事件記録X23
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セキュリティ突破事件X23 - X23: ██/.██/██、「蛇の手」という名前のみが知られている組織により、財団のサイト-19が突破されました。

サイト-19侵害: サイト-19への侵害は██████████という人物によるSCPオブジェクト目的での2度目の侵害であると見られています。この人物は、"L.S."の名で財団に知られており、以前の侵害においてはSCP-268を盗み出しました。[データ削除済]ではありますが、監視カメラによりSCP-268が今回の侵害に用いられたことが示されています。侵入者L.S.は、サイト-19へと単に歩いて入り込んだようです。

侵入の目的はSCP-914の使用であったと推定されています。侵入者がSCP-914を使用したことは、██████博士による定期テストが妨害されたことから推定されています。██████博士は[データ削除済]され、本侵害による唯一の犠牲者となりました。

SCP-407はセキュリティ突破と同時に財団のシステムから削除されたため、これも侵入者の手によるものだと考えられています。これによりファイルが完全に消失したのか、それとも侵入者の手に渡ったのかは不明です。

印刷された短いメモがSCP-914の収容室内で発見されました。これはこの事件で得られた、蛇の手に関するただ一つの遺留品です。[文書X23-01を参照]

文書X23-01:

親愛なる財団の皆様へ
銃とプロトコルの向こうに、あなた方はいったい何を隠しているのでしょう? 神聖なものを必死で鎖で縛りとめ、恐怖と無知でつくりあげた哀れな檻に自らを閉じ込めて。あなた方は自らを、無知な子羊を闇夜から守る羊飼いだと思っているかもしれません。しかしあなた方は当惑した傲慢さによってではなく、疑念と恐れに振り回されているに過ぎません。闇夜を昼に変えようとして、太陽を天に繋ぎ止めるよういたずらに駆け回っているだけなのです。運び手の天使を3の指と4の壁で閉じ込めているのです。あなたが歩み、あなたが剣を振るうそのときに、あなたの盲目さに気づきはしませんか? すべての終わる日、黒きスルト1を科学とモノサシで封じ込め、焼き尽くす彼の炎を抑えに抑え込んで、何も成しえなかった平和な日々を嘆くのですか?

何もするなというのではありません、ただ誇りと心を忘れずにいて欲しいのです。どちらも闇に誘われ光に眩むものです。それでも、この薄暮をしっかりと歩み、前を見つめてゆきましょう。素足で炎の世界を歩みゆき、負わぬ傷など知らぬままに。

最後に一つ、真実をお伝えしましょう。この庭は蛇の住処なのです。宵の寒空を歩く恐怖と秩序の神はただの来訪者。光に隠れた悪を見逃さぬよう、闇に咲く色なき花の香りを失わぬよう。

心からの敬意とともに
L.S.

追伸 - あなた方の"407"を消したことに感謝する日が、いつかきっと来ることでしょう。

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