魔術師学会はドイツに本部を置き、欧州の数か国に教育機関を有する組織です。この組織は異常な能力を安全に使用する研究をしており、「魔術」という形式で教える事業をしています。財団が基本的に異常を危険なものと捉えてあらゆる手段で制御しようとする一方で、学会は異常を自然界の一部だと考え、主に非暴力的かつ科学的な手段によって異常との共生を実現しようとしています。彼らは自分たちを自然科学の新分野における先駆者であると考えています。
学会は異常を自然なものだと考えていますが、人類はその危険から、そして異常そのものからも保護されなければならないと考えています。破壊的な魔術品は人類には必要なく、魔術の信憑性のある知識が公開されることでさえも壊滅的な集団ヒステリーを招きます。そのため、学会は1950年代から、魔術的異常の確保や、無力化、あるいは財団にその存在を伝えたりその影響を必要に応じて緩和したりすることで密かに財団を支援してきました。彼らは時折障害を取り除いたり、財団に敵対的な人物を牽制したり、陽動作戦を計画したりすることもあります。そのためにドイツSCP財団のサイトの大部分と欧州の一部地域にエージェントを潜伏させています。このエージェントは財団の活動を監視し、いたる所で影響を及ぼすことで学会による秘密裏の支援や対抗措置をまとめています。それによって彼らは近年まで財団から身を隠すことができていましたが、最近になって4Rの罠に嵌められ、エージェントは偽装の放棄を余儀なくされました。これは学会の発見と、そのエージェントの潜伏を理由とした、財団に敵対的だと考えられている要注意団体への分類につながりました。財団は追って通知があるまで学会からの協力の申し出を拒否し、判明したエージェントを厳重な特別収容プロトコルの下でEクラス職員として拘留しています。しかしこれはエージェントの排除にはつながらず、むしろ偽装の強化へとつながりました。しかしながら、これは彼らの任務に支障をきたし、奇跡論的異常の発見が潜在的に増加し、それらのオブジェクトや4Rとの接触による事故や損害の増加につながっています。
学会は「黒魔術」を禁じており、悪魔学者であるラスを道徳的な観点からだけでなく魔術倫理的観点から敵視しており、4Rの構成員の中には学会の卒業生も含まれていることから、4Rに対して積極的かつ非常に攻撃的に行動する恐らく唯一の要注意団体です。財団の強固なスタンスは学会のマギスターからは次第に理解不能なものだと捉えられていき、結局的には、このスタンスは人命を確実に犠牲としています。
4Rとの確執や財団内部での活動があるとはいえ、魔術師学会は異常の教育・研究に関わる組織であることに変わりはありません。財団に潜伏するエージェントや4Rに対処するエージェント、または野外で魔術的異常を調査して確保するエージェントの全てが志願者であり、それは学会の活動のごく一部でしかありません。
学会の学生は、ガンダルフ風のなだらかなローブととんがり帽子を着用して歩き回っていたり、並行社会にてハリー・ポッター風に才能ある子供たちを教育する異常な城に住んでいたりするのではないかと現在推測されています。しかし、これは全く違います。この教育機関は、既に成人した学生が魔術に加えて民間の学位を取得する私立大学です。学会のほとんどの教育機関は技術学科と自然科学学科を有しています。
魔術師学会憲章
- 魔術師学会は調和・平和・自由・平等を掲げている。
- 魔術師学会は民族・性別・性的指向・身分・宗教に依らない絶対的な平等の権利を掲げている。
- 魔術師学会は非暴力を掲げ、最後の手段としてのみ暴力を用いる。
- 魔術とは宇宙における自然秩序の一部である。
- 魔術師学会は魔術の研究・教育・利用を掲げている。
- 魔術師学会は全く新しい自然科学の先駆者である。
- 研究・教育・利用には危険すぎるため、破壊あるいは人類からの秘匿を行わなければならない魔術的オブジェクトや事象が存在している。
- 人類は未だ魔術を一般に認知させる準備が整っていない。
- 人類は魔術を有効に用いるべきである。
- 魔術師学会は黒魔術を強く非難し、禁じている。
- 全ての教育・習得される魔術は人類の助けとならなければならない。
- 魔術師学会は秘匿と思慮を掲げている。
- 全ての研究機関は魔術の存在を一般から秘匿しなければならない。
- 全ての研究機関はその秘匿の順守の際に、魔術師学会の他の教育機関や全学生、卒業生、講師を支援しなければならない。
- 魔術師学会憲章を履行・順守する全ての機構、魔術サークル、秘密結社は魔術師学会に参加可能である。
- 魔術師学会の全ての機関は憲章の範囲内で独自に組織化することが可能である。
- 全ての研究機関はマギスト評議会(Magistrat)に参加する大マギスター1名によって運営されている。
- マギスト評議会は主席大マギスターを議長として選出する。
- 評議会が運営する教育機関には大マギスターとしてスポークスパーソンを派遣する。
- 全ての教育機関はその内部構造にかかわらず、レアリング(Lehrling)・アデプト(Adept)・マイスター(Meister)・グランドマイスター(Großmeister)の学位が授与され、それに向けて努力しなければならない。
- 全ての教育機関はこの分野のファッハシューレやファッハホーホシューレ、または大学の一般規定に従い、少なくとも1つの技術系あるいは自然科学系の古典的科目を教えなければならない。
- マギスト評議会は科学の状況に応じてカリキュラムや魔術師の称号を授与するための要件を設定する。
- 教育機関は魔術を倫理的かつ人道的に行使する原則とそれに伴う責任を教育することに専念している。
- 各教育機関の形式で研究するために適切な一般的要件を有し、魔術の訓練に適した者は誰でも、正当な理由がない限りは受け入れるものとする。
- 学習目標は、各分野におけるアデプト、及びバチェラー(Bachelors)/テクニッカ―(Techniker)/マイスターの位に到達することである。
- 全ての教育機関が、より高度な称号に教導する義務を負っているわけではない。
- 全ての学生が教育機関に編入可能である。少なくとも称号を獲得した後で学生に何の不利益もなく編入することができる。学習中の編入は互換性のないカリキュラムとの複雑化の要因を引き起こす可能性がある。
- 全ての卒業生が魔術師学会に就職可能である。
- 全学生、卒業生、講師はいつでも魔術師学会を退会して一般的生活を送ることが可能である。
- 全ての卒業生は黒魔術や人間に害を与える魔術を行使することのない他組織に参加し、憲章の要件範囲内での魔術的知識を行使することが許可されている。
- 全学生、卒業生、講師は、憲章や内規に違反した場合に該当教育機関あるいは魔術師学会でさえも追放される可能性がある。
- 魔術師学会はこの場合に魔術的記憶処理を自由に施すことが可能である。
- 魔術師学会は魔術の乱用や黒魔術、学会の離反者を容赦なく告発することを承認している。
- 魔術師学会は離反者に贖罪と更生の機会の提供を掲げている。
- 魔術師学会は黒魔術師に清めとより良い指導の機会の提供を掲げている。
- 魔術師学会は学会と人類の利益のために、考えに変化のない離反者と黒魔術師の粛清を掲げている。
魔術の実践
魔術の作用とは、現実を改変することではなく、現実を操るというものです。呪文によっては現実改変が起こってしまうものもありますが、魔術師学会で教えている魔術は明確にはそれと異なるため、少なくとも高位の魔術師にはスクラントン現実錨の効果はありません。
儀式
魔術師学会が教える全ての呪文の基本形式は儀式です。この儀式では全ての対抗措置や防護、呪文基盤全体が細かく複雑に実行されてます。儀式を行う間、魔術的効果を得るために魔術師は自分の意志に従ってアストラル・エネルギーを作り出します。そのため、蝋燭や使用するエレメントを表す物質、魔術の制御・浄化・一時的保存のためのクリスタルなどの道具と、ルーンプレートや魔法の杖などの他の道具を使用します。これらの一般的な道具は集中のため、及び儀式を習得するための思考の補助として用いられています。呪文の儀式的基本形式を学習することだけが通常呪文の学習につながるため、アストラル・エネルギーを意識的に感じて操作することを学ぶという基本形に従ってレアリングが学習する最初のものが儀式化です。そして、レアリングが蝋燭に火を灯すなどの簡単な儀式を行えるようになるまで、時折かなりの時間がかかってしまうことがあります。上級の魔術師でさえ、常に新たな呪文を儀式の形で学び、開発しています。しかしそれは大抵の場合で迅速に行えるもので、彼らは既に他の呪文を通して深く習得しているステップをスキップすることができます。
理論的に、儀式は実行可能な全ての呪文を作用させることを可能とし、対応する儀式を開発して必要なエネルギーを処理する能力を提供します。安全上の危険があるため、有能かつ十分な合理性を持つと判断されたマイスターとグランドマイスターが控えています。しかしながら既にアデプトは独自で儀式の開発を学んでいますが、それは監視下及び厳格な規制下で行われています。通常、儀式を自作するのはマイスターの試験の一環です。
その複雑さのせいで、儀式は対応する呪文よりはるかに多くのエネルギーを必要とします。エネルギーは一気に放出されるわけではないため、アドホックな呪文とは異なって儀式は特定の学習段階を予定しているのではなく、エネルギーを使い果たす前に提供できる魔術師の全体的な潜在能力によって大幅に制限されています。
経験豊富な魔術師は儀式の標準的形式から逸脱し、自分の好みに応じてそれらを改変し、他の道具を使用する傾向があります。時折、標準的形式の最適化も発見されます。魔術師学会は新たな発見に対して非常に実用的に理解を示します。ほとんどの魔術師は、特定の曲を聴いている際に自然と表れる思い出のように、考えなくとも効果を思い出せるような強い連想を組み合わせた儀式道具と呪文道具の独自のセットを所有しています。
大抵の儀式は道具を机や台座に配置することで準備がなされます。大抵の場合は儀式の円はチョークで描かれ、それは魔術師の適応効果や道具として機能しています。儀式用の空間の床の上に作られる大きな儀式の場合では、防護サークルなどの防護措置の物理的境界をマーキングしています。正確な行動は正確な儀式につながります。魔術師はこれから起こることに集中して精神的に備えるため、準備は儀式の本質的な部分です。
呪文
呪文とは、魔術師学会の実践によると圧縮された儀式のことです。魔術師が既に儀式を習得している場合、最適化・縮小化することで儀式の圧縮を始めます。例えば、魔術師が既に記憶している効果を持つ道具を減らす、あるいは習得している儀式のセクション全体をスキップしたりなどです。儀式を呪文に圧縮するには多くの練習と訓練を必要とする長いプロセスがかかりますが、レアリング程度の儀式の圧縮の成功はアデプトの称号を得る条件です。
呪文は連想を介して呼び出されるものであり、魔術師はそれについてあまり考えなくともいいはずです。従って通常は、呪文に関連付けられた一般的な道具は習熟した動きと魔法の言葉に組み合わされて使用されます。そのため、魔術師が呪文を作用させるには意識的にアストラル・エネルギーを加えることだけが必要となります。
呪文は儀式よりもはるかに少ないエネルギーを必要としますが、エネルギーは自然に放出されます。通常、これは低ランク時の魔術へのあまり明確でない理解と複雑な呪文を記憶する能力に加えて、魔術を作動させることへの主な障害となります。レアリング・アデプト・マイスター・グランドマイスターの呪文という分類は、過負荷から魔術師を保護し、それに伴う事故を回避する役目があります。例えばアデプトはレアリングやアデプトレベルの呪文を学ぶことができます。しかしマイスターの呪文の学習は非常に難しく、魔術師は不味い状況に置かれることになります。
ほとんどの魔術師は標準的要素を持つ標準的呪文が記載された呪文の本を、備忘録として、そして多くの場合には道具として使用しています。規範から逸脱した他の道具は魔術師に委ねられており、目標が達成されている限りにおいて、学会はアデプトレベルにある全ての魔術師に規範からの逸脱を許可しています。例えば魔術師の一部には1本の魔法の杖(もしくは数本)に誓いを立てる者もいれば、それを時代遅れや幼稚なものだと捉える者も存在します。標準化された魔法の呪文(これも道具の1つ)は、18世紀にラテン語にそう詳しくない主席大マギスターによって導入された疑似ラテン語です。伝統主義者はそれを使い続ける一方で、他は嫌悪感から正確なラテン語を使用し、さらに他はドイツ語やゲルマン祖語、古ノルド語、フランス語、日本語、クウェンヤ、シンダール語、ファンタジー言語を使用しています。少なくとも1名の高位魔術師はクリンゴン語や暗黒語、ウォーハンマーの混沌の言語で呪文を唱え、同僚を恐怖に陥れることで知られています。それはルーンにも同じことが言えます。道具としての魔術的ルーンは魔術師の連想によってのみ機能します。また、魔術師が個人的な道具を使って他の魔術師に魔法をかけることは、基準を満たさない限りめったに起りません。
魔術師学会の標準化された呪文は、科学の状況に応じて意図した効果を得る最も効果的かつ安全な方法です。学会の高位の会員は常に最適化や改善の研究をしており、場合によっては全く違うアプローチや魔術のパラダイムを探求しています。魔術師学会以外では、高位魔術師は憲章範囲で全ての規範と規則から逸脱することが許されていますが、自己責任となります。
しかし基本的に魔術師は、シャーマンや無害な憑依者のような外の力を用いた呪文を唱える者と、基本的にそれの混合形態であると評されるドルイドに区分されています。
魔術の生来の才能
全てのホモ・サピエンスが魔術を受け入れることができます。魔術の才能の程度は様々かつ先天的なものであり、両親の魔術の才能や星の状態(占星術は基本的に魔術の潜在能力の完全に素人的解釈にすぎません)に依存しています。よって、接頭辞に「アストラル」がよく使われています。加えて、魔術を知覚できるのは普通の人間だけではありません。動物の中には魔術に関する感覚を有しており、それを適応、及び危険や獲物の認識に使っている種もいます。既に恐竜の中にはそのような感覚を有していた種が存在していたと推測されています。実際に人間の霊的能力は、基本的な魔術の才能に関連しています。奇異的例外を除き、人間や類人猿、鯨には他の動物の程度を超えた魔術の才能があります。また、一部の人型種族には魔術に関する感覚を持つものがおり、その中にはそれに対する明確で生まれつきの理解と能力を有している者もいます。しかし、今日のこれらの種族のほとんどは、人間による生息地の破壊や迫害のせいで深刻な減少や絶滅に追いやられています。この他の理由として、進化の袋小路や内部での社会的葛藤、気候変動が挙げられます。一部の遺伝的に互換性のある種族は現代人に溶け込んでいます。一部の現代人の強い魔術的才能はネアンデルタール人の遺伝に起因していると一部の人類学者は推測しています。これらの種のほとんどは、今日では世界の片隅か社会の末端で人間から身を隠して生きています。魔術師学会はこのような人間を探し出して研究し、適切であれば学会に組み込もうとしていますが、めったに成功することはなく、時折SCP財団やGOCに捕らえられることもあります。
人間の生来持つ平均潜在能力は0.1T未満であり、それ故に便利でも容易に知覚できるわけでもありません。生来の潜在能力が0.5T以上の人間は魔術的才能があるとされ、学会に入ることができます。生来の潜在能力が約2T以上になると、その人物は無意識のうちに小規模な呪文を用いてその周囲の環境や傍にいる人間を変化させ始めます。これは通常、該当人物は特に「幸運」であるという形で現れています。約5Tで該当人物は自分が他人と異なることに気が付きます。彼らは大抵いわゆる第六感を有していますが、訓練不足のせいで感覚に過度の負荷がかかり、しばしば心理的な問題に悩まされています。10T以上の人物は大抵、特殊な能力を有していることを少なくとも潜在的に認識しています。その内の数名は自分の幸福を見つけ、自分の能力を売り込む人物もいます(例: 霊媒師、心霊治療、脱出術、マジシャンなど)。他の人物はその拡張された知覚を精神病であると捉え、そのせいで善種・悪種どちらの魔術的生物からも好いカモとされます。時折そういった才能のある人物は自分で本来の魔術的能力を発展させます。それは潜在能力を高めることとなり、その結果として彼らは気狂い、あるいは詐欺師と見なされることや、調査やその能力を兵器に利用する秘密組織に捕まること(この恐怖は最も頻繁に言及されるものであり、また最も可能性の高いものです)を恐れてしばしば引きこもることもあります。彼らが魔術師学会や他組織に発見されなかった場合、強力な魔術を発展させることはざらにありますが、その呪文は多くの場合で不安定かつ副作用があり、悪魔などに永久に襲われ、そのせいで悪夢に悩まされます。
魔術の危険性
これらの種族のほとんどは世俗的かつ魔術師に対して無害であり、特に攻撃的かつ合理的な種族は魔術師に対して思慮深さを見せるため、才能ある魔術師は彼らよりは珍しいものではありません。しかし、精霊や悪魔などの別世界が由来の生物が存在し、好奇心や悪意、衝動、空腹から魔術師を追跡し、自分の世界から彼らを攻撃したり呪文の穴を突いてこちらの世界に侵入しようとしています。
しかしながら学会の標準的呪文は安全なものであり、適切に実行すればアデプト以上の者は気楽に唱えることができます。高学位の者はそのような攻撃から自分の身を守ることができ、レアリングは教育機関の防御で保護されています。
その他の危険には、制御可能なエネルギー量の超過があり、これはフィードバックや放電につながる可能性があります。最悪の場合には「野良魔術」が現実空間に侵入する際に破滅的な領域のコンジャクションの発生につながり、宇宙法則の局所的拡大につながります。その結果として異常が発生することがあります。魔術や偶発的呪文の発動での事故のほとんどは、学会の教育機関外で起こっており、そのほとんどがもっぱら自信過剰やルール違反、独学、生来の才能を持つ魔術師の訓練不足によるものです。
一般的に、魔術師学会は他の要注意団体に秘匿されたままでいようとします。しかし、蛇の手の一部派閥などの憲章と相性の良い団体との交流はあります。ですが彼らは壊れた神の協会などを嫌悪し、世界オカルト連合を恐れています。
SCP財団
初期接触日: 財団のヨーロッパでの初期活動
関係: 友好的 / 敵対的
関係説明: 魔術師学会は財団を必要だと感じていますが、倫理的基準が異なるために脅威とも捉えています。ドイツ語圏の主要な財団サイトのほとんどに多数のエージェントを有しており、特に情報収集と情報発信を行っています。
彼らは何十年にもわたって財団を密かに支援してきましたが、そのほとんどは邪魔な干渉や危険を排除したり財団の介入チームから遠ざけたりすることで行っていました。
露見して以降は自らのエージェントを保護するために引き下がり、財団の行動を待っています。これまでに発見されたエージェントはほとんどいません。秘密裏に行われていた救助活動も大部分が中止され、それ以来財団側の負傷者や損害の割合が増加しています。
初期接触日: CCの創設を把握した頃
関係: 悪い
関係説明: カエクス・カーネリアナ・コレクティブは学会から間接的脅威と捉えられています。学会は財団に潜入しているエージェントを通じて、この集団が多数のSCPの封じ込めに対する脅威となることを把握しています。機会があれば、彼らは自分たちに注意を向けさせることなく集団を邪魔したり妨害工作を施そうとします。
初期接触日: 該当なし
関係: なし
関係説明: 学会はR.T.I.の存在とその謀略を把握していますが、特にこの団体に関心はなく、その異常に対する興味もありません。
初期接触日: 4Rの侍祭が魔術師学会に亡命して以降
関係: 敵対的
関係説明: 学会は亡命者を通じて4Rの存在とその目的を把握しています。しかしながら、彼らは財団以上の情報を把握していません。亡命者が知っていた研究所は既に放棄されていました。彼らはラスの強さやその能力ですらも評価できていません。黒魔術、悪魔学、オカルティズムは学会の科目にはありません。彼らは最早対決を避けるどころか、4Rを追跡して可能な場所で戦闘を行うための小規模な団体を結成しました。接触した場合は捕虜をとりません。
初期接触日: 部局設立からしばらく後
関係: 中立 なし
関係説明: 学会はかつての第25局とは隔たった関係にありました。東ドイツの現場では最低でも1名が第25局に勤務しており、それは少なくとも現地の学会運営陣に追跡されていませんでした。ベルリンの壁崩壊後にこれは西ドイツの学会との緊張関係につながり、対して東ドイツの学会はその背後にシュタージが潜んでいると疑っていましたが、その証拠も、証拠を得る手段も持っていなかったと主張しました。
学会は部局のために働いていた離反者を財団より前に探し出し、その復帰か粛清に努めています。これは離反者の魔術師が作成した部局の異常に関しても同様です。
初期接触日: 機関設立からしばらく後
関係: 敵対的 なし
関係説明: IMBWの目的と倫理的基盤は魔術師学会の原則と反しているため、接触した場合はIMBWと戦闘が起きますが、彼らは対立を避けようとします。IMBWは魔術師学会の魔術師を数名雇っており、現在スパイを潜入させる試みが進行中です。
初期接触日: 財団によって最初の店舗が閉鎖される直前
関係: 友好的
関係説明: 魔術師学会では驚異の小部屋を興味深くも無害なものであると捉えています。その製品は魔術師学会の会員の間で大いに人気があり、時には研究されたり、魔術や異常なオブジェクトの積極的な応用例として教室で使用されたりしています。しかしながら、その魔術品のかなりオープンな扱いや疑うことを知らない者への販売は批判的捉えられています。ミラビリス女史は学会の会員ではなく、危険性はないため、介入は不必要で逆効果であると考えられています。
魔術師学会の記事の執筆
以下の情報を考慮に入れるのなら、誰でも魔術師学会に関するSCPやTaleを執筆することができます。
新たな学会の記事は通常の公開条件を満たすことのみが必要とされますが、新しい記事は学会の著者陣と調整することを強く推奨しています。学会の著者とは、学会のオーサーシップに承認された学会の記事を公開した人物のことです。彼らは総意によって、更なる発展や魔術師学会の背景、新たな記事について決定することができます。学会の著者陣は現在次の人物となっています: Dr_Grom、ThePaperMask、Dr Ore、Robini、Einer von Rabe。
学会の構造:
- 「魔術師学会」はかつて独立していた複数の学会やサークルの同盟であり、その一部は異端審問から身を守るために中世後期に既に合併していました。彼らは未だ新たな同盟者に対してオープンですが、志願者は非常に少なく、選択基準は非常に厳格です。
- 学会は地域ごとに組織化されています。
- 全ての教育機関は講師やエージェントからなる委員会から助言を受けた大マギスターが指導しています。詳細な構造は教育機関ごとに異なっています。
- 大マギスターはマギスト評議会を編成し、その中から議長を選出します。議長はマギスト評議会を組織化し、口論する大マギスターに静粛を命じます。
- 全ての魔術師学会の教育機関は基本的に独自組織であり、大幅に差異がある可能性があります。
- その構造のように、カリキュラムや重点を置いている領域、その教育や研究、秘密業務にどの程度まで当てているかは様々です。
- 哲学や魔術倫理の標準も異なる可能性があります。教育機関が憲章を遵守する限り、それは受け入れられています。
- 教育機関が憲章に違反している、あるいは他に問題があると判明した場合、最初に運営者の交代を試みます。これが失敗した場合、教育機関の暴力的解体と離反者の粛清に至るまでのより攻撃的な方法を取る可能性があります。
所在地:
- 魔術師学会はSCPにおけるホグワーツとは厳密に違います!
- 学生は一般的な教科課程に対しては従来より忙しなく動き回ることはありません。謝肉祭以外でガンダルフの姿で現れた者は敷地から追い出されるでしょう。
- 風変わりな講師やターボ・ナードはハリー・ポッター世界の独自の売りではありません。
- 学会の教育機関は専ら、通常の教育に加えて魔術を教える私立学校や大学、その他の教育機関です。学生の目標は学位に加えて魔術のアデプト(学士号に相当)を取得することです。
- 魔術師の学位は以下のように分類されています:
- レアリング(Lehrling, 中等教育終了資格に相当)
- アデプト(Adept, 学士号に相当)
- マイスター(Meister, 修士号に相当)
- グランドマイスター(Großmeister, 博士号に相当)
- 大抵の教授はグランドマイスターであり、レアリングを教育する教師のほとんどは魔術のマイスターです。
- アデプトの学位を取得した後、魔術師は自由に学習を続けるか、研究をするか、財団にエージェントとして潜入するか、一般市民として生きることができます。
- ほとんどの教育機関は現在のドイツとオーストリアにあります。現在のポーランドでは多くの教育機関が第二次世界大戦後にソヴィエトを恐れて放棄されています。
- 欧州各地にも教育機関がありますが、こちらも戦後にほとんどの東欧の教育機関が放棄されました。
- ほぼ全ての教育機関には寄宿舎や学生寮があります。
学会原則:
- 魔術師学会は憲章を厳守しています。
- 異常は自然界の一部と考えられ、対抗するのではなく研究される必要があります。
- しかし、彼らは封じ込めや破壊ができないほどに一部の異常は危険であることを認識しています。
- 彼らは自分たちを全く新しい自然科学分野の先駆者であると考えています。
- 財団への潜入や他要注意団体との戦闘は二の次です。一般的には教育と研究が優先されます。
- 倫理は全ての教育機関で必修科目です。これには魔術の使用に関することだけでなく、社会的な側面があります。
- 魔術師学会の卒業生は自由に学会を去ることができますが、敵対的な要注意団体に参加した場合には学会の機密を保つために追跡をしなければなりません。
- 学会は離反者の復帰が不可能な場合に殺害をためらいません。
- 時折学会は大抵研究や利用目的で異常を保護します。彼らがただ異常を保管しているだけということはほとんどありません。これは財団が単独で保護ができないと彼らが考えた時になされます。
財団に関する追加情報:
- 魔術師学会は財団から未だに秘匿されています。
- 彼らは財団を必要に感じていますが、倫理的基準が異なるため、財団を脅威とも捉えています。
- 学会は財団ドイツ支部の主要なサイトのほとんどにエージェントを潜伏させており、そのほとんどがセキュリティレベル3か4の役職に就いています。
- これらのエージェントは財団の一般的な職員のように行動し、観察して伝達価値のあるものを発見した場合に報告を送ります。
- 彼らは皆高度な魔術師ですが、任務に不可欠な場合にのみその力を使用します。特に財団の高位に位置する者はミーム的・現実改変的影響に対して一定の耐性を保有しています。
- 学会は時折、妨害勢力の阻止や危険の排除などで密かに財団を支援しようとします。
- 財団は学会との協力には消極的ですが、いざという時には背に腹は代えられません。協力が不可欠であると考えられる場合には、それが組織化されて計画したものであっても、機動部隊の個人的判断での行動によって自然に行われたものであっても、確実に協力を行うことができます。
4Rに関する追加情報:
学会がラスの創造物や侍祭に接触した場合には以下の行動を取ります:
- 悪魔やアンデッドの創作物は、それが実体であろうが物質であろうが、呪文での拘束や祓い清めるなどの方法で破壊されます。
- 悪魔やアンデッドでない創作物は、破壊されるか確保されるか、潜入したエージェントや匿名の告発者を介して財団に報告されます。それは担当のマギスター次第です。
- 彼らは侍祭を避けて財団に任せますが、対立があれば侍祭を殺します。それはラスが侍祭を回復できない形で行われます。
- ラスは学会との直接対立では生き残れません。(現在の)その信奉者の少なさでは無理です。