サード・デート
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『彼のペニスがペットボトルに?』

「ああ、しっかりハマってるよ。」

クレフは言い放った。

電話の向こう側の声は押し黙った。
そして、憤慨したような深いため息を付き、この状況ならどんなに分別のない人間でも尋ねるであろう質問を投げかけた。

どうやって?

「分かんねぇな。おーい、ドラキ!お前、一体全体どうやってペニスをペットボトルなんかにハメたんだ?」

クレフは尋ねた。

「クソッタレ…」

コンドラキはぶつぶつと不平を漏らした。

「彼、言わなかったぜ。」

クレフは電話に向かって言った。

「とにかく、私はただ不思議に思っただけさ…これがお前の父親にとって普通のことなのか?この手のものに手順は存在するのか?ほら、電話一本で駆けつけてくれる瓶詰めペニス除去業者か何か無い?こういう時よく呼んでるだろ。」

『アルト…。』

「ああ、私は瓶詰めペニス除去業者が何か分かったぞ。配管工みたいなもんだ。お前は知り合いの誰かを呼びたくない、何故ならその知り合いの知り合いが全てを台無しにするからだ…彼らはお前がいつもやってるような方法を取らないからな―クソ、切りやがった。お前の息子はマジで失礼極まりないな、ベン。」

「あんたがこの現状について何もしないなら、俺は神に誓うよ。俺はあんたを殺さない、こいつが痛いことを確かめるだけだってな。」

コンドラキはうなった。

「おいおい、心配するなって!」

クレフは威勢良く言った。

「これは大した賭けじゃあないさ。私達はただサイト69に行って、医者にお前のペニスからペットボトルを切り離してもらうだけで良いんだ。っと、一体何なんだ?このクソッタレな、火災報知器みたいな音は…。」

「火災報知器だよ。」

コンドラキは吐き捨てた。

クレフは慎重に部屋のドアに向かい、頭を外に出した。フロアの全てのドアは開いていて、コンドラキの隣人達は全員廊下に出ていた。階段へと続く穴をやすりで削りながらブツブツ文句を言っている。

「なあ。」

クレフが彼らに尋ねた。

「これは何が起こっているんだ?」

「正確には分からないのだけど……。」

青い花柄の寝間着を着た老婆が言う。

「きっと、ただの誤作動だと思うわ。火災報知器の―」

廊下の端からけたたましい警報が聞こえた。
階段のドアが開き、細い白煙の雲が顕になる。

「―違うわ!ああ、なんてこと!!」

老婆は泣き叫んだ。

「早くここから出なければ!!」

クレフは慎重に扉を閉め、何とかして吐き気と恐怖と怒りとを抑えようとしているボーイフレンドの元へ戻った。

「お前のマンション、燃えているぞ。」

不必要なことだが、彼は言った。

コンドラキは自身のペニスに被さったペットボトルを見た後、ドアの向こうに視線を向けた。次に窓の外を一瞥し、しまいには再び自身のペニスを見下ろした。

「俺を死なせてくれ。」

彼は不満げに呻いた。

「あんたは生きろ!」

「馬鹿だな。」

クレフはぶっきらぼうに返事をした。

「私とお前は一緒に生きて、一緒に死ぬんだよ。もし私がお前をぶん殴って、気絶させて運ばなきゃならない時、お前は私と一緒に来るだろうけどね。」

「…あんたは俺を倒せねぇよ、いくらやってもな。」

コンドラキは言い返した。

「先に俺があんたを殺す。」

「ああ、また私達は殺し合って刺し合うのか。全く…お前はワンパターンの考え方しか出来ないんだな、ベン。文句言わずに、トレンチコートか何か着て来いよ。誰も気づかないだろう。」

コンドラキは寝室に駆け込んだ。
クローゼットの中を漁っているような音がした。
そして、彼は正面に馬鹿でかいテント状の膨らみのある黒いトレンチコートを身に纏って出てきた。

「ワオ」

単調な声で彼は言った。

「こいつは良い。誰も変だと思わないだろ、絶対。」

「クソ…。」

クレフはドアの外を見つめた。
煙は小さな塊を形成し、残り少ない数人の隣人達がいそいそと階段を降りている。彼らは頭を低くして顔を濡れタオルで覆っていた。

「分かった。」

クレフは決心した。

「私はこんなことやりたくなかったんだが…今はやるしかない。」

彼は深いため息を付いた。

「お前ん家のパントリーは何処だ?」


「ああ、なんてこった。」

キャプテン・ブキャナンは呟いた。

「これは良くないな。」

炎はマンションの北の部分を包み込み、カーテンを舐め回し、不気味な赤橙色になっていた。
窓を通して見える範囲では燃えそうなものは残っていないようだった。渋い顔をし、夜のドレスに身を包んだ沢山の人々が近くの歩道に立っている。

「よし。」

彼はラジオに向かって言った。

「まずこれらの見物人を追い出そう、俺は…」

ブキャナンの声は次第に小さくなっていった。

歩道を歩いてくる男が2人。
両方ともが顔の回りにスカーフを、頭につばの広い帽子を身につけていた。

スカーフと、つばの広い帽子だけを。

そしてもう1つ。

ペットボトル。

Aquafinaラベルのペットボトルが彼らのペニスに嵌っていた。

キャプテン・ブキャナンの弱々しい指からラジオのハンドセットが落ちた。彼は自身の心の中の何かが崩れていくのを感じた。
火、消防士達、歩道の見物人…全てが消え失せた。彼ら自身と、目と、ありのままの裸体に帽子とスカーフとペットボトルを身につけ陽気に歩いている2人の変人中年男性達を残して。

2人は車に飛び跳ねながら乗りこんだ。
うち1人がこちらを向き、アイコンタクトを交わす。そしてキャプテン・ブキャナンを銃のジェスチャーで撃ち抜いた。

車は走り出し、彼方へ消え去った。

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