反ミーム部門【アダムの手】
※注:傷、虫の描写があります
しかし願いは届かない。
それらは無理矢理に彼を地面に押し倒し、腕を広げさせ、拳を開かせることによって左の薬指を露わにした。
悍ましいアイデアが彼の思考の扉に拳を叩きつけ、進入を許すように執拗に要求した。
それは間違いを孕み、醜い姿形で、あまりに巨大で、毒にまみれていた。
それを受け入れれば間違いなく、彼の全てが侵され、家はヘドロと割れガラスで満たされる。
それは彼を溺れさせようとしていて、彼はそれを許せば自分が全て置き換えられることを確信していた。
世界は損なわれた。
涙腺から一匹の黒い蛞蝓が滑り落ち、アスファルトに打ち付けられて干からびた。

ページリビジョン: 11, 最終更新: 23 Jan 2025 01:38









