hannyaharaの提言II
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5/001-JP LEVEL 5/001-JP

CLASSIFIED

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Item #: SCP-001-JP

Object Class: undefined

特別収容プロトコル: 全ての異常性オブジェクトは適切に収容、保護され続けなければなりません。特に世界オカルト連合を筆頭とした異常性オブジェクトの破壊を目的とする組織からの保護は徹底されます。SCP-001-JP対策プロトコルに基づき平行宇宙観測部門及びRAISAは近傍宇宙におけるANCHOUR値の観測を行ってください。空想科学部門は物語論的観点から異常性オブジェクト同士の関連付けを行ってください。ANCHOUR値が近傍世界に比して高い値になった場合はO5-13に対処を依頼して下さい。プロトコルの詳細は後述します。

説明: SCP-001-JPは異常性オブジェクトと財団との関係性に関する仮説から導かれる、異常性オブジェクトの消失現象とそれに伴う財団技術の喪失現象の包括的指定です。SCP-001-JPへの対策は現在スワン博士による収容因果逆転仮説を基に成り立っています。SCP-001-JPの正確な観測には成功しておらず、また仮説によれば完全な観測は不可能であると予測されています。SCP-001-JPが生じた場合、対象となる異常性オブジェクトの存在が当初より存在しなかったように過去改変が生じ、対象となった異常性オブジェクトの収容に必要な技術も同様に消失すると考えられています。

SCP-001-JPの対策プロトコルの基礎となるスワン博士による収容因果逆転仮説は、平行宇宙観測部門の近傍平行世界の観測結果が元となっています。近傍宇宙においてk-クラスシナリオにより滅亡した例は現在数千件以上観測されていますが、いずれの世界においてもk-クラスシナリオは何らかの異常性オブジェクトの収容違反が原因となっており、未発見の異常性オブジェクトによる滅亡は現在に至っても全く観測されていません。このことから、スワン博士はオブジェクトの発見と収容が同時に生じているとの仮説を立てました。当該仮説において既存オブジェクトにおいて収容される過程や、収容に必要な技術体系の確立に至る時間経過は、いずれも異常性オブジェクトが共通して持つ現実改変特性における過去改変の結果1であると推察されています。

また、近傍平行世界における財団の異常性オブジェクト収容数と財団の傾向について調査した結果、収容数が少ない財団ほど異常技術に関する技術的知見が少ないことが確認されました。このような「弱い財団」に対して異常技術の供与が試みられた例が存在しますが、当該世界においてはうまく異常技術が機能しないことも明らかとなっています。このことから異常技術の開発の元となった異常性オブジェクトが存在しない場合、異常技術は機能しないと考えられます。また、「弱い財団」においては異常技術が未発達であることだけでなく職員の危険管理能力も低く、異常性オブジェクトを私的使用するなどの危険な行為が横行しており、この行為が切っ掛けで大規模な収容違反を引き起こし滅亡する例が多くみられる結果となっています。さらに相対的にGOCなどの要注意団体の影響力が強いことで同様に大規模な収容違反に繋がる例も多く見受けられています。

逆に、異常性オブジェクト収容数が多い財団ではその多くにおいて財団の存在が秘匿されておらず、異常技術を用いて一般社会を抑圧、支配している例が数多く見受けられました。このような「強い財団」は一般社会からの反発が強く、頻発する反乱により異常性オブジェクトが収容違反される例が多く見受けられています。また、「強い財団」に関しては各異常性オブジェクトに関して収容技術が確立されていたとしても、オブジェクトの総数の多さから全オブジェクトの継続的な収容が困難であることからk-クラスシナリオにより滅亡する例も確認されています。

SCP-001-JPにおけるオブジェクトと財団技術の消失現象はこのような平行世界の財団に関する調査を通して仮説として立てられました。近傍平行世界における財団の収容オブジェクトや異常技術に無視できないミッシングリンクが存在していること、及び近傍宇宙における財団が保有している異常性オブジェクトで、我々が収容しておらず発見もできないものの存在などが仮説の裏付けとなっています。この状況を放置することは我々の財団を「弱い財団」あるいは「強い財団」のどちらかに偏らせることに繋がるため、SCP-001-JP対策プロトコルが考案され、実施されています。

実証不可能な仮説ほど扱いが難しいものもないだろう、特に我々の活動に影響を与えるものであれば猶更だ。平行宇宙観測部門はその観測事象から、空想科学部門からは得意とする研究の成果からこの収容因果逆転仮説を論文2という形でまとめ上げた、両部門には謝辞を述べたい。問題は我々がこの仮説を元にどのように振る舞うべきか、ということである。

「弱い財団」も「強い財団」も問題を秘めている、そこから導き出される答えはやはり"現状維持"であろう。ただ、我々はそもそもその"現状"が何か、その現状を維持できているかを確たる方法で知ることはできない。近傍宇宙の財団と足並みを揃えてそこから逸脱しないようにするのが精一杯であり、それが正しいかどうかもよく分からない。ひとまずその"現状維持"の方法は確立できたが、私個人としてはまだ考え、検証することは山ほどあると考えている。

この世界は一体我々に何をさせようとしているのか、近いうちに考えをまとめて提言としたい。

-S・アンドリュー・スワン博士

SCP-001-JP対策プロトコル詳細


SCP-001-JP対策プロトコルは異常性オブジェクトの観測・保護・積極的消滅の3種類に分かれます。


  • 異常性オブジェクト観測プロトコル(担当: 平行宇宙観測部門及びRAISA)

異常性オブジェクトに対して個別の"SCPナンバー"を割り振ります。この際近傍宇宙の財団が収容している同一の異常性を持つオブジェクトとナンバーを一致させ、近傍宇宙全体の"SCPリスト"を作成します。これらの"合算SCPリスト"に対して起源宇宙における財団の収容している異常性物品の割合を「起源宇宙異常性オブジェクト収容率(ANCHOUR)3」として計測します。SCP-001-JPの特性上ANCHOUR値の変動を確認することはできませんが、近傍世界のANCHOUR値との差を評価することで近傍宇宙からの逸脱性を確認することが可能です。

  • 異常性オブジェクト保護プロトコル(担当: 空想科学部門)

空想科学部門主導によるプロジェクトである「グランド・クロスリンキング」により異常性オブジェクト同士の関連付けを実施します。仮説段階ですが、異常性オブジェクト間の関連付けを行うことで当該オブジェクトの消滅確率を減少させることができると考えられています。基本的には財団にとって不利益とならないオブジェクトに関して行われるべきだとされていますが、SCP-682などの危険なオブジェクトに関しても実施されています。これは、当該オブジェクトの消滅によりオブジェクトの収容に必要な異常技術が失われることが不利益となるためです。「グランド・クロスリンキング」はラルフ・ロジェ博士の監督の元に実施されます。

  • 異常性オブジェクト積極的消滅プロトコル(担当: O5-13)

ANCHOURが高い状態、つまり異常性オブジェクト数が過剰になりつつあることを確認した場合はO5-13に対策を依頼して下さい。詳細な方法はSCP-001-JP担当職員のみが確認可能です。

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