この戦争においては、310万人の日本人の命が失われ、また外国人の命も多く失われました。その後の日本の復興は、戦後を支えた人々の計り知れぬ苦労により成し遂げられたものです。今日の日本がこのような大きな犠牲の上に築かれたことを忘れることなく、これを戦後生まれの人々に正しく伝えていくことが、これからの国の歩みにとり、大切なことではないかと考えます。
- 明仁天皇
2030年から2041年までの事件資料集。
2030年6月28日、大韓民国地域司令部から送信された電文
2030年6月25日、SCP-1427が完全に無力化され、北朝鮮政府が崩壊したことにより、大韓民国政府はMDLの無力化を宣言し北進を指示しました。この後2030年7月、北朝鮮全域の治安が回復されました。しかし大韓民国政府は、延辺にいる朝鮮族を保護するという名分で、豆満江を渡河し北進、一部残存していた中華人民共和国の国境部隊を追放し、東北三省を掌握しました。中華人民共和国政府は中華民国の侵攻を止めることに集中していて、韓国に反撃できていません。
2032年9月9日、大韓民国地域司令部から送信された電文
中国地司令部が無力化されたため、大韓民国より報告します。中華民国軍が残存人民解放軍を撃破し、中華人民共和国政府が降伏を宣言しました。その後、中華民国政府は中国の統一を宣言しましたが、中華民国政府が中国領土全体を統制できる力量を持っていないため、実質的に中華民国管轄が及ぶ地域は長江の南側に制限されています。
事件記録447-KO-E
2034年5月15日、日本で自由民主党と陸軍がクーデターを起こし、内閣総理大臣が殺害されました。クーデターに成功した軍部は民主党と共産党を解散し、戒厳を宣布した後、最高統治者が天皇であると宣言しまました。財団日本地域司令部との連絡が途切れました。これと同時に、SCP-447-KOが周りの島へと勢力を拡張し始め、キリバス共和国の首都タラワを陥落させ、艦隊を建設、現在財団所属の第7機動艦隊が対峙しています。
2034年5月16日、日本地域司令部との最後の交信
ここは日本地域司令部です。昨日、精神汚染に露出された日本軍部がクーデターを起こしました。内閣総理大臣は死亡し、防衛大臣は逮捕されました。軍部は財団とUNを敵対勢力と規定し、外国人と財団を追い出しています。サイト-██、サイト-██、サイト-██は既に占領されました。軍がサイトへと群がってきています。[破裂音] 銃撃戦が始まりました。畜生! 止められない! 直ちに撤退せ……[連絡途絶]
2037年7月29日、ハルビンのサイト-10から送信された電文
2037年7月28日、日本軍部が日本内の食糧難の打開のために中国を侵攻し、上海と青島に当時上陸しました。2033年、中国軍が維持費用不足により7割ほど減縮されたため、日本の侵攻を防御することは不可能だと思われます。国際連合安全保障理事会はこの侵攻を糾弾し、日本を侵略者と規定しましたが、実質的制裁能力はないと思われます。
2038年10月24日、南極キングジョージ島から送信された電文
2038年10月24日をもって、国際連合が解散を宣言しました。会員国194カ国の中で184カ国が正常的国家機能を喪失したことにより世界的国際機構としての機能を喪失したという理由で、第24次緊急特別総会にて解散が決定されました。これにより、国際連合傘下機関の総会、安全保障理事会、国際司法裁判所などが解体され、マナによる慈善財団も解体を宣言しました。
2039年6月7日、軌道サイト-09-2から送信された電文
日本全域を監視した結果、日本が核兵器とICBMを保有しているという証拠が確保されています。2011年のO.I.A.作戦以来、荒廃していた福島県地域にて核燃料再処理施設とミサイル発射台が発見されました。そのうち核実験とミサイル実験も行われると推定されます。
2040年5月8日、中国重慶のサイト-191から送信されたで電文
昨日、日本軍が共産党残党が占領していた内モンゴルを陥落させ、モンゴルを侵攻しました。これにより中国共産党は完全に瓦解されました。日本は侵略を続行し、北のウランバートルと南の重慶に向かい進撃し続けています。中国軍とモンゴル軍は首都を守ることに集中していて、私たちサイト-191も危険な状態です。
2041年6月22日、ウラジオストクのサイト-43から送信された電文
緊急報告です! 日本軍が残存していたロシアの太平洋艦隊を撃破し、ウラジオストクに上陸しました。クリルとユジノサハリンスクも攻撃されています。繰り返します。日本軍がウラジオストクに上陸しました。現在ロシア軍が市内で交戦中です。住民たちは韓国軍管轄地域である満州地域に避難させました。サイト-43も攻撃される危険性が高いです。機動部隊エプシロン-5の交戦許可を要請します。
2041年12月5日、サイト-71から送信された電文
最近、日本軍所属と思われる巡視船がサイト-71の周辺に出現しています。攻撃される危険性もありますが、2011年のOdd in Almighty作戦当時、サイト-71が津波に襲われ防御用武装が大幅に減少し、日本軍の侵攻に防衛することができません。より多い武装と物資を要請します。
2041年12月7日 (グリニッジ標準時)、軌道サイト-09-2 (元国際宇宙ステーション)
アレクセイAlexey: おい、見てみあのクソッタレは何だ?
マーティンMartin: ワオ、なんだあれは? 誰かあれ撮ってみて。
ポリーPolley: 私が撮ってる。ヒューストンに伝送している。ヒューストン、見ているか?
ジョンソン宇宙センター: 見ている。何かが飛んできている。
アレクセイ: で、あのクソッタレはなんなんです?
ジョンソン宇宙センター: ちょっと待ってよ、確認するから。
ポリー: ヒューストン、今日は衛星発射日程が無かったと思うが。
ジョンソン宇宙センター: だ、だめだ畜生……。
マーティン: うわあ! あれ俺たちに向かって飛んできてるじゃねえか!
ポリー: お前がクソ野郎とか言うから怒ったんだよ!
アレクセイ: それは関係ねえだろ!
ジョンソン宇宙センター: あれはICBMだ! 即急に脱出せよ!
?: あ、ク[連絡途絶]