"株式会社ロゴス" ("Logos" Inc.) 活動実態調査資料 (アーカイブ済)

コードネーム: プロジェクト"ロゴス"

別名: 株式会社"ロゴス" (Logos Inc.)
分類: 後援プロジェクト 潜在的危険性を有する企業型準軍事組織。 (異常物品の生産が確認されています)


対外状況:

  • "カオス・インサージェンシー"とは、敵対関係にあります。
  • "壊れた神の教会"とは、敵対関係にあります。
  • 以前は世界オカルト連合とは協調関係にありましたが、現在はイデオロギー的対立から関係は解消されています。
  • "イスラム・アーティファクト開発事務局"との接触は、今のところ一度もありません。
  • 状況証拠から、"株式会社ロゴス"は"蛇の手"および"マーシャル・カーター&ダーク株式会社"との間に交渉を持っていたことが指摘されています。
  • [データ削除済]
  • この組織は、CISおよび欧州諸国の統治機構からの支持を得ていることがわかっています。
  • 財団職員には、同社やその子会社の社員を発見した際には慎重に行動を取るよう厳命されています。ただし、交渉やコンタクトを確立する試みは奨励されています。社員らに対する武力行使は、非常事態における臨時措置としてのみ許可されます。

組織概要: プロジェクト"ロゴス" (政府文書上では一貫して"株式会社ロゴス"という符牒で呼ばれています)は、財団と世界オカルト連合との交渉の結果として立ち上がりました。このプロジェクトの目的は、異常現象の中でも心理学的あるいは社会的な影響を有し、人類の生活形態や人の心を変質させかねないものを専門的に取り扱う機関の設立にありました (規模の大きい現象が優先的に扱われます)。しかし設立の数年後、同社にはさほど関心が向けられなくなり、重要性の低いプロジェクトと見なされるようになりました。実際、このプロジェクトは無益でした。財団や連合から独立した (少なくとも█年間にわたる)活動期間のうちに、"ロゴス"の関心事が全くもって変わってしまったからです。今の同社のイデオロギーの中核をなすものは、医療 (特に精神医療)やIT分野における科学技術の向上や、そうした技術の実用化です。彼らが目指しているところは、一般社会における権勢の確立です。同社の主な資金源は、とある大規模な公開持株会社となっています。なおこの持株会社は合同会社"[データ削除済]"のコンピュータを生産しています。


歴史と年表:
[19██年██月██日] - GOCから一度目の設立提案がなされましたが、財団はこれに真剣に取り合わず無視しました。
[19██年██月██日] - GOCとSCP財団の工作員らの間に最初の衝突が発生し、諜報隊を発足させるきっかけとなりました。
[19██年██月██日] - 財団とGOCが交渉を開始し、その中で様々な協力の形が検討されました。
[1992年██月██日] - SCP財団とGOCとの間で相互協力協定が締結されました。プロジェクト"ロゴス"は、両組織の協力のはじまりを象徴する、大規模な機動部隊として発足しました。
[1994年██月██日] - O5評議会とGOC指導者の主導のもと、両組織の業務量の多さや、強力なオブジェクトの出現が著しく頻発化していることを鑑み、プロジェクト"ロゴス"の改革が決定しました。これにより独立組織へと改組し、認識災害および人間社会の基盤を揺るがす脅威を専門的に取り扱うこととなりました。
[1996年██月██日] - イデオロギーの相違や封じ込め方法の違いから論争が起こり、GOCがSCP財団との協調関係を断ち切りました。プロジェクト"ロゴス"の凍結が宣言され、監視や援助も打ち切られました。
[199█年██月██日] - 財団上層部のもとに、"株式会社ロゴス"として知られるこの組織がロシア連邦領内で非常に活発に活動しているという情報が寄せられるようになりました。プロジェクト"ロゴス"への援助再開が議論されるようになりました。同社の活動を掌握すべく、エージェントをスパイとして潜入させる作戦が開始しました。
[199█年██月██日] - スパイ網形成の試みは部分的には成功を収めました。一部の工作員は潜入を果たしましたが、スパイであることが暴かれた工作員もいました。これにより財団と同社の間に緊張が走りました。こうした中、GOCもまた同社を手中に収めようとしている可能性が指摘されていました。
[199█年██月██日] - プロジェクト"ロゴス"関連のすべての主要コンプレックスとの連絡が断たれました。同社は「潜在的危険性を有する組織」へと再分類されました。
[199█年██月██日] - O5評議会の議決により、プロジェクト"ロゴス"のすべての開発物はレベル█機密情報に指定され、そうした物品が一般社会に流通または敵性組織の手に渡ることは破局的事態を招くであろうとされました。軍事介入が開始され、機動部隊シグマ-2 ("シャドウウォッチャー")が本社に投入されました。この部隊はプロジェクト"ロゴス"に何らかの形で関わった職員で構成されました。ですがGOC側からの最後通牒により、この作戦は中止されました。通牒には、同社に対する軍事行動はGOCに対する攻撃とみなす旨が記載されていました。GOCが"株式会社ロゴス"を完全に傘下に収めた可能性が浮上しました。
[200█年██月██日] - 同社に潜入中の財団エージェントから初めて連絡があり、同社が依然としてGOCからは独立していることが報告されました。それによればGOC側にも同様の最後通牒がSCP財団名義で提示されていたとのことでした。なお財団とGOCに送られた通牒はどちらもフェイクであったことが明らかとなっています。しかしながら本件を踏まえての軍事介入は不可能とされました。同社の有する多数の支社に公然と攻撃することで、機密違反に至る恐れがあったためです。
[200█年-201█年] - この期間、同社が発見あるいは開発したオブジェクトが数件収容されました。その他、財団が潜入させていたエージェントはほぼ全員、スパイであることが露見するか消息不明となりました。潜入した者のうち、この時点でもアクティブかつ作戦遂行能力を保持していると見られる人物はA・ミレル(А.Миллер)博士です。博士は社内において指導的立場に就くことに成功しており、彼の働きが複数件の異常物品の確保に繋がりました。
[201█年██月██日] - 同社の本部棟が、イノベーションコンプレックス・"スコルコヴォ"1の主要施設の中に移転したことが判明しました。これは、同社が国家権力から積極的な庇護を受けていることを示唆しています。財団ロシア支部渉外部門は"株式会社ロゴス"に対する政治的影響力の行使を模索しています。


組織を構成するサイトおよびコンプレックス:

  • 特別軍事科学コンプレックスがロシア連邦・スネジンスク2にあります (事実上、この科学都市ナウコグラード全体がサイトとなっています)。ここでは特に高い危険性を有する先端材料の科学実験が行われているほか、無生物アノマリーを社益に即した形で応用できるかが検討されています。"株式会社ロゴス"はSCPオブジェクトとなりうる物品を積極的に活用しているため、このコンプレックス内に設置されている機器は財団のものよりも高スペックである可能性があります。財団が回収した"ロゴス"関連のオブジェクトはすべて、以前はこのコンプレックスにあったことが判明しています。ここに配備されている社員はほぼ全員が警備員であるか武装しています。アノマリー収容・研究用施設の多くは種々の放射線から遮蔽・防護されています。
  • 情報技術分野異常研究本部は、コストロマ亜麻産業研究所3に偽装されています。本部棟の大部分は地下4階建施設にあります (このように作業場を地下に設けるのがこの会社の特徴です)。ここにはこの企業の計算センターの大半が置かれています。計算センターは職員、異常物品、同社所有の設備・備品等の情報を保存し、また他施設からのリクエストを処理しています。199█年██月██日時点ではここには███台のサーバーがありました。現在もサーバー台数は変わっていません。
  • 主要医療コンプレックスは科学都市ナウコグラード・プーシチノ4に位置し、この都市の大半を占めています。このコンプレックスでは有機物由来の異常物品が調査・実験され、医薬品への利用が試みられています。ここには生体維持システム付チャンバー、被験者観察用病室、有用性が特に高い数点のオブジェクト用の冷蔵保管チャンバーがあります。199█年██月██日時点ではこうした部屋が█████個ありました。現在も部屋数は変わっていません。
  • [データ削除済]
  • [データ削除済]
  • 本社棟は現在、スコルコヴォのイノベーションセンターの中でも最大のビルにあります。このビルの高層階にはフロント企業のオフィスが入っています。地下1階は"株式会社ロゴス"代表者の応接室があるほか、コワーキングスペースもあり、ここでは同社の活動の真意を知らない従業員らが働いています。これらの部屋には誰でも入室可能です。これより下の階には同社の様々な部署が入っています。このビルの地下部分は、少なくとも地下9階まであります。現状唯一潜入活動を継続しているエージェントは、地下1階 (社員用休憩室)および地下7階 (分析部門)への進入許可を獲得しました。
  • 科学都市ナウコグラード・スコルコヴォ村内では"株式会社ロゴス"の後援で、居住区建設が厳重警備のもと進行しています。今後、本部の優秀な社員全員がここへ移住するものと見られています。

関連書類:

  1. SCP-1187-RU - Грани бытия
  2. SCP-1192-RU - 退化
  3. SCP-1193-RU-V - メンタル・サプレッサー
  4. SCP-1194-RU - 再建されたリピーター
  5. SCP-1196-RU - "心理矯正機 (メンタル・コレクター)"・試作型

補遺:

特に指定がない限り、このサイトのすべてのコンテンツはクリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス の元で利用可能です。