まだ聞いてる?
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CLASSIFIED
ver.2021(3)
閲覧専用
番号: GoI-4242 |
コードネーム: 迷宮 |
S C P
情報部門
注意
当ファイルは参考資料です
情報の正確性は保証されません
当ファイルには要注意団体“迷宮”の関連情報資料が記録されています。
ファイル内容には財団機密保持条令が適用され、外部からの諜報活動に高い敏感性を有しています。
当ファイルの、正式な権限を持たない状態での不正な閲覧・送信・複製・破棄は厳重に罰せられます。
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「国が個人へ入国禁止令を出すことは、さして珍しい事でもない」
「ただ、君がバチカンへ戻りたがるとは予想していなかったんだ」
境界線イニシアチブの権限を検証しています……
検証に失敗しました。再接続します……
異常なログインパスワードを検出しました……
ようこそ
今回の秘密アクセスで保証された安全な時間は15分間です。必要な情報を可能な限り早急に転記してください。
迷宮は価値ある情報の収集・伝達・記録・隠匿・破壊等を行うグローバル超常情報機関です。緻密に構築・操作された情報交流ネットワークを通じて、迷宮は各政府・組織・個人を顧客とした高品質の有償諜報サービスを運営し、ニーズに応じて戦略計画へ有効な支援を提供します。
当該組織は全体を通して対立関係を有していません。全世界で発生する大小様々な事件に対し、迷宮は基本的に中立・傍観の態度を取ります。組織の立場および名義でこれらの事件に過度に干渉することはありませんが、関連情況の把握、価値ある情報の記録を試みます。
情報の発掘・記録・交流および操作を行うため、迷宮は専用の巨大な情報ネットワークを構築しています。迷宮に所属する諜報員は全世界各所の隅々まで潜伏しており、全人類の注目に値する一挙一動を共同で監視しています。同時にネットワークを通じて、迷宮は各勢力へ接触し、必要な情報の提供や任務依頼の受諾を行っています。
当該組織が提供するサービスは極めて多様で、暗殺や国家転覆、科学研究、民俗探訪等、あらゆる業務に情報交流という大きなテーマのため従事します。組織自体も世界の暗部にとって不可欠な役割を果たしています。
一方、迷宮には自身が不可欠な存在である自覚はほとんど無く、一般的に自身をゲームのプレイヤーではなく、把握した情報も込みで一つの駒に過ぎないと考え、盤上の各方面が計略を巡らせる様を静観します。結局のところ、プレイヤーと駒のどちらがゲームをより深く理解しているのかという問いに、明確な答えはありません。
もしかしたら、彼らは碁盤そのものになることを目論んでいるのやもしれません。
「緊急放送。全サイトは直ちに封鎖状態へ移行します」
「速やかに付近の集合地点へ移動してください。ISDから説明が行われます」
From: RAISA
To: 倫理委員会
タイトル:Re: 機動部隊が派遣されている問題
おはようございます、委員長。
仰った通りに調べたところ、確かに機動部隊が秘密裏に派遣されている問題が見つかりました。しかし、事情は説明のつくものです。
派遣された機動部隊は主に武装人員で構成された部隊で、臨時の偽装編成が地区を跨ぐ形式で、あるサイトから別のサイトへと派遣されていました。これらは汚職や浸透工作に対する標準的な予防法の一つであり、これらの機動部隊も基本的に武装管制の任務を担うものです。
ですがその最中、私は本当に極秘となっている部隊の存在を知りました。機動部隊-戊卯-04"忍びの地図"です。彼らは迷宮に対する諜報と反浸透工作を担当しています。あの情報機関のことはご存知ですよね?
私がO5から聞いた話では、彼らの作戦内容は機密ゆえに多くを話すことはできないけれど、誓って粛清のような非人道的な行いではないんだそうで。私に言わせりゃO5の誓いなんざ信用に値しないもんですが、結局スパイ絡みの案件である以上、明白な問題が発生するまではそう神経質にならなくても良いかと思います。いずれにせよ、あなたは門外漢ですから。
それと、彼らが迷宮と関連するオブジェクトの一覧を作ってくれました。恐らくはあの組織と財団の関係の複雑さを説明して、あの部隊の設立と派遣の正当性を証明しようって魂胆でしょうけれど。リストは添付しておきますから、ご自身で考えてみてください。
付録:関連オブジェクト一覧1
確保、収容、保護
「善き行いをするよりも、悪しき行いをやり遂げるほうが難しいのだと知っておきなさい」
「選べ、チャンスはたった一度きりしか無いことを忘れないように」
君を驚かせるような事実が二つほどある。その一、図書館は迷宮へ開かれていない。
まあ、外からの視点じゃ、僕らと彼らは相性ピッタリに見えるよね。知識の獲得と分配は僕らと彼らとの間で共通の目標だし、彼らは知識へ模範的な尊重の態度を取っているから、迷宮は蛇の手の大切な助手兼パートナーだって思われてるだろうし、迷宮が図書館から排除される理由だって考えつかないだろう。
でも現実じゃこれだ。実際に迷宮が図書館の収蔵品の前で見せたのは、貪欲さだけだった。知識を得る手段が特技の迷宮が、多次元宇宙最大の知識の集積地を目の前にしたら、誰だってタガが外れてしまう。
それゆえ、迷宮は図書館に名付けられたんだ。”本泥棒”ってね。
その二、上から禁令が出てても実践するのは大変。図書館には来訪者の心を見抜く魔法があるけれど、そもそも、誰であろうと図書館に拒まれるべきじゃない。それに、知識を持ち帰る人がいる限り、迷宮にはそれを手に入れる手段があるんだ。
だから、にぎやかな書架の忘れられた埃まみれの片隅からは、時々彼らに関する物語が一、二冊ほど出てくる。2
「こちらが国連のファイル、1997年のケープタウンでの報告になります」
「銃を置いてさえくれれば、私たちはもっと長いこと話し合えるのだけれど」
関連組織:迷宮
独立したシステムを有する情報機関であり、現在はいかなる勢力にも所属せず、情報の中間業者のようなモデルで運営している。迷宮は諜報員の招致・育成・全世界への配置・輸送を行い、これらの人員を通して情報を得ている。また、迷宮は暗殺・密輸・人身売買・傭兵の雇用等の多重犯罪に介入し、利益を得たり、特定の目的を達成することが多い。
組織構造:迷宮の最も巨大な構成部分は、各組織や政府に潜伏させた人員や、より自由に行動できる各種事務人員等を含む、外部人員によるネットワークである。それ以外の人員は迷宮が支配する都市や安全な施設に集中しており、主にデータの管理や研究作業を担当している。これらの人員は地域の指導者やチームの指導者に指揮され、最高指導者は「ゴールライン」と呼ばれる不明な人物または集団である。
資産:現在、迷宮は情報活動による収入、犯罪による所得、金融活動による利益や自社生産等の多方面から資源を得ていると考えられる。全体に渡って存在する隠蔽用の偽情報および資源自体の相対的な分散により、当該組織が有する資源の完全な規模は不明であるが、概して比較的大規模であると推測されている。
永続規定:構成員はPTEと見なされ、レスポンスレベル1-3に設定される。通常の状況下では監視による情報把握を主眼とする。構成員が連合の使命を妨害または妨害しうる行動をとった場合と、連合内の潜伏諜報員を発見した場合は、速やかに報告し応戦する必要がある。拘束や麻痺による無力化を推奨するが、必要に応じて決断的に射殺すべき場合もある。
参考情報ファイル:3
「彼らについてあなたへ教えれば、あなたについて彼らへ教えたことになる」
「達人が常に両手を下へ向ける意味を、いつの日か君は知るだろう」
諜報員:迷宮のネットワーク内で最も大きな割合を占めているが、同時にその存在感を最も小さくしなければならない人々。世界の各大国政府・組織・党派あるいは個人勢力に迷宮の潜伏諜報員が居ることが知られているが、これらの人々は通常、各種書類に名前を残すことは無いため、入手した情報は往々にして貴重である。
刺客:暗闇より来たる暗殺者。迷宮のネットワーク内で占める割合は不明。主に特定人物を対象とした暗殺任務を執行する。これらの任務は迷宮の意志である可能性もあれば、その他勢力からの委託である可能性もある。同様に、特定人物を対象とするが殺害を目的としない任務を執行する場合もある。
調査員:相対的に自由で人員は固定されておらず、主に特定の現象・事件・実体に関する追跡調査を自発的に行う。特定の対象への介入調査を行う目的は各調査員の自主的な判断に委ねられ、例として依頼の受諾や私利私欲を理由とすることができる。ただし、迷宮へ関連情報材料を報告しなければならない。
代弁者:迷宮の顔にしてスポークスマン。代弁者は通常、一定の規則に沿って特定の地点に滞在・行動し、目印となる特徴を有している。例として人目を引くものかつ不変な外見や、個人の異常性、特定の建築内での生活等。該当人員は総じて、他組織と迷宮の正式接触時に代表者となる。彼らは個人の能力と迷宮の提供する保護により、大多数の攻撃や暗殺からの十分な護身が可能である。
研究者:概ね迷宮の管理する地区や建築施設内に集中しており、重要な保護対象となっている。迷宮が必要とする各種物品や現象に関連した情報を得るべく、主に科学研究や分析・解読等の任務に従事している。
外来者:雇用された、迷宮に所属していない人員に対する統一的な名称。通常は傭兵・建設隊・科学研究所等を指す。迷宮は状況に応じてこれらの人員へ必要な保護を提供するが、同時に監視も行う。
チーム:1人から複数人で構成され、特定の任務、例として救援・窃盗・考古学発掘等を請け負う。チームの結成と職務は状況と需要に基づくため、標準的な構造はない。各チームが独自のコードネームを持つ。
六芒星ユニット:迷宮独自の武装部隊。規模は比較的小さく、小隊として存在する。主に巡回警備や戦闘任務を請け負う。保有資源の傾向から、迷宮は大規模な武装兵力を組織していないものと推測され、各国や正常性維持機関が保有する戦力との正面戦闘は不可能と思われる。
理事:迷宮が各地区に配備した責任者。任務の手配、計画立案や報告の受領を請け負い、各員が個人的に問題に対処する事例はあまり無い。情報隠蔽や虚偽の情報処理が施されているため、理事に関する正確な情報の入手は困難である。理事間の上下関係の存在が判明しているが、より詳細な組織構造は未だ不明である。
ゴールライン:迷宮の最高指導者。現在判明している情報は伝達された各種指示とコードネームのみであり、その他全ての詳細情報は徹底的に秘匿されている。
「アラスカ州の新月監獄は、UIUとペンタグラムが合同で設立したものだ」
「本当に連れ出せると思っているのか?」
異常事件課ケースファイル概要 2021-014“迷宮” |
矽宇市シウ
設立:1970年
人口:約200万人(不完全な統計)
公用語:中国語
地点:月
紹介:超技術科学都市にして、サイバーパンク都市かつ情報交流闇市である。都市は自主独立かつ開放状態にあり、世界中の超常コミュニティ──特にパラテック関連コミュニティ──の最大集積地の一つである。各組織勢力はこの地で自由に発展しており、迷宮は裏から規則を統率する役割を果たしている。迷宮が実効支配している地区都市の中で、最も総合規模が大きい。
「真実を話すには代価が必要だ。私を含め、誰もその宿命からは逃れられない」
「ゆえに、彼らは私の友人ではない。悪いが、これ以上は言えない」
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別称:迷宮に関する組織の中でも、かつて独立組織だった者たちのアーカイブ。
概要:彼らのことが恋しい、それだけだ。今はもう、用事や散歩のためにあっちへこっちへ歩き回ろうとも、結局迷宮の中からは一歩も出られないのだから気が滅入ってしまう。
脅威:中
彼らは変わらずここにいるとも言えるだろう。ただ、背後に立つ影があまりに大きすぎる。要警戒。
追記:忘れないために、書いておく。
◎殿堂
犯罪コンサルタント組織。犯罪者へ意見指導や資源の協力の申し出をする。20世紀に入る十数年前に迷宮に呑み込まれて消えた。あれ以来、迷宮の連中は警察に捕まりにくくなった。
◎畦ぜ道
常に灰色のパーカーを着て、「恐怖」を広めることで社会を矯正しようとした人々。ダークな組織と見なしてもらえるように、沢山の都市伝説や専門的な怪談を作ることを好んでいた。迷宮に吸収されてからも、独立したグループとして活動を続けているらしい。
◎プセウド・ロゴイ・クラブ
探偵たちのクラブで、交流や依頼に適した場所を提供していた。19世紀までは上手くやっていたが、20世紀に入る十数年前に迷宮に呑み込まれて消えた。
◎酒宿
宿屋、酒場、茶屋のような、田舎の近所付き合いに向いた場所を多く出していて、質素な物々交換と伝言のネットワークも持っている。酒も悪くないが、やはり彼らの淹れる茶は格別だ。迷宮に併合されてからも、あの宿屋、酒場、茶屋たちはそのまま残っているのが嬉しいところ。
◎アイビー郵便
郵便局。超常サービスではあるが、普通の郵便局と大した違いは無い。遅れた手紙を代筆しても良いし、未来や過去の自分宛てに送っても良い。親切で思いやりあるサービスだ。ただ、こっそり迷宮に所属されてからは、手紙を盗み読みされそうで、どうも行く気になれない。
◎海晶閣
妖精が経営する銀行。20世紀末に迷宮の傘下に入った。今でも対外経営は続けていて、貯金、保管、投資などの業務をやっているらしい。迷宮の資金の多くはここでの取引で稼いだんだとか。
◎莽石エネルギー
エネルギーの探査、研究、開発を行う企業。超常エネルギーや鉱物にも注目している。迷宮が中核ポストにスパイを忍び込ませ、自発的に迷宮の一部にさせてしまった。今も経営は続いている。感覚としては財団のフロント企業に近い。
◎凝願結社
小規模な団体で、亡くなった人が叶わなかった願いや目標を達成するために、死後も一定の間だけ世界に留まれるよう補助していた。元々迷宮とはほぼ無関係だったが、結社が財団からの襲撃で解散させられた後に、迷宮が元メンバーに安全を提供したため自然と迷宮の一部になった。
◎逆星
またの名をRallets、stellarの逆さ読みだ。財団のような独立正常性維持機関だが、規模は比較的小さく、主に外宇宙からの異常に注力している。地球外に大量の衛星、宇宙ステーションそして惑星拠点を持っている。迷宮の影響力が段々強まっているが、遠く離れた宇宙ステーションの迷宮はどうにもならない。
◎アンバー境界
人付き合い関連全般をやる組織。仕事の紹介、新しい身分の給付、傭兵や使用人との協定の提供、さらに人身売買まで、清濁併せ呑んで扱う。何が起こったのかは知らないが、この組織も自発的に迷宮に加入している。またスパイの浸透工作か?
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{$side-text}
「あなたを探すのが最後になってしまい申し訳ありません、お姉様。けれど試した他の方法は、全て失敗してしまいました」
「私はあの人を探しているんだ、私のタイムラインに居てはならない人を」
結局、迷宮とは何者だ?
実際、非常にシンプルに総括できます。一言で言うなら、超常情報機関ってところでしょうか。そんだけ?そんだけです。他の情報はただの付け足しですから。既存の設定に従うのも楽しいけれど、自由に書いたって良いんですよ?
今出てる情報だってふわふわで、余白がいっぱい残ってるのに、そんな風に一言でまとめちゃって全然統一感が無くなっても良いの?私たちのタイムラインにいるカオス・インサージェンシーに、一体いくつのバリエーションがあると思います?わたしの負けでーす
他に言っておきたいことはあるか?えーと、そうですね。この組織の中心にいるのは人間、普通の人間です。優秀なスパイやエージェントだって結局はただの人間、どこからともなく現れるアベンジャーズではありません。えっ、じゃあ『ミッション・インポッシブル』とか『ボーン・アイデンティティ』みたいなヤツはできないじゃん。その人たちだって人間じゃないですか。ぶっちゃけ、宇宙の果てで戦う007を想像できます?うー、速攻でチケット払い戻しに行くかも。
実際の状況に寄せて、リアルのスパイがやる情報任務に似せると良いかもね。はい、否定はしません。それができたら素敵ですね。ここの内容はこれ以降も更新されるのか?追加されていくと思いますよ。それは嬉しいな、もっと色々見てみたいんだ。
この前に質問したやつはどう?あっ、ごめんなさい。ド忘れしてました。迷宮の文書は、偽情報という言葉と完全に一致します。真実を書くこともあれば、嘘を書くこともあります。ただ、財団のオブジェクト報告書のように、読者へ矛盾する2つの情報のどちらが嘘であるか見抜ける余地を残す必要はありません。
えっと、そっちの質問じゃなくてさ。
あー……
代弁者を魔法少女にしても構いません。ただし、ミステリアスにしたり普通の人っぽくしたりして、メアリー・スーにならないよう気をつけてください。やったー!
当ファイルは迷宮により収集、整理、提供されています。
好奇心溢れる者を歓迎します。