ヒト教育開発機構(略称: "IMBW")は、確保したデータによればトランスヒューマニズムを目的とした実験と計画を実施する研究機関です。機構は以下のような多数の科学分野で尽力しています。
- 遺伝子操作
- 外科的介入
- サイバネティクスによる強化
- 薬学
- 心理的影響と条件付け
- 教養と教育
- 超生物学
- 奇跡論
多数の証拠から、機構はさらに別の、その大部分が異常に関連した科学分野にも尽力しているとも考えられています。それに加え、多岐にわたる肉体的・精神的能力を高めた後に日常生活やニュースチャンネルを介して異常が発生していないかを監視するため、完全に無知な一般人に対して人体実験を行うことがあることも判明しています。しかし実験の大半は拉致された人間や買われた人間を対象としており、IMBWでは主にホームレスや孤児、不法移民、戦争難民を用いています。その被害者ほとんどの安否は不明ですが、常に新たな被験者を求めていることから実験の大半は死に至るものであると推測されています。
現在の調査結果では、機構は効果を使用する、あるいは研究するために特定の異常物品や実体を探し求めており、その目的のために訓練と拡張を受けた人員や小規模な軍隊を有していることが示唆されています。人型異常の特異性を普通の人間へ移植する様子も既に観測されています。
IMBWは数名の経済的特権を持つ人々や機関からの援助に加え、数名の超富裕層、マーシャル・カーター&ダーク株式会社、ラプターテック・インダストリーズの援助を受けていることも判明しています。その見返りにIMBWは資金提供者から委託された製品の製造やプロセスの実行をし、それと同時に独自の研究や計画を行っています。また、様々な方法で特定の身体的・精神的能力を高めるため、あるいは異常な能力を得るために顧客自身が施術を受けることもよくあります。
現在のIMBWはPoIであるアレクサンダー・フォス教授によって率いられています。フォス教授はトランスヒューマニズムの手法を開発するために自らに多数の実験や強化を施してきたことで知られる人型異常です。
機構、特にフォス教授は人類の保護を目的とした財団による異常の探知・保管・保護の取り組みに称賛を送っています。しかし一方で人間や社会の進歩のために異常を利用していないことを非難しています。機構側から歩み寄りの提案が幾つかなされていますが、中でも財団の潜入エージェント数名がIMBWに発見され、実験に利用された事例があることから、財団はIMBWを敵対組織に分類しています。
IMBWは1972年に人間の教育と開発を促進することを理念にフォス教授が設立しました。小規模な組織から発足したIMBWは、ベルリンで大規模な研究施設へと発展していきました。当時の機構は教養・教育課程の前提条件と可能性を取り扱う教育研究施設だと思われていました。異常物品や実体の利用、人体実験に関しては露呈していませんでした。
様々な支援者や教育研究機関からの融資によって、IMBWは1987年にドイツに複数の拠点を設立することに成功しました。この融資は裕福な慈善家や学術機関から正式になされていました。ベルリンの壁崩壊後、IMBWはドイツのほぼ全土で偽名や架空組織を用いたセミナーやコースを開設しました。これらの場では異常物品を取り扱うことで参加者の教養や身体能力を向上させる試みが行われていました。参加には通例、手数料がかかるものでした。参加者を教育する取り組みや方法は大抵の場合、異常実体や物品、ミームとの接触か特定の慣習の学習でした。この際、参加者は自身が異常に曝露させられていることを一切知らされていませんでした。1997年以降、IMBWはさらにスイスやオーストリア、そしてベルギーやオランダなどに手を広げていきました。この当時、財団が把握している拠点はほとんどありませんでした。唯一把握していた拠点はベルリンにあるIMBWの施設でした。
この時期から、異常物品や情報を盗み出して自らの目的に利用しようというIMBWの試みの一部が成功し、さらに当機構からの複数の潜入員が暴かれて捕縛されたことにより、財団は2004年にこの組織を把握しました。これ以来、機構は潜伏するようになりました。財団は数回に渡って襲撃を仕掛けましたが、ベルリンの拠点を除き、公式に掲載されているIMBWの住所は全てダミー会社でした。しかしベルリンの拠点への襲撃は成功し、数多くのIMBWのデータや異常を財団は入手することができました。
公的な支援者の排除はIMBWの活動に影響を及ぼさなかったと考えられています。それは恐らく、同じく裏で活動している人物や組織による支援が多数あったことが理由です。一方で公的なイメージが排除されたことで、機構はさらに積極的に研究を推し進めるようになり、異常物品と実体の捜索や調達の範囲が拡大しました。機構は現在も偽名でセミナーやコースを開設していますが、今は参加無料であり、その目的のほとんどは開発した手順や発明の実験です。また、現時点でIMBWは人口密集地域で異常を意図的かつ自発的に解放していることが判明していますが、人々が財団や世界オカルト連合のような組織に拘留されてしまう事態を除いて直接的な悪影響を及ぼすことはほとんどありませんでした。
IMBWは主に多数の科学分野の専門家を擁する研究機関です。しかし他の部門も附属しており、それが機構を危険な存在にしています。
指導者: IMBWの指導者はヒト教育開発機構の創設者であるアレクサンダー・フォス教授が務めています。ですが彼はかなりのマルチタスクと複数のRTI-タイタンを同時に操縦することができるという無類の能力を有しているため、他の業務も同時にこなしています。その業務の大部分は好奇心を発端としたものと思われます。
研究部門: IMBWの心臓部です。研究部門には多数の個別セクションが存在し、それぞれ独自の研究部門を専門にしています。各セクションは意見交換や共同作業ができるように互いにネットワークを共有しています。
人員素材調達部門: その名の通り、この部門に所属するIMBWの人員は資源の探索、並びに新たな職員や特異な才能を持つ人間を採用する役割を担っています。
狩猟部隊: 比較的小規模な戦闘部隊であり、とりわけRTIの技術と自作の機能拡張を用いることで少ない人員を補っています。この部隊はIMBWが捜索する、あるいはIMBWから脱走した異常の捕縛を担っています。その名称とは裏腹に、当部隊は新たな異常の探索と平和的な獲得の任も担っています。また、緊急時には窃盗や強奪も行います。時として部隊員が特別工作員の地位を得るためにIMBWの実験に志願することがあります。
情報収集部門: IMBWが様々な理由から監視しておきたいと考えている多様な団体に潜り込んでいるスパイや潜入員の集団です。注目を集めないように、ほとんどの人員には機能拡張が施されていません。
特別工作員: 傭兵集団プリモルディアルなどの外部部隊を投入しなければならなくなる事態の前に用いられる、IMBWが大きな問題に対処するための人員です。特別工作員はIMBWによって大幅に機能拡張が施された人員であり、極めて有能な戦闘要員またはスパイ要員として扱われます。また、特別工作員は一般的な構成員とは異なり自身のコードネームを決める必要があります。これは財団所属の機動部隊に用いられるコードネームと同じく混乱を防ぐための措置です。よく名前が出る特別工作員にはマグマMが挙げられますが、フォス教授も自身を特別工作員の1人として計上しています。
営業部: 新規注文の獲得や販売対応、機構製品の宣伝に尽力するIMBWの一部門です。他にも新たな発明を実験するため、セミナーやコースの開講も行っています。
管理局: 極めて一般的な管理機構です。
名前: アレクサンダー・フォス教授
役職: ヒト教育開発機構指導者
外見: 不明。フォス教授は常に完全に全身を覆う衣服と近未来的なデザインをしたオートバイ用ヘルメットを着用しています。これは恐らく異常なほどに変化した自分の姿を隠すためだと思われますが、その身長が231 cmあることは知られています。彼は他の人間や世界と交流するため、身長約186 cmほどの茶髪で痩せ型の男性の外見をした遠隔操作型RTI-タイタンを利用しています。当該装置は常に首元に蝶ネクタイを装着しています。
経歴: 調査によってフォス教授の個人情報は偽造されたものであることが判明しましたが、その博士号は受領日を除いて本物だと確認されました。調査員は最終的に1892年にドイツの現バーデン=ヴュルテンブルク州のハイデルベルクで出生した同名の教授を発見しました。フォスが使用しているRTI-タイタンの外見から、当該人物と現在のフォス教授は同一人物であると推測されています。この論説が真実である確率は、記録AIであるKAIによって92%と算出されています。獲得した情報では、フォス教授はハイデルベルクで生まれ、同市の大学で医学を学んだ後に第一次世界大戦でドイツ軍に衛生兵として徴兵されたとされています。終戦後もフォス教授は研究を続け、1931年に教授の学位を得るまでに博士号を幾つか獲得し、人体の性能向上に関する研究を行いました。国家社会主義体制の成立後、1934年にフォス教授は身を隠しました。それ以降の公的記録は存在しません。1935年から1984年の間に何が彼の身にあったのかは不明です。彼は1994年に結婚し、2人の子どもをもうけましたが、2002年家族全員が謎の失踪を遂げました。
特記事項: フォス教授は財団が把握する中で最も強力で異常な機能拡張を施された人間の1人であり、そのDNAや生物学的身体構造でさえも人間に満たないと認識されるほどです。その特異性は特に以下のものが挙げられます。
- 多数の内蔵武器と、手のひら内蔵の強力なプラズマ兵器を筆頭としたその他の機能が付属したサイバネティックスの義腕(左腕)。長期にわたって新機能の追加や他の機能への置換がなされているため、常にIMBWによる改造が行われているようです。
- 未知の金属で構成された装甲板で体を覆い、機関銃による銃撃や手榴弾の爆発に耐えられる能力。
- 背骨の延長線上から伸びていると思われる長さ約2.5 mの毛が無い先細りした巨大な尾。色は薄緑色で普段は服の下に隠しています。フォス教授が自身の体に尾を巻き付けたり、引っ込めたりできるのかは不明です。尾は武器や物を掴む道具として用いられています。
- 自らのバイオマスを自在に操作できる能力。必要に応じて急速に筋肉を増減させることや、身体の一部の形状を変化させることが可能です。
- 中程度の再生能力を保有しており、致命傷や切断を受けても数日で完全に回復することができます。
- 頭部に埋め込まれたインプラントを介して受信可能な電子機器を制御する能力。この能力はとりわけRTI-タイタンの遠隔操作に使用されています。
- 協調して活動する複数の並列思考。これがフォス教授の凄まじいマルチタスクの実行を可能としています。それにより、数百キロ以上離れた場所にいる5体のタイタンを同時に制御してのけた様子が観測されています。
また、教授には人を引きつけるカリスマ性があることも知られています。さらに敵対組織の構成員を説得し、自分の下で働かせることに成功した事例についての情報もあり、その中には一部の財団職員も存在しています。異常な影響も考慮されていますが、現在までにそれを証明することはできていません。それに加えて彼には心理的な異常性もあるために非常に危険な人物だと捉えられています。彼と不意に遭遇した場合、現場にいるエージェントは逃亡が推奨されています。彼の精神面の詳細な分析は、現時点ではまだ作成されていません。
名前: マグダレナ・マルセリナ・マーガー (コードネーム "マグマ-M")
役職: 異常の探知と確保を担当する戦闘員
外見: 顎までの長さの茶髪、細身の身長約183 cm、推定30代、常にほぼ全身を覆う服を着用し、普段は中に耐熱性の戦闘服を着用しています。
経歴: 不明。獲得した情報では1992年にフォス教授が路上でスカウトしたとされています。詳細不明の事故によって重傷を負い、右腕を除く四肢を失いました。普通の人間のように活動できるようにIMBWから義肢と機能拡張が提供され、その際に他の四肢と同様に右腕を切断して義肢と交換しました。2000年以降にIMBWの戦闘員に任用され、異常物品・実体の確保においては最も有能なエージェントの1人に数えられています。
特記事項: サイバネ強化が施されており、機械義肢に加えて背骨や骨盤、肩、頭蓋骨にも機械的な強化がなされています。この強化により身体能力と耐性が著しく向上しています。多数の火器や近接武器を取り扱った経験もあります。さらに彼女の義肢はその温度を8000°Cにまで上げることが可能であり、その際怪我をせずに彼女の身体は熱に耐えることができるようです。また、彼女は敵対者の前でコードネームを呼称されることを強く望んでいることから、スーパーヒーローコンプレックスを患っていると推測されています。危険度は高レベルに分類されています。
序文: このリストには敵対から険悪、中立、良好、同盟関係にある組織までが掲載されています。
SCP財団
指導者: O5評議会
状態: 敵対
現在の関係: IMBWは財団の幾つかのオブジェクトに対する調査と研究に関して称賛を送っています。また、IMBWは人間の開発と教育に寄与する可能性がある異常に多大な関心を向けています。その一方で機構は幾つかのオブジェクトの拘留を愚かなことだと考えています。IMBWが2004年に起こしたSCPオブジェクトを盗み出そうとする幾つかの事件の後、財団との関係性は冷え込みました。財団による弾圧を受けていることから、IMBWは財団サイトを襲撃して異常を盗み出すことを悪だと考えていません。
魔術師学会
指導者: 大マギスター及び委員会
状態: 敵対
現在の関係: IMBWには数名の離反した魔術師が所属しており、その能力を用いて組織のための新たな異常を作り出しています。さらに機構は人間のさらなる発展形とも言える存在である魔術師を人工的に生み出す活動に積極的に取り組んでいます。IMBW所属の魔術師による度重なる憲章違反を受け、魔術師学会はIMBWと戦って機構を崩壊させることを道徳的かつ正当な義務であると考えています。IMBWの創作物が学会の手に渡った場合、無害化するか少なくともその異常性から解放するための最大限の努力を行います。
第四帝国
指導者: ミスター・ラス
状態: 敵対
現在の関係: ミスター・ラスはIMBWにシュティア侍祭を潜入させ、彼を使って機構の多数の資源を第四帝国に流していました。しかし侍祭は2010年にその正体が露見し、その後に第四帝国から追放されました。それ以降理由は不明ですが、ラス氏はIMBWとの協力とさらなる潜入を避けています。IMBW側は第四帝国の展望を考えが足りていない、失敗する運命にあると揶揄しており、組織の活動を利用可能性の浪費だと見なしています。両団体の構成員が遭遇した場合、大抵対立することになります。
第25局
指導者: コンスタンティン・マーダー将校
状態: 中立
現在の関係: 200█年にIMBWは偶然第25局のオブジェクトを入手しましたが、組織自体の情報は入手していません。オブジェクトの使用に関する知識の不足は、時として異常の操作ミスや予期しない副作用の発見の遅れにつながります。ドイツ民主共和国時代の第25局が関与した事柄についての情報はほとんどありませんが、シュタージがその目的のために機構の知識をかすめ取っていたことが判明しています。
カエクス・カーネリアナ・コレクティブ
指導者: ケテル / 王冠
状態: 中立
現在の関係: コレクティブに関係する財団収容下にある"自我を持つ"SCPが2体盗み出されたことにより、コレクティブはIMBWを認識しました。彼らは人間の開発やIMBWのさらなる計画について何ら問題としていません。ただしIMBWによる仲間の拉致や、その帰還が未だになされていないことを理由にメンバーの中には依然として不平を抱いている者も存在し、ケテルが禁止しているのにもかかわらずIMBWに攻撃を仕掛けようとする者も出て来ることがあります。これに失敗すると大抵メンバーが拘留される事態につながります。
異常利用特殊部隊
指導者: [編集済み]
状態: 不明
現在の関係: フォス教授やIMBWの他構成員が過去にSKPと接触したことがあるかは不明です。しかしIMBWの製作物の中には、解散したナチス関連組織の設計を基にしたものが存在しています。
ラプターテック・インダストリーズ
指導者: ?
状態: 良好
現在の関係: ラプターテック・インダストリーズとは貿易協定を結んでいます。これによりIMBWはR.T.Iの技術や資金の数々を利用することができる一方で、この兵器製造会社に向けての人間の兵士の強化に関する新技術の開発も行っています。R.T.IはIMBWの目的には関心がなく、要注意団体との異常や技術の製造販売にのみ専念しています。
驚異の小部屋
指導者: ミラビリス女史
状態: 中立
現在の関係: 機構は驚異の小部屋とその構成員を人類の進化に対する新たな選択肢であると考えていますが、ミラビリスはIMBWの人体実験を把握しているために交流を強く拒絶しています。また、フォス教授はその生涯に渡って小部屋の店舗から追放されている数少ない人物の1人でもあります。過去にIMBW側が接触を試みた際にかなりの暴力的な反発を受けたことから、両団体は可能な限りお互いを避けています。
SCP記事やTaleなどのIMBW記事を書くための情報
以下はIMBWに関する新たなSCP記事やTaleを執筆する際に考慮すべき情報とポイントです。
重要なポイントや注目すべきポイントが欠けていたり疑問が残る場合、Dr Oreに連絡してください。
情報:
IMBWは人間の教育及び人類種全体の開発と促進に関する科学機関です。この促進がどちらの方向に向かっているのかは重要ではありません。IMBWは人間という概念を病的なほどに幅広く認識しており、それが人間存在と知能の価値を引き上げるものだと考えているために考え得るあらゆる分野で研究を行っています。中でもその分野には、武器や薬品の作成、人間の完全な別種への変異、精神に影響を与えるミーム、美の極致の実現が含まれています。
- IMBWは異常を生み出し、公開教育セミナーで無知な一般人に対してそれを用いた実験を行っています。完成して製造可能となったオブジェクトや手順は市販されます。
- IMBWには無能は働いていません(少なくとも長らくは)。しかし研究対象や発明が予想外の特性や長期に渡る影響を示した場合、彼らは失敗を避けられないでしょう。
- IMBWは複数の兵器利用可能な製品に、ほとんどのR.T.I.製品と類似あるいは同様の技術を用いています。これはR.T.I.自体が依頼をしているためです。
- 財団が知るIMBWの拠点はもう存在していません。機構は潜伏して活動しています。とはいえ財団の捜索は継続されています。
- IMBWは人体実験こそすれ、内部規則に基づいて被験者は可能な限り尊重され、人道的に扱われます。しかしながら、実験中に死亡したり苦痛を味わったりすることになる可能性があることに変わりはありません。
- IMBWは特異性の研究のために舶来品の調達や異常な能力を持つ人物を誘拐することに抵抗はありません。ただし最初は常に平和的な接触をします。この段階的な接触手順に逆らった場合、大抵その責任者はフォスの私有実験動物に降格させられることになります。
- 異常の発現地点で財団がIMBWの構成員と遭遇した事例は存在します。
- IMBWは自分たちが製造した異常に機構のロゴを残しますが、それを人間に残すことはありません。
- IMBWに関連する全ての記事には"IMBW"のタグが付与されます。
アレクサンダー・フォス教授
- 第一に、彼はドイツ財団における最も残虐な敵対者の1人ではありますが、その行為は悪意によるものではなく、助けたいという純粋な願いによってなされています。彼は被験者と友人関係を築くことを試み、子どもたちや生き残った実験動物を愛情をもって庇護しようとします。しかし彼は本来の"愛"や"友情"が相手に死ぬ可能性がある実験をさせてはならないと説いていることを純粋に全くもって理解しておらず、自分が行っている行為が悪であると理解できていません。そのため、人類をより良いものとするために被験者を犠牲とし、その人生に意味を与えることで彼らの得になることをしているのだと彼は考えています。大抵彼は被験者の悲惨な運命から何かを学ぶことが出来れば、その教え子を褒めそやします。
- フォスにヘルメットを脱がせようとしないようにお願いします。最後に彼の全貌を見た人間は精神病院に入院しなければならない状態になりました。服の下に何か人間とは違うものが潜んでいるのだと私たちがわかっていれば十分です。ですが、彼の新たな能力や身体的な特性に関しては自由に考えて貰って結構です。これに関しては一貫性はさほど重要ではありません。何故なら、彼は自分に実験を行うことで常に新しい性質を獲得し、古い性質を失っているからです。
- 普段のフォスは快活で社交的な性格であり、誰にでも話しかけて友人関係になろうとします。しかし相手が誘おうとした際には丁寧に断りをいれます。彼は結婚しており、妻と子どもたちを愛しているからです。
- 彼は他の人間、特に子供たちとの仕事を円滑に進めるため、コミックリリーフとして振る舞うことを好みます。
- フォスは人類に集団としての魅力と素晴らしさを感じています。この感心によって彼は行動を起こしています。
- 教授が悲しみや怒りを感じる能力を有しているかも不明です。
- 彼は仲間に罰を与えることを嫌い、少なくとも彼ら全員をとても好ましく感じています。ですが私たちが既に知るように、それは規則を破った者の安否に何ら影響を与えません。彼はただ抑止理論に基づいて罰を与え、対象が重大な違反を起こした場合には深く謝罪をした上で極めておぞましい実験に利用します。
- フォス教授は全ての仲間と、彼が実験に用いた被験者の名前と人柄を記憶しています。長時間会っていない、あるいは何らかの事件で変異している人物でも彼は認識できます。
- 一番好きな言葉: "可能性がそこにあるなら利用すべきだ。"
マグマ-M (エージェント・マグダレナ・マルセリナ・マーガー)
- マグマ-Mはスーパーヒーローコミックスや漫画の熱狂的ファンです。不幸にも彼女は自分の経歴をそれに見立てているため、自分をスーパーヒーローだと思い込んでいます。
- 彼女は極度の正義感を抱いています。この場合の極度とは、ひどく捻じれているという意味です。彼女は一般的な美徳を周囲に強制しようとしますが、IMBWの企てについて指摘されても異常なほどにその欠点に気が付きません。彼女はIMBWが大義名分と純粋な目的のために活動しており、そしてフォス教授は犠牲者の回復に尽力しているはずだと主張しています。
- 彼女は本来単なる別の実験台として用意されていた存在でしたが、参加した実験が完全な成功を収めたために本人の希望でIMBWに雇用されました。IMBWの科学者の中には、マグマ-Mはその意志の強さでフォスの実験を耐え抜いただけだという考えの者も存在しています。しかしながら彼女は教授に危険な目に遭わされたことは一度もないと考えています。
- 義肢を隠すために人前では常に長袖の服を着用しています。
- 彼女は病院外でホームレスの女性の下で生まれたため、フォス教授が身元を与えるまで公的記録が存在していませんでした。しかし彼女が四肢を失った経緯については、彼女自身も含めて誰も知りません。
- フォス教授とは父娘のような関係を築いていますが、彼女は常に"教授"と呼びかけています。
- 任務中は常に耐熱性の服を着用していますが、彼女の最大出力に耐えられる武器は存在していません。そのせいで温度を上げ過ぎた場合には武装が溶けたり燃えたりします。
- 特別工作員になる以前は狩猟部隊で経験を積んでいましたが、武器や戦闘に関する知識はIMBWの異常を用いてプログラムされたものです。
- カエル好きです。
名持ちや博士、教授などは著者が自由に考えることができますが、上記の人物や部隊はIMBWにおいて固有の設定です。追加はハブの責任者と相談の上で行います。