竜巻の事変
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2016.03.09.
竜巻の脅威への対処としての施設の人員の部分移動。20km離れた中心部での、アノマリーの収容違反が原因。ゴルスキーのクソ野郎に私は施設に心理学者を割り当てるように言ったのに。これのせいで、スタッフと一部の設備はサイト49に移転される。マゾヴィアは地獄みたいに真っ平らだが、これで生き残ることができるだろう。明らかに、あいつらが直面する唯一の問題はショパン・カルトくらいだろうから、ここよりはマシだ。

2016.03.10.
だいたい2時間は運転した。ダンブロウスキのやつはおそらくやつのオフィスをまるごと詰め込んだに違いない。荷重制限ギリギリだぞ。私は恐竜に関する書類を持って来たが、ワルシャワのボロ雑巾やろうがSCP-PL-169に関する私の仕事を引き継がないことだけを祈っている。輸送はMFOに護衛される予定で、やつらの司令官のウィエツコフスキーはここからよく見えた。

ソスナ博士はノートを手持ちのバッグに入れ、輸送隊の他の人間を見渡した。ゴルスキー博士は目をそらして床を見つめていて、エージェントドブロウスキは神経質にバッグを繰り返し確認している。ザリバ博士は電話のメッセージを確認しているようだ。
— 一部の村は竜巻で壊滅して、20人の民間人の犧牲者が出たらしい。

彼は感情を押し殺してザリバに語りかけ、それからドブロフスキに目をやった。彼の目は冷ややかに、皆の魂を突き刺していた。
— アンドリュー、心配するな。我々はそうはならんよ。 — ドブロウスキは時計に目をやり、それからザリバへ目をやった。まるで、時計を視線で突き刺して、眼力でメカニズムをせかし、時間を短縮しようとしているようだった。
— 本当か?俺たちはあの村からたった5分のところにいるんだぞ? — ドブロウスキは神経質に言った。彼の声には僅かなパニックが感じられた。ソスナはドブロウスキに憐れむような目を向けると、自分のノートに目線を戻して言った。
— あんた今までどうやっていままで仕事してきたの?

ドブロウスキは、また掘削機のような眼力で輸送隊と時計を眺めた
— 竜巻から4分だ。
ザルバは、彼を一瞥するとニュースを眺めるのに戻り、ゴルスキーは天井を見上げた。
— 竜巻がやってきたら、MFOは俺たちにクソをくれるだろうな。やつらはどうするつもりなんだ?竜巻にむかって射的でもするのか?

ドブロウスキは笑い始め、左目の下まぶたをヒクヒクさせはじめた。
— おう、一通り擊ったあと俺たちを見捨てるだろうよ…。やつらはあんたの言いなりになるっていうのか?
— 向こうに着いたらそれをもって、そのまま精神科医のとこに行け。クソ竜巻はここにゃこねえよ。 — ザルバはドブロウスキから少し距離をとりながらそういった。
— うーん、言っとけ言っとけ。後で謝ることになるだろうさ。いや、ちがうな、この車は竜巻で回転して、お前はロッドに詰め込まれるんだ…
— やめろ、今すぐ。竜巻については空想に過ぎない。地面は平らだ。

気まずい沈黙が続いた。ザルバが電話の画面をタッチする音だけが響き、ドブロウスキは神経質にバッグを眺め、ソスナはノートに背面に絶縁テープでレーザーポインタをくくりつけられたSCP-PL-169-2をスケッチしていた。ゴルスキー博士は、この嫌な沈黙を終わりにすることに決めた。
— まぁ、これも悪くないさ。おそらく49に行ってもそれほど悪くはならんだろう。少なくとも、俺達の管理してたやつほど攻撃的なオブジェクトはいねえよ。

ソスナは検索をしている彼のことを見た。
— こーーーんな大きなトカゲがやってきて、あんたの手をファックしたのは残念だったわねーーー - 彼女ははっきりと分かるように皮肉っぽい口調で話し始めた
— あんたまだ食堂であん時のことを思い出してんのか?
ゴルスキーはソスナのことを少し緊張した面持ちで見やった。
— えぇ、そうよ。「蚊が座った」とかいう表現はそれがケツの時は、機能しないのよ。
ソスナはノートに戻り、ゴルスキーはトマトのように顔を真赤にした。ザルバは彼らを眺めた
— はぁ…
— でも、あなたはそこにいなかったでしょう、後から仕事に来たんだから。この-
— 十分だ。それはもう過ぎたことだ。それについてはもう話すな。確かに多くの人にとって問題な話ではない。
— 俺はあんたにゃ聞いてねえ…

ザルバは言い終えることはできなかった。何かが輸送車を襲い、世界が回転し、ソスナは気を失ってしまった。彼に見えたのは暗闇だけだった。しばらくして右手に痛みを感じ始め、頭がガンガンし始めた。彼はゆっくりと目を開いた。目の前にゴルスキー博士が横たわっているのが見えた。彼は外から声を聞いた。全てが回転していて、誰かが何かを叫んでいて、別の人が助けを求めていた。頭を動かそうとしたが、痛すぎてできなかった。彼は、ザリバ博士が輸送車の壁からパイプを突き刺さしているのに気がついた。ゴルスキーは彼女の頭を掴んで、何かを振って叫び始めていた。突然、彼は彼女を諦め、倒れ込んだ。彼は、エージェントドブロウスキが彼女の頭に銃を向け、新しいマガジンを装填し、トリガーに指をかけているのを見た。ドブロウスキは額の真ん中に風穴を開けて倒れ込んだ。彼は、金属が曲がる音を聞いて、彼女の隣でしゃがみこんでいるライフルを構えたウィエツコフスキーに気づいた。彼は叫び始め、医療班を探した。視界がぼやけ、その後、視界は暗闇に包まれた。

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