マンハッタン次元崩落 GOC介入目前か

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タイトル: マンハッタン次元崩落 GOC介入目前か
著者: ©︎stengan774
作成年: 2020

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この記事は恋昏崎新聞2001年9月13日夕刊の電子アーカイブ版です

記事内の内容は広告を除いて最新の物ではありません。あらかじめご了承下さい。　　恋昏崎ニュースエージェンシー

別次元の摩天楼 GOC介入か　恋昏崎新聞社

　9月11日に発生したマンハッタン次元崩落同時多発テロ事件、通称9.11事件が現在世界の注目を集めている。財団は昨日午後の声明で、テロの実行犯は指定過激派団体カオス・インサージェンシーである可能性が高いと発表した。混迷化する事件の概況を恋昏崎新聞社ニューヨーク支局特派員が報告する。

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事件の背景ーカオス・インサージェンシーの思惑ー

各組織の関係図　クリックで拡大可能

　0712事件後の世界秩序は、財団、世界オカルト連合(GOC)、プロメテウスグループ、アメリカ合衆国の4組織が主体となってこの3年間構築されてきた。政治、軍事、科学、経済など様々な分野で影響力を発揮するこの4大権力による新たな超常組織体制のことを、その叩き台となったSUSEOCT(米国南部超常組織協力条約)の通称からとってメキシコ湾体制と呼ぶ。日本の読者にとっては米国版JAGPATO(日本超常組織平和友好条約機構)といえば伝わるだろう。

　しかしながら0712事件以前から指摘されていた4大権力の癒着は、メキシコ湾体制成立以後ますますその腐敗ぶりを加速させている。顕著なのが先日当社が報道した財団とアメリカ合衆国の異常事件課(UIU)の間でなんらかの超常資産が定期的に取引されているという｢タマラック・ビル疑惑｣である。財団及びUIUの広報官は｢単なる収容措置である｣としているが、賄賂もしくはマネーロンダリングの隠れ蓑であるのは明らかであり、サイト-58に対する当社の取材も財団の隠蔽体質から常に拒否されている状態だ。

　こうした現状で9.11事件を実行したのが、財団から離脱した過激派超常組織であるカオス・インサージェンシー(CI)である。設立経緯から財団に過剰に反発してきたCIだが、それだけにメキシコ湾体制に対する敵愾心が今回の事件の背景にあると考えられる。

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現在判明している事件の概要

NASAが宇宙から観測した、突入直後の神秘エネルギーの爆発　丸印は当記事作成者による

　このテロ事件は現地時間11日午前8時頃に、アメリカン航空11便、ユナイテッド航空175便、デルタ航空1989便、アメリカン航空77便、ユナイテッド航空93便の計5機の飛行機がほぼ同時にハイジャックされたことことから始まっている。CIの実行部隊は何らかのパラテクノロジー的な物品を操縦室に持ち込み、パイロットを精神操作して3機(アメリカン航空11便、ユナイテッド航空175便、デルタ航空1989便)をニューヨーク・マンハッタンへ、残り2機(アメリカン航空77便、ユナイテッド航空93便)をワシントンD.C.へ向かわせた。

　その後アメリカン航空77便は国防総省本庁舎(ペンタゴン)へ、ユナイテッド航空93便はペンシルベニア州シャンクスヴィルへそれぞれ非異常性の墜落によってその機体を四散させた。しかしマンハッタンへ向かった3機はワールドトレードセンター(WTC)へ突入し、激突の直後、WTCを中心とするマンハッタン一帯が入れ子結晶構造の別次元へと崩落したのである。

　国際統一奇跡論研究センターの発表によると、こうした現象は神格実体の不完全な顕現に際して発生することが多い『菩薩・バックラッシュ』と呼ばれる現象に性質が近いとのことだが、ここまで大規模なものは今まで観測されたことが無いという。奇跡論に詳しい中華異常事物現象学会分派、竹籠異象考古学研究会の王秀弦氏(75)の話では、CIは別次元神格実体の降臨儀式において、0712事件にも用いられた旧プロメテウス・ニューロンズ社のパラテクノロジー集団意識接続システムを用いた可能性が高い。

「儀式がなぜ失敗したのかは分かりませんが、もし成功していれば3年前のポーランドの悪夢を我々は再び見ることになったでしょう･･････。それも、より甚大で最悪な物を。」

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米国各組織の動き

マンハッタン近辺にて、多数発見されつつある謎の生物。三枚におろしても動いたとは地元寿司店オーナーの言

　現在、マンハッタン一帯は内部状態を観測不可能であり、現象発生時に一帯にいた人々の安否は不明である。さらに別次元がこちら側へと浸食しつつあり、ニューヨーク(NY)に設立された財団とGOCの特別対策本部は昼夜を問わず対応に追われている。

　別次元侵食対策の他に目下進められているのが、複数の別次元を経由したマンハッタンへのアクセス方法であり、この計画のため朝鮮蛇の手のホヤ女史や理外研の研究者グループなど世界各国の空間工学者と妖術者が次々とここNYに集結している。対策本部はルートが開拓でき次第、最優先で生存者の捜索と救出を行う方針のようだ。

　さらにマンハッタン近辺で発見される生物について、財団は別次元との空間重複によって侵入してきた悪魔実体である可能性が高いとしており、ラスベガスからNYまで対悪魔実体のための聖水生成システムや機材搬入の進行と財団のアルト・クレフ博士率いる悪魔狩り合同部隊の編成が予定されている。

　一方でGOCはこのまま別次元の浸食が進むようであればマンハッタン島を吹き飛ばすのも辞さないという方針のようだ。1988年にもGOCはハイ・ブラジル周辺地域をドラゴクラーケン(ワニイカとも)ごと指向性核エネルギー兵器で半壊させており、実際に同様の兵器群をNY周辺に配備しつつある。国防総省のオカルト部門であるペンタグラムが機能不全に陥っていることもあり、アメリカ政府はGOCに慎重な行動を求めているが、GOC側は0712事件で遅れをとり被害が拡大した反省から、早期に事態を収拾するための強硬姿勢を崩さない様子だ。介入は時間の問題であると言え、財団の対応の遅れが非難される。　【広末孝行・ジョージR】

電子アーカイブ版ここまで　2001年9月13日夕刊　©恋昏崎新聞(恋昏崎ニュースエージェンシー)

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▲広末・G・サマンサ　ディア大学歴史・社会科学部卒後、恋昏崎ニュースエージェンシーに入社。趣味はボーリングと潮干狩り。最近、海外支局の職員に「いろすえさん」と呼ばれる。

　この記事は私の父であり、恋昏崎ニュースエージェンシーの前身である恋昏崎新聞社の編集長を長年務めた広末孝行によって書かれた物です。当時彼はプロメテウスラボによるカック灰の公開実験を取材するために、特派員としてニューヨーク支局へ渡っていました。結果として彼の9.11事件に深く切り込んだ報道は恋昏崎新聞社の注目度を上げ、出版部数が歴代最高となったいわゆる黄金期を築くことになるのですが、当時の私は妹とともに父の帰りをただただ待つことしかできず、歯がゆい思いをしていたのを覚えています。

　さて、記事の内容を見ていると、やはりこの事件の背景にあるのは財団を筆頭とするメキシコ湾体制の癒着であるように思えます。この事件以後、プロメテウスグループは0712事件に続いて再び復興需要によって大きく業績を伸ばし、名実ともに世界産業の覇権を握ることとなりました。もしこの事件が財団とプロメテウスによって引き起こされたマッチポンプだとしたら･･････全てに説明がつくのではないでしょうか。この事件を切っ掛けに財団とGOCは反目し、メキシコ湾体制は崩壊することとなりますが、それすらも権力を一極集中させるための策略では無いかと感じます。到底許すことはできない陰謀です。財団は近年医療企業連合"Yakushi"などの設立にも関与しており、我々はこれからもその驕り高ぶりを徹底的に追及していく所存です。　【広末・ゴールウェイ・サマンサ】

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