████████████教授の講義の書き起こし:奇跡論の構造
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"前回の一言が、皆の注意を引いたようですね。では続けましょう。"

"あらゆる奇跡論の構造は、それがイモリの目玉を使って実現するものであろうとデスクトップコンピューターを使って実現するものであろうと、四つの要素を持っています。根源(Source)、具現化(Shaper)、対象(Target)、そして沈下(Sink)。それらに対しては、小火器の要素を連想するとよいでしょう。根源は全ての過程を動かす火薬です。具現化は爆発力を向けるバレルと発射室です。対象はバレルを下げ、あなたが狙った効果をもたらす銃弾です。そして最終的に、沈下が反動の代償作用のメカニズムを成り立たせます。"

"もちろん、構造の実部分ではありませんが、第五の要素があります。実行者(Practitioner)です。トリガーを引く指であるあなたです。"

"私はあなたたちの注意を引きつけられなくなりつつあるようですね。では、ここに集中してください。"

"集中してくれたようですね。"

"あなたが今見ているものは単なる乱交ではなく、奇跡論の構造の源でーええ、彼女は実に立派な乳房をもっています、それにー"

<休止>

"コチラに再び集中してくれましたね?ありがとう。"

"私が言おうとしたのは、あなたが今見ているものは奇跡論の構造の源であるということです。アスペクト放射のピッチについて以前私が言ったことを思い出してください。シャープは創造的、ですがフラットは破壊的です。そして生殖行為より創造的な行為はほぼありません…殺人行為より破壊的な行為もほぼありません。"

"…少し時間を与えます。"

"よろしいですか、では続けましょう。"

"たった今お見せした見本は極端ですが、二つの全く異なる種類の奇跡論的パワーソースのはっきりとした見本です。各々のケースで、専門家はシャープかフラットにしっかりとエネルギーを方向付ける"調律"を試みています。どのような種類の働きを彼らは行おうとしていると思いますか?"

"…そうではありません。両方のケースにおいて、専門家は同じ働きを遂行しようと試みています。すなわち、構造知性の創造…もしくは、古くは悪魔の召喚と呼ばれたことを。両者において、儀式の最終的な目的はシャープ、もしくは創造に強く向かった調律です。違いは、専門家が根源を立ち上げる際にどれほど根気強かったかから、発生しただけです。"

"バックラッシュについて私が言ったことを覚えていますか?構造が作用する際、過剰なエネルギーは現実の骨組みに反射し反響します…正反対のピッチ(Pitch)と色相(Hue)に。色相は概して、専門家にとってはその源泉から形づくるのが簡単なものです。形づくるのが難しいのはピッチです。後者の作用は破壊的で強いフラットに調律された根源から始まります。そのエネルギーは単純な仕組みによって、下位の色相に向けられます。あなたはその専門家の足の周りに、光の環が現れるのを見るでしょう。残りのエネルギーは逆のピッチにバックラッシュします。強いシャープと反対側の色相に。ハイ・エボニー、巨大な創造性と大きな騒音に。そのエネルギーは、最後の仕事を再現し、また行わされます。奇跡論学者はこれをスパークマン反響(Speckmann Rebound)と呼んでいます。"

"実際のPHYSICS部門の作戦から、一例を挙げさせてください。最新Gen科学技術で武装した排撃班がある悪の奇跡術師の家を強襲しました。アルファからデルタまでのチームが周囲に防御線を敷き、エコーチームが襲撃部隊となります。エコーチームの尖兵が作業エリアに進入し、次のような光景を発見しました。二人の人間が性交に没頭しており、そのうち一人はタイプ・ブルーです。彼らの隣の部屋では、9クラスの外胚葉型存在(ectomorphic entity)が顕現しつつあります。同時に、壁に火がつき輝き始めました。あなたはその尖兵です。何をしますか?"

"タイプ・ブルーを終了する?それも一つの選択です…しかし魔術の構造はすでに動き出しています。場には、多くの方向づけられていないアスペクト放射存在が生み出され存在しています。もしあなたが制御用媒介を終了するなら…うーん、あなた自身がタイプ・ブルーでない限り、制御下にない大量のよこしまなEVEがある場所にあなたは突入するでしょう。あまりいい場所ではありません。"

"エクトモーフを終了させますか?それが9クラスであると私は言及しましたよね?チームがGen+0技術しか持っていないとも?それは勝算のある提案ではありません。"

"エコーチームの工作員はそれらの代わりに、タイプ・ブルーのセックスパートナーを終了しました。工作員はその魔術の構造の根源が対象と同様のピッチであると判断しました…すなわち、二つともシャープ、もしくは創造であると。彼はそのとき根源のエネルギーを強くフラット…破壊へ向かうよう変えました。最終的な結果として、現れつつあったエクトモーフは崩壊し、構造は失敗しました。副次的な効果として霧も発生し、バックラッシュによって引き起こされた炎を鎮火しました。一方で、チームの殆どが水蒸気火傷の治療を受けるという結果にもなりましたが。"

"はい、質問ですね?"

<休止。オーディエンスの笑い>

"この質問がとりわけ愉快だとは思いませんね。実際、この紳士はいい点を突いています。人間を犠牲とする替わりに、強くシャープに調律されたエネルギーを構造に伝えることが、構造を崩壊させる一つの手段となったかどうか。ええ、その場所での性交はそう機能しただろうと推測します。ですが、この問題に対し…急速に顕現しつつある敵対的9クラスエクトモーフの前で性的な興奮を維持できる英雄的な大胆さを持つか、構造の崩壊に間に合うよう性交を終わらせるほど熟練している男女がいるかどうか…疑わしいものです。このケースで、最初の構造を崩壊させるための適切な反応は、魔術のピッチを変更することに慣れることです。スパークマン反響です。ヒートシンクや光源の破壊は、バックラッシュの創造を活気づけます。"

"あるいは、構造を作った元々の専門家を目標の場所まで連れ、そこで彼を終了させることも、反響後にその構造回路にフラットアスペクト放射のうねりを紹介します。そういった危険な方法で解決するチームを少なくとも一つ、私は知っています。この方法には、その後尋問する対象がいなくなるという不利益がありますね。"

"現実的には、もちろん、ほとんどの現代奇跡術師は仕事に際し、よりドラマチックでない根源を使うのを好みます。理由としては、私たちの行う構造の大部分がそういったドラマチックなピッチを要求しないからと、より厳密に構造のピッチを変更する技術を学んでいるからです。その技術はスパークマン反響より効率的ではありませんが、しかしはるかに制御しやすいのです。今日の奇跡術師が使うもっとも一般的な根源は、実のところ、血の一滴です。血はかなり中立的に調律され、かなりのEVEを正しい根源に実際供給できます。より高いエネルギーレベルでは、エバーハート共鳴器(Everhart Resonator)です。電力からアスペクト放射への変換比率は非効率的で、いまだに奇跡術師を触媒として要求しますが、高レベルのEVEを生み出すためには、今ももっとも手頃な手段です。"

"例を挙げましょう。単純な転送システム、あなたたちをここへ移送させたようなものは、30人の人命…もしくは100人以上の参加者による一時間もの乱交を要求します。これらは一つのエバーハート共鳴器が数分ゆっくりと回転するのを見るより刺激的だとは思いますが…いつでも調達できるものではありません。"

"夕食のための最後の休憩をとりましょう。戻ってきたら、この講義をまとめ、あなたたちの残りの疑問に答えるとします。"

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