事件ログ555-1
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関連SCP: SCP-555, SCP-███

関連職員: [データ抹消]、███████博士

日付: 19██年、██████

場所: ███████████ ███

説明:

19██年、███████、SCP-███の収容違反によって1名の保安職員が2名のDクラス職員と███████博士を伴ってSCP-555の収容ロッカーが設置された部屋へ避難した。

1名のDクラスが保安職員のホルスターから銃を奪おうと試み、その間もう一方は███████博士に殴りかかっていた。保安職員が最初のDクラスに発砲、その遺体がキャビネットの外側に接触した。保安職員はそれから███████博士を攻撃していたDクラスへ発砲、その遺体が保安職員に衝突し、結果として銃を誤射した。弾丸は壁を跳ね返って███████博士の頭部に直撃、殺害した。その後███████博士の遺体がSCP-555を収容したロッカーを倒し、保安職員はこれに潰されて死亡した。SCP-555のフィールドは等比級数的な拡大を始め、鉄筋コンクリート壁を貫通してSCP-███に殺害された多数の遺体を引き寄せた。最終的にSCP-███は収容され、SCP-555の状況が調査された。

研究者はSCP-555に張り付いた遺体の正確な数を特定できなかったが、SCP-███の収容状態の再確立後、17人の職員(SCP-555の収容室内にいた者を含む)が消息不明であることが報告された。壊死物質はSCP-555の周囲で人間組織によるほぼ正確な球体を形成した。

収容違反の発生時刻に廊下にいた1名のDクラス職員はSCP-███によって両足を押し潰されており、そしてこの球体へ部分的に埋没した。このDクラスを救出しようとする努力は実を結ばす、また彼がSCP-555の付近で死亡した場合、その遺体の大質量によってSCP-555のフィールドの強さが増大するため(死体保管所を含む施設全体を覆うのに十分となる)、財団は大胆な手段を用いて彼を強制的に生存させ続けた。凝固薬の投与と人工呼吸器の装着が行われた。鎮痛剤や麻酔薬の投与はDクラスを死亡させる可能性があるために見合わせられた。35時間後、Dクラスが頭を周囲の物に打ちつけ、また自身の首を締めて自殺を図ったため、筋弛緩薬を筋内へ少量注射した後に拘束が施された。

SCP-555を付近の実験房へ移動し、影響半径内に存在する全ての死体を取り除く処置を行った。この時点で、Dクラスの絶叫がフィールドの範囲に影響を及ぼすことが判明。猿轡は窒息の危険性が考えられるため、気管切開手術を施した。X線断層撮影法によりSCP-555に接触している物質の密度は近距離であるほど増加することが判明、表面から3インチ以内の密度は鉄に近かった。またSCP-555に密着した物質は非常に高温になっていることが判明した。これは圧力を掛けられていない状態での沸点を著しく超えていた。予測された反応曲線によれば、相当量の壊死物質が追加された場合、フィールドはサイトの死体保管所に及ぶことを示した。SCP-555の付近にいた研究者は、自身の皮膚が一定の機械的な力で牽引されている状態に注目し、三時間ごとに火傷に似た症状の予防処置を行った。加えて、生きた被験者に対しても小規模ながら測定可能な力が検出された。実験からこの力は少量の壊死物質が付着したことで線形に増加したことが判明した。壊死物質は可能な限り素早く除去すべきだという決定がなされた。

最終的に、物体を強い苛性物質(物体を単純化合物の状態へ変化させるのに十分な)に曝露させることで、SCP-555のフィールドの強さと密度は比例して弱まり、誘引力が停止することが判明した。研究者は遺体のヒト組織の一部で実験を行い、その結果極めて強力な磁場がSCP-555のフィールドを減衰させることを発見した。早期段階の死亡を避けるためにDクラス職員の側を上方へ向け、SCP-555はゆっくりとトリフルオロメタンスルホン酸1の浴槽へ浸された。(現在に至るまで)冷却されて圧縮された遺体の減圧により、酸の凍結が引き起こされることが判明した時点で、暖房装置が設置された。数時間後、DクラスとSCP-555を包む壊死組織は完全に溶解された。SCP-555は無傷で回収され、圧縮、熱、酸の影響は一切受けていなかった。

以上の収容努力の際に得られた知識はSCP-555の現在の収容プロトコルの作成へと活かされた。

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