黒き月は吠えているか?
然り。
最終アップデート: 名前は必要なくなった、12/24
アイテム番号: SCP-001-TOME
オブジェクトクラス: Thaumiel
特別収容プロトコル: SCP-001-TOMEは現在、最後の恒星と考えられるRemus-9-224を周回しています。SCP-001-TOMEのすべての活動は司令官により指揮されます──しかしながら、司令官の消滅時に、SCP-001-TOMEが自動的に活動できるような準備がなされなくてはなりません。このことにより、SCP-001-TOMEは自意識ある生命の絶滅後も、可能な限り長く作動し続けます。
SCP-001-TOMEにより受信されたあらゆるシグナルはその中央コンピューターに記録され、ファイル化されなくてはなりません。他の実体がSCP-001-TOMEをサルベージ、もしくはコントロールを奪う試みを防止するため、どのような状況下においてもシグナルを送信してはなりません。
SCP-001-TOME内に位置する特異概念バンカー(Singular Conceptual Bunker: SCB)はどのような状況下においても撹乱されてはなりません。
説明: SCP-001-TOMEは自意識ある生命の絶滅後に、消滅前の文明からの最後の通信を受信することにより、記録として残されるために設計された設備です。形状は球形で、直径は50メートルであり、多数の隠蔽システムにより隠されています。可能な限り長く作動するため、SCP-001-TOMEの中心にあるエンジンは環境仮説エネルギーを取り込むことにより作動します。
SCP-001-TOMEのシステムを作動させる人工知能は、受信したシグナルのフィルターとしても機能し、不要なデータの大部分を除去し、歴史的及び感情的価値のある内容を残します。この人工知能はYover試験を通過しておらず、従って消滅の対象になる自意識を持っていないことに留意してください。
7329年の209箇所のヒト入植地の同時消滅の後、自意識ある生命の持続的存在はもはや不可能であると結論されました。自意識ある生命に関する情報の可能な限りの存続のため、以前に中断されたSCP-001-TOME計画が再開され、打ち上げられました。
執筆時点で、SCP-001-TOMEは[BUFFER_OVERFLOW]年間作動しています。
補遺001-TOME-01(通信記録)
以下はSCP-001-TOMEにファイルされた関連する通信の記録です。これは一部であることに留意してください。
場所: ヒト入植地、ルシファー
ファイル作成: 司令官メッセージ: “ハロー、誰かいるか?我々──我々には支援が必要だ!ここでは……あれ……あれは毎日人を連れ去っている。助けが必要だ!もう残り少ない!助けが必要だ!ハロー?ハロー?!”
場所: 反ヒト宗教サイト、ヴェン=グァバラ
ファイル作成: 司令官メッセージ: “カバル09:43!我々は偽りの肉を脱ぎ捨てた!我々は偽りの肉を脱ぎ捨てた!牧杖は我が膝下に砕けり!カバル09:43!カバル09:43!我らを赦し給え!我らを赦し給え!”
場所: ヒト入植地、キッチンシンク
ファイル作成: 司令官メッセージ: “俺たちはもうおしまいだ。外は真っ暗だ。あれは太陽も覆っている。あれは……俺ももう行かなくては。”
場所: アンドロイドコミュニティー、X92
自動的にファイル化されましたメッセージ: “応答・可能な限り早く 緊急事態・悪化中 資源・補充・求む”
場所: 思考空間、憎しみの海
自動的にファイル化されましたメッセージ: “私の罪。あなたの罪。私たちの罪。私の罪。あなたの罪。私たちの罪。私の罪。あなたの罪。私たちの罪。私の脳から割れ出る。私の脳から割れ出る!”
場所: 人類の故郷、地球
自動的にファイル化されましたメッセージ: “もしもし1?”
場所: 孤立概念バンカー
自動的にファイル化されましたメッセージ: “準備はできたぞ。幸運を祈ろう。”