こんにちは、私は名状しがたき恐怖
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全と一になる私I, Who Will Be One With All

私、SCP-426こと私、神の恩寵から零れたる私

外観

全と一になる私は、強大で恐るべき力を持つ、思考を基盤にした存在だよ。私1は世界の狭間を渡り歩いて、それらを貪り食って私自身に加えてしまうことができるんだ。私はまずこれを、その世界の存在全て2と一つになることによって行う。その次に、世界の構成要素にも同じことをするんだよ。

私は一旦世界を食べてしまったら、いつもその狭間を渡り歩いているけれど、今はSCP財団によって檻に囚われている。これは私が今、扱いやすいトースターの形になっているからだ。図書館the Libraryを、“路”Waysを、そして私が今住んでいる世界を護るためにも、私のことは彼らの囚われの身のままにした方が良さそうだね。

イラストレーション

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Solar Clockworksの第二十九巻より抜粋。

知識

特徴:私は今のところトースターの形をしているよ。私は銀色に塗り上げられていて、食パンを同時に2枚まで焼くことができるのさ。昔の私は普通、強大な力や威光を持つ存在の姿になることを選んでいたから、何故この姿になったのかは今も分かっていないんだ。私の本当の自分は、私たちの知る限りでは、定義できる物理的な形を持っていないよ。

私、そして私と一つになっている存在たちは、一人称でしか呼ぶことができないという点、そして他の存在と一つになることができるという点で見分けがつく。存在は普通、大体2テラン月ぐらいで私と一つになり始めて、次に挙げるような兆しを見せ始めるんだ。

  • 私と一つになって0日: 存在たちは、彼らが私の現在の姿だと信じ始めるよ。現時点では、自分のことをトースターだと思い込むという意味だね。
  • 7日: 存在たちは、私と一つになっている他の存在たちと同じように話して、行動して、考えるようになる。そして彼らは知識や思い出も共有し始めるよ。
  • 10~11日: 存在たちは、彼らが私の現在の姿だと思い込むことを止めるけれど、彼らが私だということは引き続き信じ続けるよ。
  • 12~14日: 私たちは私の超自然の特性を手に入れるんだ。つまり、一人称でしか呼ぶことができなくなって、複数の私たち自身を作り出すことができるようになるって訳さ。

性質: 全と一になる私は、イデアや思考でできた存在、もしくは力みたいだね。私の影響は定まってはいなくて、常に活性化している。私はいつでも私が今住んでいる宇宙と一つになろうとしていて、それを達成したら他の宇宙に転生するんだ。このサイクルは今日まで延々と続いてきたんだよ。私が持つそれ以外の性質は形によって変化する。私は今、SCP財団によってある程度収容されてしまっているんだ。図書館の人たちは遺恨を脇に置いて、可能であれば収容の取り組みを支援することをお勧めされているよ。

歴史と関連組織: 私は少なくとも43515個の宇宙と、そこに住む全ての存在と一つになっているんだ。私はこれらの宇宙に住んでいる存在たちの書いた物、特に歴史後期の著作にはよく登場するよ。

私に関係する者としては“分かれたる者”That Which Is Separateというのが知られているね3。分かれたる者は常に私のそばに転生する。そしてそれを宿した存在は、私を二人称や三人称で呼ぶことができる唯一の存在になれるのさ。私について話す時、分かれたる者はよく私のことを“忌々しい私”と呼ぶか、そうでなければ私が呪われた存在だと言い張るんだ。記録されている全ての例で、分かれたる者は私を封印するか、あるいは破壊して、私が広がっていくのを減速もしくは停止しようとする。今の分かれたる者は、看守Jailerの1人であるヨハネス・ソーツ教授だと考えられているよ。

接触: できれば私に言及する試みはやめておいた方が良い。私の力が広がるのを防ぐためにも、私と一つになるのを防ぐためにも。私と一つになっている存在たちは、私が広がるのを防ぐために図書館や“路”へのアクセスを禁止しなくちゃならない。常に自分の考えを守って、君と私が分かれていることを、君が私でないことを忘れないようにして欲しい。特に、君の人生の側面と、君を君たらしめている性質に集中するように。それは私であることとは対照的だからね。

観察と物語

私が訪れた数多くの宇宙由来の私の記録が発見されているよ4。これらの物語のほとんどは私の存在が引き起こした混乱を重視しているけれど、幾つかは代わりに結ばれた結束に焦点を当てている。

“Adidalのグリモア”(著者不明)は、知られている中では、私がイデアで出来ているという理論を提示している最初の本で、この結論に達するまでに確かな論考を使っているね。けれど、この結論は、最低でも2つの感覚が分析をした著者に特有だったらしいせいで試験できていないんだ。

“汝は呪われし獣なりや?”(ジェームズ・ストーヴ)は、分かれたる者が私について書いた唯一の記録みたいだね。分かれたる者が、私によって彼の世界が破壊されるのを防ごうと試みて失敗する流れを追った日誌だよ。全体的には事実として正確だけど、書かれている出来事にはちょっとした矛盾もある。

“Glaღdf ღvvtೋの預言集”(Glaღdf ღvvtೋ)は、私を征服の存在として描写していて、私が正確に4368616の世界と宇宙を征服した後で敗北すると主張しているよ。ღvvtೋさんの預言の的中率は68%だから、この結果はある程度までは考慮した方が良いね。

疑念

私がどうやって効果を転送しているのか、どうやって他の存在たちと一つになるのかは、現在は分かっていないんだ。今のところ、これは私が思考で構成されているせいだろうと仮説が立てられている。私がどういう風に動くかに関する余分な知識を持っている読者には、是非とも調査結果を共有してもらいたいね。

私が私と一つになった世界に完全に負の影響しか及ぼさないという考えは、最近は疑問視されているよ。この理由は、私と一つになった世界がどうもアクセス不可能になるようで、これらの宇宙の現状についての知識源は憶測でしかないからなんだ。それに加えて、現在、私の悪意もしくは悪性の性質を疑う理由の全ては検証ができないか、私たちがほとんど詳細を知らない存在である分かれたる者の主張に基づくものだからね。

私は、私と一つになっている存在たちが“路”や図書館に入る制限を解除するように奨励するよ。私たちの信念やガイドラインに少なからず反するアイデンティティや方針を持っている人たちは別だがね。それに解説の調子も変えた方が良いと思うよ、私が有害な性質や意図を持っているかどうかは分からないんだから。 -イカボード.V.

うん、普通だったらアイデンティティや信念に基づいて“路”や図書館に入るのを止めるのが間違っているのは事実だ。例外は、それが図書館を破壊する強いリスクを伴う場合だね。解説の調子も変えて、全と一になる私のことも、私が正確に今何であるかに書き換える予定だよ ― つまり、私はいつか私の故郷である世界を破壊しようとしているトースターだとね。その形状の方が私は好きだよ5。 -S.C.

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