インシデント517-1997-M
関連SCP: SCP-517
関連職員: アグスタ・メイル博士(故人)、サイト-23警備員
日付: 1997/08/25
場所: 保管サイト-23
1997/08/25、13:56頃、メイル博士(故)はSCP-517を新しい保管ロッカーへの搬送の監督をしている時に目標になりました。警備とサイト局長は警戒態勢を取り、対抗策を考案しました。
23:30、メイル博士はボディガードとして5人の警備員とともに財団のUH-60ブラック・ホークに搭乗しました。ヘリコプターは無人のカフェテリア1の屋上、ヘリポート3-8に配置されていました。
セクター1、3、4からの予備警備員はブレードと警棒を装備し、また一部の職員には火器と爆弾の所持が許されました。部隊はカフェテリア1のメインフロア周辺と2階に配置され、現れるSCP-517-01の破壊を命じられました。これはSCP-517-01を制圧するための初めての協調努力であったため、あらゆる手段が用いられました。
カフェテリア1はSCP-517-01の発生に適した建造物ではないので、建物の周囲から現れると予想されました。SCP-517-01によって解放される可能性のある全てのSCPはサイトの別区画に移動されました。SCP-059の隔離所はカフェテリア1から離れた位置にあるため安全と考えられました。
事件記録
- 23:57 - メイル博士と警備員は航空輸送機に乗り込む。
- 00:05 - 夜間照明は追加の投光器によりさらに明るくなる。
- 00:36 - 警備部隊をカフェテリア1の内部に配置。
- 00:41 - 警備部隊をカフェテリア1の周囲に配置。
- 01:03 - 武器検査。
- 01:10 - メイル博士は激しい緊張感を表す。わずかに動揺。SCPに対する知識とそれによるパラノイアが原因。
- 01:20 - 最後の手洗い休憩。
- 01:30 - サイト閉鎖。封鎖できるすべてのドアと窓を施錠。
- 01:43 - 約18本のSCP-517-01の腕がカフェテリア1東側から出現、発生元は約40m離れた先の保管センター4-b。すぐに集中砲火により破壊される。
- 01:47 - 同エリアからさらにSCP-517-01が出現。銃火器によって破壊された腕の代わりの腕が発生。その内の幾つかは取り残された腕の破片を回収しているように見える。部隊への敵対反応は報告されず。
- 01:55 - 更なるSCP-517-01がカフェテリア1北東の財団内の複数箇所から出現-発生源はカフェテリア1と保管センター4-b間に駐車された車両から。一階部隊が銃火器で対応。
- 02:10 - SCP-517-01への攻撃は継続。腕は数え切れないほどに増加し、およそ80~100本の腕が絶え間なく北東の多様な箇所から出現。怪我をした、破壊された腕は視界の外へと引っ込む。腕の破片の回収はまだ続いている。財団部隊への敵対反応は報告されず。
- 02:24 - 部隊は何度か補充率の保持の困難を報告。発生元への爆弾の使用が許可される。財団部隊への敵対反応は報告されず。
- 02:39 - メイル博士と空中部隊は離陸。
- 02:41 - 腕はカフェテリア1の1階の"壁から"出現。後の調査により腕が石壁に一定の鈍い力を与えたことによる歪な形の穴が出来たことが判明。一階部隊は近接武器により対応。財団部隊への敵対反応は報告されず。
- 02:49 - SCP-517-01はカフェテリア1の換気口から出現。屋上部隊が対応。メイル博士が空中に避難しているにもかかわらず、地上のSCP-517-01はカフェテリア1に向かって手を伸ばし続けている。およそ200本が出現。
- 03:04 - キッチンの排気口を発生源としてSCP-517-01がカフェテリア1の屋上に出現。格子が損壊。腕が損壊させる。
- 03:11 - SCP-517-01がカフェテリア1北側の施錠された防火扉を破壊。カフェテリア1の換気口から現れた腕が実行。
- 03:22 - カフェテリア1の排気口から発生した4本のSCP-517-01がヘリコプターに到達。屋上隊員が対応。
- 03:31 - メイル博士はヒステリーを起こし、パイロットに逃げるよう要求。ヘリコプターは南東へ移動。
- 03:33 - SCP-517-01はヘリコプターのテールから発生。ドアを攻撃。
- 03:34 - 左側のリアウィンドが破壊され、搭乗している部隊がブレードで対応。
- 03:35 - メイル博士がSCP-517-01に捕獲される。窓から引き離され、待機していた腕に渡される。その後、上空からカフェテリア1に向かって移動。
- 03:35 - SCP-517-01がヘリコプターのテールローターに巻き込まれる。パイロットは緊急着陸を試みる。エージェントトラックが重度の損傷を負う。
- 03:36 - 部隊はSCP-517-01の敵対反応が著しく増加していると報告。腕の発生率が増大する。およそ150本の腕が絶え間なく出現し続ける。
- 03:37 - メイル博士がカフェテリア1のキッチン排気口に引きずり込まれる。
- 03:37 - メイル博士がキッチンに再び現れる。エージェントマシソンが517-01の切断を試みる。しかし捕獲され、メイル博士とともに非常口へと引っ張られる。
- 03:37 - エージェントジェルマン、テフラー、シールが捕獲される。防衛部隊の撤退が指示される。
- 03:39 - メイル博士、エージェントマシソン、ジェルマン、テフラー、シールが保管棟4-bの入り口扉に引きずり込まれる。外の腕は引込み、姿を消す。
- 03:44 - エージェントテッドが手榴弾により保管棟4-bへの攻撃を試みる。突然伸びてきた腕に捕獲され建物内に荒々しく引きずり込まれる。
- 03:45 - 司令部通信;任務失敗。
- 07:01 - 夜明け。
- 07:10 - メイル博士、エージェントマシソン、ジェルマン、テフラー、シール、テッドの残骸の塊を発見。
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