコを取り出し火を点ける。

ロス博士: 自分より大きくなることと破滅することについてのことわざは知っているでしょう。これら現象たちは相関関係にあるのですよね。

ホイットニー博士: そうは思わ   あの、一体何本そういうの持ってるんですか?

ロス博士: 何かしら、これ?(ロス博士はさらに数本タバコを取り出す)地下室で飼ってるハッパのタバコの概念物理学的化身から乳搾りしてるんですよ。

シャーマン博士: ですって?

ロス博士: シラフの人間が概念物理学を思いつけると本当にお思いで?

ホイットニー博士はその瞬間飛び上がり、円卓の人々を驚かせる。

ホイットニー博士: 待って、それですよそれ!幽寂閑雅なる骸骨ですよ!ボールド、あなたのプランをもう一度伺っても?

ボールド管理官: ふざけろShoot shit

ホイットニー博士: はい!ナオミ、幽寂閑雅なる骸骨をどうしてただshootたなかったのでしょう?

ロス博士はマリファナを吸い込む。

ロス博士: 神よ…… たぶん上手くいっちゃうかもしれないですね。

ホイットニー博士: OK、皆さん、新しいプランです!


<転写終了>


関与SCP: 高エネルギー濃度軌道レールガン(HECOR)

関連部門: 概念物理学部門, ダブル-D

目的: 幽寂閑雅なる骸骨を軌道レールガンを用いて撃ちます。

相互作用: 0.15c以下にて小質量の命中に成功しました。

結果: 幽寂閑雅なる骸骨の口が僅かに痙攣した直後に、地元警察署に何十もの大勢の人々がほんの少しの間性的興奮を取り戻したという通報が寄せられました。30


関与SCP: HECOR

関連部門: 概念物理学部門, 解体部門3132

目的: 前回少し効果があったので幽寂閑雅なる骸骨を再び撃ちます。

相互作用: 0.3c以下にて小質量の命中に成功しました。

結果: 幽寂閑雅なる骸骨の口が僅かに開きました。数千の性的興奮報告と、いくらかの例では、セックスできる能力が表に出てきました。そのほとんどがセックスできない状態に戻りましたが、それでもいくらかは性的興奮を持続させています。33


関与SCP: HECOR

関連部門: 概念物理学部門, 解体部門

目的: 幽寂閑雅なる骸骨をとにかく最後にもう一度撃ちます。

相互作用: 0.8c以下にて小質量の命中に成功しました。

結果: 補遺Ⅶを参照してください。

補遺7: ???

ビデオ転写 ワット-ザ-ファック

日付: 2022/04/01

前文: なし


<転写開始>

スイスの衛星映像、前回の終了試行の直後。幽寂閑雅なる骸骨が画像中央に見られる。小さなモヤが幽寂閑雅なる骸骨に向けて動いているのが見られる。これはHECORから発射された投射物であると推定される。接触して推定投射物による爆発が生じる。同時に幽寂閑雅なる骸骨が口を開き始める。

衝撃が強力であるにも関わらず、幽寂閑雅なる骸骨に損傷はない。代わりに、空気が幽寂閑雅なる骸骨の口内に流入し始め、爆発の一部を鎮火する。満1分間に及ぼうかという吸気の後、幽寂閑雅なる骸骨の左の眼が明るい蒼色に瞬間的に輝き、絶叫する。

幽寂閑雅なる骸骨:

EL

SEXOOOOO


その瞬間、幽寂閑雅なる骸骨はスイスから全地球に拡散する衝撃波を放つ。衝撃波は莫大であり、近辺の全ての建造物と地形を均して即座に国家を壊滅させる。しかしながら、地上のカメラ画像によると、爆発に面した全ての人々は弾け飛ばず、むしろ瞬時にグレープソーダに変じた。著作権で保護されている音楽が響き始める。

映像は事態を見守っていたプロジェクト・オーバーファック職員が駐在しているサイト-68に切り替わる。恐慌は拡大し、退避計画が始められている。ナオミ・ロス博士とホイットニー博士はサイトの下に位置する地下掩蔽壕に行くよう人々に対して指示し始めるが、片手で数えられるほどの職員しか指示に従わない。約7人の後、2人は恐慌が続行しているため諦め、迅速に掩蔽壕に退避する。

3分以内に衝撃波はヨーロッパのほとんどを覆う程に広がる。スウェーデンに位置するサイト-68が爆風に衝突する。サイトと周辺のエリアが壊滅するも、退避壕は無傷のままである。それにも関わらず、ナオミ・ロス博士とホイットニー博士を除く退避壕内の全ての人がグレープソーダに変じる。

3時間後、爆風が全世界を一周する。幽寂閑雅なる骸骨はシナリオ開始時から無傷のままである。しかしながら、人間社会  と地上の全生命  は修復不能な程損なわれ、XK-クラス "世界終焉"シナリオとなっている。

約1日待機した後、ロス博士とホイットニー博士がサイト-68の退避壕から出てくる。





そして今回は、謝らないよ。



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