この記事は恋昏崎新聞1998年7月14日朝刊の電子アーカイブ版です
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1998/7/14 12:10
ポーランド, オポチュノ
財団・GOC大失敗 南ポーランドが崩壊 恋昏崎新聞社
7月12日13時(現地時間)ごろから始まった南ポーランドでの異常事態は、巨大実体の討伐によりひとまずの収束へ向かおうとしている。しかしこの事件によって財団やGOCによるヴェール計画は破綻し、南ポーランドは壊滅的被害を負った。歴史上最悪の夜となったこの事件について取材を進めるうち、正常性維持機関のずさんな対応が明らかになってきた。
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恋昏崎新聞1998年7月14日朝刊社説

本来であれば防げたはずの、愚かな失敗だ。今回の失敗は正常性維持機関がその地位と資産に胡坐をかき続けてきたために発生した事件である。事件の引き金を引いたのは確かに聖ショパン再誕のための音術師協会かもしれないが、このような事態が発生する状況を作りあげた元凶は正常性維持機関自体であり、それらがあたかも大きな犠牲を払いながらも凶悪犯罪を鎮圧した英雄の如く振舞っているのはマッチポンプの人形劇としか言えないだろう。勿論聖ショパン再誕のための音術師協会も火薬庫に火を投げ入れたことを強く非難されねばならないが、それ以上に正常性維持機関はこの災禍を未然に防げなかったばかりか惨状に油を注いだことを深く反省し、十分な補償をおこなわねばならない。
しかしたとえどれだけ多くの支援を行ったとしても、失われた何百万もの人命とその故郷を元に戻すことはできない。世界は正常性維持機関の愚行を深く記憶することだろう。超常社会の存在が明るみに出た今、正常性維持機関が何十年にも渡って積み重ねてきた悪行のツケを支払う時が到来しようとしている。
正常性維持機関はこれまで共謀して一般社会から異常への自然な関心を妨げてきた。それによって一般大衆が超常社会について殆ど無知であるのをいいことに、彼らは今後自身が世界と人類の為に成し遂げてきた「功績」と「能力」を恩着せがましく喧伝することだろう。長きに渡って正常性維持機関の専横に警鐘を鳴らし続けてきた我々恋昏崎新聞は、その読者を超常社会から広く一般社会へと拡大し、正常性維持機関の所業を周知することに尽力することを誓う。彼らの詐称と改竄を阻害し、新たに不幸な被害者が増加することを防ぐためにも、我々はより多くの機関・社会と協同して過去・現在・未来のすべてに対する取材・調査に最大の努力を払う。「ヴェール」計画が瓦解し世界が混乱に陥らんとしている現代こそ、我々は正常性維持機関への監視の目と周知の声を、より一層強めていかねばならない。
【読谷山旭】
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