要 注 意 団 体 -ES
財団だけが、超常現象、形而上学に興味を持ち、投資を行う団体ではない。他にも、私利私欲のためか、あるいは人類を守るために、SCPを所有、使用、製作するグループが存在するのである。その一部はライバル組織であり、一部は財団からの分派であり、一部は財団が信頼する仲間である。いずれにせよ、財団が知る各団体に関する概要(と、それに対するスタンス)を作成し、配布する必要があると判断された。
人類精神再生の為のアンタレス協会
概要: 人類精神再生の為のアンタレス協会は、財団スペイン支部によって発見された要注意団体であり、秘密主義者の研究のための隠れ蓑として設立されたフリーメイソンリーと同様の特徴を持つ組織です。クローディン・オパーリン氏によって1953年に設立されたこの秘密結社は、"グランド・マスター"の存在、知性、または物理的な行動によって、人類の新しい"黄金時代"への人道的な誘導を行い、すべての人種、貧困、男女的な差別や偏見が完全に失われると信じています。SA(アンタレス協会)は、特定のSCPオブジェクトがSCP-ES-011やSCP-ES-███等の場合と同様、これらの"高度な知性"と接触を行う手段であると考えられています。SAは様々な手段を用いて、これらのSCPオブジェクトを入手しようとします。その手段として(購入ルートなどを用いる)金銭的なもの、あるいは強盗、誘拐や恫喝等を各種メディアを通じて積極的に行います。
そのメンバーはあらゆる出身、職業、国籍から構成されていますが、一定レベルの研究、神秘主義への関心、そして世界各国の現状の現状と明確な不一致が共通して見受けられます。
アンタレス協会はカオス・インサージェンシーやマーシャルカーター&ダーク株式会社との良好な関係を維持しており、それらの間で様々なSCPオブジェクトを取引し、壊れた神の教会との緊密な関係性を築き、積極的に財団に対しての攻撃的な姿勢を向けています(参照: 事件 SA-L65235)他の要注意団体との関係性の性質は現在において無視されています。
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偉大なる緑の神のカルト

概要: 古代エジプト帝国、第12王朝のどこかの時点で発生した異常宗教であり、”偉大なる緑の神”と呼称される植物型実体の崇拝を中心とします。このカルトはおよそ2000年に渡って絶滅していたようですが、近年、特に南米において、植物型アノマリー、また極端な環境運動やエコテロリストにさえも度々関わる小集団の形で復活しました。
財団はカルトにとって極めて重要なアーティファクトであるSCP-ES-041を所持しています。
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特別保安局
概要: 1938年に国民サンディカリスト行動隊(JONS)の専門機関から設立され、防衛最高司令部情報課の秘密機関(フィールドネーム”セカンド・ビス”)として据え置かれたスペイン・フランコ政権の組織です。その活動は政権の国家カトリック的・権威主義的価値に強く偏った視点からのアノマリーの発見・確保・開発・解体に焦点を当てていました。本組織は財団含む外部組織の内部潜入を許していませんでしたが、1977年の情報課の崩壊、及び価値、法令、人員の顕著な変革に伴い、その異常資産の全てと共に財団の一員となりました。
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キューバ国家対異省

概要: キューバ国家対異省(以下MACと呼称)はキューバ共和国を母体とするオカルト機関です。MACはアノマリーの収容に焦点を置かず、主にアノマリーを戦争、諜報、有形財の生産の道具の範疇へと落とし込むことに関心を寄せていました。上記の目的に使用できないアノマリーは無力化されるか、有形財と引き換えにソビエト連邦と取引されることが多々ありました。ソビエト連邦とGRU"P"部局の崩壊、そして更にはフィデル・カストロの死去の後、MACは酷く弱体化することとなりました。
当該機関は近年に消滅したと考えられますが、小規模な抵抗派閥がベネズエラの田舎に存在することが報告されています。
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