事件記録1245-043
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事件記録:1245-043

関連SCP: SCP-1245

日付: 2011年6月7日

場所: 北アラスカ;座標██/██/██

序文: 機動部隊Z-4は、当事件まで6ヵ月に渡ってSCP-1245の動向を監視、追跡し、これまで抑制手順に従って「違法捕鯨船の出現とその追跡に伴い、付近の航路の閉鎖」を沿岸自治体、警備隊に要請してきた。しかしながら、当海域では反捕鯨団体「██████████」メンバーのSCP-1245への襲撃を許してしまう。彼らは違法適法に関わらず、あらゆる捕鯨操業を止めるためには軍の制止も聞かず突っ込んでいく、いわゆる「狂信的」な団体だった。

午後2時03分: 財団所属艦艇・SCPS「アルキメデス」は随走する小型艇より「██████████」を名乗る通信を受信。内容は「貴船が違法捕鯨船の逮捕に支援を必要としているなら、いつでも協力する準備がある」。これに対しアルキメデスは「支援は必要ない。回頭せよ」と返信。「██████████」は従わない意を返信、通信を打ち切る。

午後2時32分: 随走を続ける「██████████」の小型艇に対し、機動部隊Z-4は直ちに回頭しなければ強制的に停船させ、乗員を拘束、逮捕すると最終的な警告を通信。この通信にも応答がなく、やむなくアルキメデスは随走する小型艇の針路を妨害する為に、その前方に出ようと試みる。小型艇は加速し、辛くもアルキメデスを回避。直後、通信に応じた。アルキメデスおよび機動部隊Z-4は「██████████」メンバーに記憶処理を施すべく、先行する小型艇に接近、接舷乗船の準備に入った。

午後2時45分: 小型艇の乗員はこの時にSCP-1245を視認したと推測される。この時点でアルキメデスはSCP-1245を15ノット(時速27.78km)で追跡中だった。.

午後2時53分: アルキメデスが追いついた時には、「██████████」の小型艇は既にSCP-1245に接近、SCP-1245の「外観」にも怯むことなく、小型艇に備え付けられた高圧放水機によって「非軍事的攻撃」を開始した。SCP-1245は反応せず、南東へと航行を維持。

午後2時55分: 「██████████」の小型艇はSCP-1245へと更に接近、距離約20メートルまで近づいて「非軍事的攻撃」を継続。「██████████」メンバーはSCP-1245の上部デッキへと数個の閃光手榴弾を投擲するが、効果はないように見える。しかしこの直後SCP-1245は船速を低下、汽笛を鳴らした。

午後2時56分: SCP-1245は回頭し、明らかに「██████████」の小型艇へと針路を向け、加速。次いでSCP-1245は舷側の銃眼から捕鯨銛を小型艇の乗員へ向けて多数発射。銛は小型艇の上甲板に命中し、移動を封じた。小型艇、および乗員は数度脱出を試みるが失敗。一連の脱出の試みにより、船殻に損傷を発生。さらにSCP-1245は小型艇に向けて船首から液体を「嘔吐1」。これにより小型艇のメインデッキは大破。

午後2時58分: アルキメデスは小型艇、およびSCP-1245に接近。救難活動のために艦載艇2隻を出動させ、SCP-1245が小型艇に接触、破壊するまでに乗員12名を救出。なお機動部隊メンバー04(███████「██」「████████████」)は救難活動中に行方不明となる。(死亡したと思われる。)SCP-1245は当初針路へ戻る前に、大破した小型船を内部へと牽引、収容。アルキメデスを無視し、当初針路の南東へと回頭。

午後3時15分: 救出された乗員は記憶処理を施され、アルキメデスによって最寄りの港へと帰された。

午後3時59分: SCP-1245を遠隔監視中、アルキメデス乗員█████████████████はSCP-1245が減速し、当初針路回復直前に数トンの金属を海中へと投棄するのを目撃。

我々は、二度とこのような事故を繰り返してはなりません。今月以内に、より徹底した抑制手順を実行せねばなりません。 - ███████博士

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